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新島遠征2015 地獄の新島合宿~前篇~

  • ジャンル:日記/一般
みなさま。ご無沙汰しております。
 
ここしばらくハードスケジュールのためしばらくお休みしていたFimoですが、釣行記が着々と溜まりつつあるため、またボチボチ書いて行こうと思います。
 
それでは少し前ですが、まずは今年の春の新島編をお届けしたいと思います。
 
 「ヒラスズキを釣ってみたいんですが・・・」
 
秋田の盟友、エース松橋君から、そんな相談を受けた。
 
ヒラスズキを手軽にかつ安全に狙える選択肢の一つにサーフから狙う”砂ヒラゲーム“がある。
 
本場の徳島や高知、はたまた宮崎という選択肢もあるが、実は前から計画していたプランがあった。
 
伊豆七島は新島。

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 過去さんざん取材やテストで訪れていたこの島。
 
いつもは限られた日程の関係でサーフから狙うヒラメがメイン。
当然ヒラや真鯛も何度となく手にはしていたのだが、ベイトパターン以外はいつも単発で終わってしまっていた。
 
正直、そのパターンは掴めないままに来ていたのだが・・・
 
時期的なものなのか?
 
それとも単に狙い方やポイントの違い?
 
自分のなかで煮え切らないものがあったのをいつかは究明したいという想いを抱き続けてきた。
 
そしてこの春。
 


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 ヒラシーズン真っ盛りであろうド真ん中のベストシーズンに新島に降り立つ。


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前日から船で揺られていたエース松橋氏も無事到着。

秋田からの長旅の疲れも見せずにさっそく下見に出ることに。
 
新島サーフの場合、ベイトの寄りが勝敗を分けることが多い。そのため、初日は徹底的にリサーチをかけるようにしている。
 
水質や水温、波の立ち方によるブレイクの位置、そしてベイトを追い回す鳥の姿。
 
それらを一か所一か所探りながら入念な下見をしておく。

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「太平洋側ってこんなに波足が長いんですね・・・。」
 
初の外洋の様子に唖然とするエース松橋氏に地形や波の立ち方を解説しながら各ポイントを回る。
 
「荒れている時ほど波打ち際から這い上がる波に気を付けて」
 
明るいうちに下見をしておくことで未然にトラブルを防ぐことができるのだ。
 
それにしても北の爆風により大荒れのサーフ。
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キャストしてもブレイクに届かず、ロクに釣りにならない(笑)。

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なので開き直って・・・
 
宿に帰って翌朝に向けて打ち合わせ(笑)。

ダメな時には無理する必要はない。

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宿に帰って、エース松橋氏の持参した秋田名物「きりたんぽ」を堪能する。

新島できりたんぽ・・・・旨し!

御礼にとっておきの怖い話を聞かせてあげる♪


稲川淳二の新島の怖い話を聞かせて、恐怖のおすそ分け(猛爆)。
 
いや・・・マジで怖いんだって・・・(泣)
 
『実釣1日目』
 
そんなこんなで迎えた翌朝、案の条・・・大荒れ。

とりあえず釣りになりそうな安全な風裏めざして歩を進める。
 
昨日の素敵な恐怖体験談のおかげで背後の暗闇が気になって仕方がない2人。

そのため、どちらが後ろを歩くかで若干もめたが、2人並んでなかよく歩くことに・・・でもやっぱり怖い(爆)。

やっぱあんな話見なきゃ良かった。
 
そんなこんなで途中のワンド状の地形のポイントに到着。
 
徳島のよく行くポイントに似ているため、前から目を付けていたトコロ。
 
「ルアー何がイイっすかねぇ?」
 
初めてのヒラ狙いで興奮気味のエース松橋氏に最善の選択を教える。
 
「まずはレッパぢゃね。とにもかくにも暗いうちはレッパが間違いないよ。」
 
高知や徳島で一番砂ヒラがヒットしてきたルアーを迷わず薦める。
 
どちらが先でもなく、2人並んで、背後を気にしながらキャストを開始する(猛爆)。
 
真っ暗闇で波と風の音しか聞こえない。
 
ほどなくして隣でライトが点灯して、なにやら叫ぶのが聞こえる。
 
「●×▽・・・・!!」
 
慌てて駆け寄るとソウルクラッシュを見事に曲げて、応戦中のエース松橋氏。
 
「モタクサしていると根でブチ切られるよ。」
 
事前に打ち合わせしたとおりに、荒れ狂う波間から最短時間で引きよせて・・・
 
波間に銀影が踊り出す。
 
波のタイミングを見計らってリーダーつかんで一気に引きずり上げる。
 
荒れている波打ち際では安全面も考えてこの方法が一番てっとり早い。
 
(そのためにリーダーは太目、フックは#3以上、リングは#4、スナップではなく溶接リングを推奨している。)
 
波のこない安全圏までズリ上げたヒラを手にして吠えるエース松橋氏。

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「ようやく逢えた・・・。」
 
遠く秋田からこのイブシ銀の魚体を夢見て駆け付けただけに喜びもひとしお。
 
震える手でガッチリと握手する。

サイズは70cm中盤。

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激流の新島らしいブリブリの個体におもわず感動する。

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ヒットルアーはサスケ140裂波SSPのブルピンイワシ。
 
ノーマルに比べて複雑な乱水流でも暴れない優等生。もちろんリング&フックは強化済み。
 
人生初ヒラの感動を分かち合いながら、本命ポイントに移動する。
 
沖に突き出した砂からなる岬状の地形。
 
その両サイドに波がぶつかり複雑なサラシを形成する。

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どーみてもここがポイント(爆)
 
そんなド本命なポイントに立ち、キャストを続けていると夜も白々と明けてくる。
 
薄明かりのなか、波の立ち位置と波足の長さを考慮して十分安全な距離を保つ。
 
飛距離を稼ぐため、ログサーフ144Fで長距離射撃をくわえていく。
 
グチャグチャに荒れ狂う波に揉みくちゃにされながら水面下60cmほどのラインをトレースしてくると・・・・
 
ゴッゴンッッ!!

強烈なバイトが伝わってくる。

ここで早合わせをするとスッポ抜けたり、変なトコロに掛かってバラすので、じっくり巻き込んで重みが伝わってから大きくアワセを入れる。
 
ガガガガッ
 
強烈な衝撃をレバー操作とロッドの角度でいなしながら、荒波のなかで寄せるタイミングをうかがう。
 
ザザザザッ
 
波が引いた瞬間にリーダーをつかんで一気にズリ上げたのはもうひとつの本命の真鯛。

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サイズは65cm前後と中型サイズだが嬉しさに変わりはない。
 
手軽に(?)サーフから真鯛が狙えるのもここ新島の魅力なのだ。

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荒れ狂っている時には大型のフックが背負える140mmクラスのミノーがお勧め。
 
ベイトのサイズうんぬんよりも荒れた水中で魚が見つけやすく、ヒットしてからランディング率が上がるサイズ選択が功をなすと個人的には考えている。


 
夜が明けきって、今度は波打ち際を丹念に探っていく作戦に。
 
徳島サーフでよくやったメソッドのひとつに引き波のなかでルアーをスローに巻いてステイ気味にさせてやるというのがある。
 
ブレイクに潜むヒラスズキに非常に効果が高いメソッドだが・・・
 
ズバンっ
 
水面が爆発するとともに銀鱗が踊り出す。
 
しっかりと送り込んでから、魚がむこうを向いたタイミングでしっかりとフックアップ。

レバーを緩めて波打ち際のむこうまで魚を走らせて、一旦距離をあける。

ボトムが険しいところでなければ、一気に寄せる必要はない。

しばしファイトを堪能して、波のタイミングを見計らってランディング成功。

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78cmの砂ヒラゲット!!

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新島サーフのような淡い色合いの美しい魚体に思わず見とれる。

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#3フックが良いトコロにがっちりフッキング。アワセのタイミングがバッチリだった証拠。


 
狙い通りの砂ヒラに嬉しくなっている横で今度はエース松橋氏のロッドが大きく弧を描く。
 
先ほどの初ヒラでアジャストしたのか、余裕のファイトでしっかりとズリ上げランディング。kwoihy6rzccsir24eyaa_480_480-38443c63.jpg
テールフック1本でヒヤヒヤだった。

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自身初となるショア真鯛降臨に笑みがこぼれる。

秋田から来た甲斐があった・・・。dfiy9kk3oyuf2h9a6k8r_480_480-8cde274c.jpg
 
一日にしてW目標達成。
 
おめでとうございます。
 
そうこうしているうちに潮も引き、後続組も到着するため、この日の釣りは終了。

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帰り際にしっかりと地形も確認して頭の中のイメージをさらに完璧に仕上げる。
 

ここで今回のメンバーを紹介しておこう。
 
●エース松橋氏

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旧姓 ピンキー松橋(笑)秋田在住。エクリプス、ジャクソン、リアスのテスターを務める凄腕アングラー。明るく人懐っこいムードメーカー的存在。秋田にはたくさんのお友達がいる(笑)。
 

●山なっしー氏

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横浜を本拠地としている一般アングラー。北海道から九州まで日本全国を車一台で駆け巡るツワモノ。その巨体が繰り出すパワーとスピードでソウルクラッシュをブチ曲げる(笑)。自分とはイベントで知り合ってすっかり意気投合。以後日本各地で出会うことになる。
 

●なっき師匠

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謎のちっこい美女。山なっしー氏とともに全国を放浪する初心者アングラー代表。しかし生まれ持ったる強運で高知でアカメも仕留めている。巨体の山なっしー氏と並んで歩いているとお父さんと娘に間違えられるのがもっぱらの悩み。小さい体に似合わず・・・酒豪(爆)
 
まぁこんな感じの4人で今回の珍道中はスタートしました。
 
 
 
『実釣2日目』
 
その翌日、後続の2人をくわえた4人のパーティーで明るい月明かりに照らされて歩を進めていく。

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前日の釣果を聞かされて、テンションが上がる山ナッシーとなっき師匠。
 
初日に好感触を得たエース松橋も歩みは軽い。
 
しかし、天気の良さとは裏腹に夜明け前後は全くの不発に終わる。
 
いくら前日が良くても、次の日は全くダメなことも多いのがサーフゲームの厳しさ。
 
ロクにベイトもいない状態では回遊がなければただの砂浜なのだ。
 
夜明けのチャンスタイムも何もなく、夜が明けても音沙汰なし。
 
「今日はダメか・・・」
 
誰もが諦めた時だった。
 
少し離れてキャストをしていた山なっしーの動きが突如機敏になる。
 
「・・・?」
 
みんなが駆け寄るなか、その巨体をフルに使ってソウルクラッシュをブチ曲げる。
 
朝日に照らされて、波間でヘッドシェイクを繰り広げるのはナイスサイズのヒラ。
 
その下には根が張り出している危険なポイントだけに一気に勝負をつける。
 
波打ち際で暴れる魚をリーダーをつかんで一気にランディングした直後ルアーがポロリ。
 
「あっぶねーっ!!」
 
慌ててグラスパーで掴んで、押し寄せる波から間一髪死守。まさにギリギリセーフ。

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手にしたのは70cmクラスのこれまたブリブリの砂ヒラ。

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見事なプロポーションにみんなで惚れ惚れする。
 
 
明るくなってからの起死回生の1発だけに心から嬉しい1本となった。

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そばで一部始終を見ていたなっき師匠も大喜び。
 
誰かが釣るとみんなが嬉しくなる。
 
そんな幸せな時間。
 
ソウルクラッシュ+レバーブレーキ+スーパーファイヤーライン+アストレイア・・・

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自分そっくりのシステムで獲ってくれたのも個人的には嬉しかった。
 
ヒットルアーはアストレイア127F-SSR クリアーフラッシュ。

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光量が多い時に見切られにくいクリアー系のボディに細いフラッシングが発生するテクニカルなカラーチョイス(笑)。
 
こんな時にはクリアー強いね。
 
しかし晴れ渡った空と澄み切った水の色ではあとが続かず。

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これにて2日目は終了のホイッスル。
 
帰りながら釣りの安全についてもう一度確認しあう。

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向かい風では波足が長く這い上がってくるため、できれば追い風のポイントを探す。むやみに波打ち際に近づかない。十分な距離をあけて立ち位置を確保する。  

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新島に限ったことではないが、落石に注意する。崖や斜面には極力近づかない。

 
初めての場所では同行者のレベルを問わず、安全にも十分気を配るようにしている。
 
そんなこんなで期待の2日目は肩すかしをくらう。

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果たしてちっちゃななっき師匠は魚にたどり着けるのか?
 
中編に続く・・・。

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