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魔法技術者@珍士

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オリジナルベイトロッドを作るっ! 第一章:製作編 その2 塗装とかですよ。

ほいおはようございます。
珍士でございます(・∀・)ノ

※前回のその1はいろいろ誤記が多かったので訂正しました(;'∀')
っということを書きつつ今回の日記スタートですよ。

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っということで今回はグリップ塗装と、グリップ取り付けになりますm9(゚д゚)っ

そして先に書いておきますが、グリップ組付けはエポキシ接着剤が10分硬化の速乾タイプであったので時間との戦いゆえに工程の写真取り損ねました(´・ω・`)

OH!( ゚д゚ )

っということを先に書いておきつつ、内容行ってみませう(・∀・)ノ
※その分塗装は細かく書いていくつもりですよ。。。。
 
まずグリップの塗装(リールシート塗装)からなんですが、ロッド作ろうかな~っと思ってる方で調べた方はご存知でしょう。

・ノーマルよく見る無塗装品:1000円するかしないか。
・塗装済み品:倍以上の2500円位します。

・・・たけぇ∑(・Д・ノ)ノ

っとココでモノは考えようなのですよ。

2500円と高くても塗装済みのリールシートはある意味安いんですよ?だってエアブラシセットを購入すると3~5万円するんで、それこそもうちょっと出せばハイエンドリールとか竿かえるっちゅーねんo(*`ω´*)oってなりますのでねw
それに塗料代も入るんで+1500円の塗装代もありかな~っと思うところではあります。


珍士は国家資格、金属塗装の資格もってますので少なからず趣味と実益を兼ねてエアブラシもってるんで塗装しました(・∀・)ノ

そしたら塗装に入っていくのですが、まず塗装は
①上手い下手は設備の依存度が大きい。

②塗装は生き物なので、条件管理しっかりね!

③下地がとても大切


です。


ちょっと解説していくと・・・
①塗装はちょっとの知識あって設備がしっかりしていると高確率で上手にできます。

何故?:まず一般的に塗装といえばカンスプレーですが、圧力が一定でないことや、塗出量(噴出量)が調整できないこと、ミスト(塗料粒子)が大きすぎる為失敗しやすいです。
珍士設備さえあれば車一台丸々塗装できる自信ありますが、缶スプレーなら上手く塗装できる自信はありません(´д`)

②上記に似てるのですが、塗装は生き物なので「こう言う状況だとこういう不具合が出そう」っと言うのが最初から分かっていれば、逆にそれらの不具合がでないようにすれば塗装上手にできる」ということなんですよ。

例えばですね。
これからの季節であるあるなのが高温多湿であるため、ブラッシング(白化)が起きるっというのが予想できます。

具体的に言うとこんな感じ。
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これを防止する為に、エアコンで温度と湿度をコントロールしてあげればその不具合は出ないっというのが最初からわかるんですわ(*゚ー゚)
あとは飛びの遅い(揮発が遅い)リターダーシンナーをちょっと配合したりして調整します。

・・・カンのいい方はお気づきでしょう。
エアコンを使用する=室内や密閉された空間でなければ条件管理はし難いということなんですよ(´ε`; )
よって、塗料ミストや気化した有機溶剤を外に排出するために塗装ブース(設備)も必要っということになります(´・ω・`).
お金かかってしょうがないですね(;^_^A

③人間の女性といっしょですよ!下地作り=ファンデーションがいい感じだと上にのせる化粧がきれい見えるのと一緒ですw
下地がボコボコだと上塗りした際にツヤが出ない等の不具合が発生します(´д`)

以上に気をつけてもらえれば、ほぼ初めてでもエアブラシ使えば上手にできると思います。(失敗が少ないとも言う)
それくらいエアブラシと缶スプレーは別物といっていいくらい塗装のやりやすさは違いますよw
エアブラシの使い方は過去に日記書いたのでここここ見てもらうといいかもです。
 

っということを前提に実際にリールシートを塗装してみました。

①まず素地調整、足付けとも言いますね。
400~600番くらいの耐水ペーパーで表面を慣らしていきます。
目安は水につけたとき最初は水をはじいていると思います。
こんな風に↓
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満遍なく削っていくうちに水がまとわり付いてぺターっと言う感じになってきます。こうなれば足付け作業は終わりとなります(*゚ー゚)
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②脱脂
アルコールや下記のような自動車補修用の脱脂剤で擦ってあげるだけですよwこれでもか!っと満遍なく脱脂します。

ちなみにリールシートを塗るついでに、ロックするフードも塗装しましたよ(*゚∀゚*)
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③下塗りその1(プライマー塗装)
まず、割り箸等にティッシュを巻いたものを用意し、被塗物(リールシート)をぶっさしますm9(゚д゚)っ
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下地塗装なのですが・・・・。
説明すると、被塗物とその後塗り重ねる塗料が剥がれない様にするための接着剤の役割をします。

なのでとても重要です!


塗料は、リール塗装にも使用したガイアノーツのガイアマルチプライマーこちらを使用し塗装します。
こちらは無希釈の原液をそのままエアブラシで塗装します。

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こちら透明色なので写真は撮ってませんが、厚塗りはせずにエアブラシなら2周ほど塗ってあげる感じで塗装します( ^ω^ )

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この後、珍士は10分程度乾燥させて次に進みます。
エアブラシは粒子が細かく薄く塗れるので乾燥時間が短いんですわw

④下塗りその2(サーフェイサー塗装)
サーフェイサーは化粧でいうとファンデーションと同じ。
塗料なのですが、表面の凹凸を埋めるパテのようなものになります。
また、目で見て分からない極小のキズを見つけやすくする効果もあります。これを利用し、リール塗装ではぶつけた傷(凹み)にパテを乗せて平坦にするところを見つけやすくしたりします。

サーフェイサーを塗る意味としては、
①上に書いたように、塗料パテのようなものなので表面の凹凸をより平坦にさせることができます。
凹凸が少なければ光の乱反射が防げるので上塗りの後、艶めいた綺麗な塗装に仕上げることができます(b´∀`)

②発色をよくする。例えば上塗りに赤色を塗装したい場合、リールシートって黒色じゃないですか?まぁ色が出ませんw
下地白色に上塗り赤色ならすぐに色でますよね!っということです(*'ω'*)

珍士はガイアノーツ製のサーフェイサーを使用しました。
これ使いやすいんですわ量も多いですしね!
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希釈レシピはおおよそ塗料1:シンナー1で希釈し、全周を薄く薄く塗って2~3週と回しながら塗り重ねて、あとで水研ぎもしますので厚塗り気味に仕上げます。

厚塗り気味という表現なのですが・・・塗料の膜厚は感覚になるので、どのくらいと表現しにくいところでありますので、こればっかりはやって覚えるしかないです(^ω^; )
まぁ上塗りするまでの練習と思ってタレるまで塗ってみてもサーフェイサーなら大丈夫ですよ♪~(´ε` )
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⑤中研ぎ
サーフェイサー乾燥後、表面を見るとボコボコしており、触るとザラザラしてると思います。

このまま上塗り塗装をすると、ツヤがない残念なものになるので中研ぎを行い、また表面を滑らかにします。

(また研ぐのか・・・・塗装ってめんどくせーな( ;´∀`))っと思うでしょうw
実際にめんどくさいですw

このときは足付けと異なり、1000番程度の耐水ペーパーで力を入れずに撫でるような要領で研いでいきます。
最初はお約束の水を弾く状態から始まります。
水が玉になってますよね。
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これが、研いでいくと・・・・見にくいですが、水が玉でなく、ペチョーっとしている状態になっていきます。(触るとツルツルする)

このとき注意なのが、耐水ペーパーで擦りすぎると下地が出てきてしまうので気をつけて下さい(゚Д゚)
ココで研ぎすぎるとまた最初からスタートになりますよww
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これで次にいよいよ上塗りに突入できます。

⑥上塗り
珍士は2液性ウレタン塗料を使用します。
塗料はナガシマ製のエンジンウレタン。よくロッドビルディング用品に売ってるのを見るやつです。
説明書には容積で主剤(塗料)2:硬化剤1とありますが、容積だと少量が測定しにくいので、珍士は重量比率2:1で仕込みました。
補足:これ書いてるときはもうロッド完成してるのでいます、重量比率でも問題なく硬化していました。

例えば、塗料重量10gなら硬化剤は4.8gといった感じ。
ん?2:1なら硬化剤は5gじゃないの?っと思いますよね?理由があります。硬化剤は多すぎるといつまでもベタベタし固まらない不具合がおこることがあるので、わざと計算値よりも少ない数値にしています


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希釈にはウレタン用のシンナーを用いて塗料1:シンナー1程度で希釈します。
※後で理由書きますよ。

塗装本番
まず塗りにくいところから塗っていく。これが塗装のコツだったりもします。リールフットが収まるこことか
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デザインでスリットのあるここです
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塗り終えたあとは全周を回しながら塗っていく。
1週目はこんな感じ。まだ白いところが多いですね。
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だんだん塗り重ねていくとツヤが出てきますので、様子(表面のツヤ)をみながらまだまだ塗り重ねて行きます。
表面のツヤは背景の写りこみとかもみながらやるといいですよ。
なんとなく↓背景が写り始めていますよね。
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こうして何回か塗装していき、完成したのがこちら。
ツヤツヤのテロテロになってますよね(*゚∀゚*)
よくみると背景が映りこんでいるとおもうのですが、ココまで塗れば塗装表面が平滑=だからツヤが出る=綺麗な塗装完成ということになります。

※ネジ部はどうせ隠れる部分なのでテロテロになるまで塗ってません。
見える部分しか仕上げません。実際の自動車とかもそうですよw
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この後、乾燥させて終了です。
あれ?クリアーは?っとなりますが、ウレタンなら必要ないかなっと思います。
理由:ウレタンは肉感のあるモチっとした弾力と柔軟性のある塗料。なのでツヤが出しやすいのでクリアーをしなくても十分の光沢が出せます(*゚∀゚*)
傷防止の名目でもちろんクリアー塗っても問題はありませんよ。

ここで説明がてら、ちっとしたコラム的なものをば。

2液性ウレタン塗料特徴について
・硬化メカニズム

ラッカー系の溶剤と異なり、2液ウレタンは重合結合で固まっています。
ラッカーは硬化後再びシンナーをかけると顔料が固まっているだけなので再溶解性がありますが、ウレタンは分子同士が3次元的に手を結び合わせて固まっている=重合結合しているのでシンナー等の耐薬品性にすぐれるんですわ。

なので、ウレタン塗装した後エアブラシをよく洗浄しないと固まってえらいことになります(;゚;Д;゚;)
洗浄用のシンナーケチったらアカンところです。

・黄変について
かなり昔のウレタン塗料は屋外使用で紫外線の影響を受け、読んで字の如く黄色く変色するという問題がありましたが、今売られている塗料は使用しても大丈夫(というがライフが長い)なものが多いです。

・専用シンナーについて
ウレタン塗料にラッカーシンナーは使えません。
ラッカーシンナーに含まれるアルコール(-OH基)が反応し硬化不良になる為ですよ。
珍士はこれ間違ったこと無いので実際どうなるかはわからんですが、イソシアネート(硬化剤の成分)とのバランスが崩れていつまでたってもベタベタするといった硬化不良が起こる懸念があります。
つまりあえて危険なことはしないほうがいいっということですw

・柔軟性がある
使い終わったウレタン塗料をわざと放置に硬化させるとわかるんですが、ウレタンは固まると硬いゴムみたいになるんです。
ホームセンターにウレタンゴムの硬いのが売ってると思うのですがあんな感じになります。
ゼラチンみないなこんな奴
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竿に塗装してある塗料は柔軟性が必要なのでウレタンを使用しますよ。ちなみにラッカーは硬くてもろいので速攻バリバリになって剥がれ落ちると思いますよ。

ここでコラムと塗装が完了っと。

今後、需要があるかどうかわからんっすけど、塗料に関してもアクリルラッカーとか2液ウレタンとかいろいろあるんで特長とか使い方とかいずれは書くかもしれませんよ?
ルアー塗装の参考になったりするかな?

つづきますよ~
次グリップ周りなのですが・・・・冒頭に書いたように写真撮ってません・・・・。

魔法の力でいつの間にか出来上がってました(*´д`*)ポッ

・・
・・・嘘です(゚Д゚)
接着剤固まるんで時間との戦いをしておりました。
ですので、こちらの作り方はフジガイドさんのここみてもらうと詳しく載ってます。6~8ページっすね。

珍士も水糸じゃないけど、スレッド用の糸を巻いて「カサ」を調整し、ちょっと力入れないとリールシートに入らない寸法に調整したあと接着してあります。


・・・今回はやっぱり説明多いんで文章量おおいっすな∑(゚Д゚; )
書いてて疲れました(´ω`)

ってことで今回の進捗は・・・・
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っというところまできました!
冒頭に書いたように、リールシートの無塗装品は1000円くらいですが、塗装品は2500円します。これが安いか高いかというのは上記の塗装の工程(手間)をみて頂けたら決して高くないと思っていただけたと思います( ^ω^ )


次回はガイド取り付けからお届けします。
これがロッド制作で大変なところになりますよ。

っといったところで今回の珍スタは以上。

ではでは!

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