1月24日 辰巳運河＆隅田川

1月24日18：30、雨音が窓を打ちつける。
休日を自宅でくつろいでいた自分に1本の
電話が入る。

「そろそろ時間だ・・・」

電話を取るなり唐突に相手がしゃべりだす。

「貴様、正気か！！この天候では命に関わり
かねん！」

オレの反論を無視するかのように相手は
しゃべり続ける。

「ふん、貴様がオレをこの世界に引きずり
こんだのだろう？自分の浅はかさを呪うんだな…」


「チッ」心の中で舌打ちし、オレは答える

「分かった。だがすぐには無理だな。20：00で
良いか。」

「良いだろう」

電話が切れた。

・・・3時間後、2人は冷たい雨が打ちつける
江東区の某所に立っていた。





オレ「寒い」

弟子「寒いっすね」

オレ「帰らない？」

弟子「何言ってるんですか？オレ今日初釣り
なんですよ（満面の笑顔）」

相変わらずのKY炸裂中
（彼のKY振りを知らない方はこちら）

オレ「もう指先かじかんでるんですけど？」

弟子「オレもです。じゃ頑張りましょう。」

仕方なしに実釣開始。

しかしながら、この雨による急激な水温
低下によりシーバスの活性急降下（オレも）。
やはり釣れない。

オレ「やっぱ釣れないなぁ」

弟子「そうですねぇ」

オレ（やっと帰れる）

弟子「じゃあ、隅田川連れて行って下さい」

おや、空耳？隅田川とか聞こえたが恐らく
幻聴のはず。っていうかそうであってほしい。

念のために聞き返す。

オレ「なんか言った？」

弟子「隅田川行きましょう」

・・・隅田川移動決定

隅田川に移動した頃には雨は止むどころか
ますます雨脚を強めている。

弟子「いやぁ～釣れないですね（ニコニコ）」

オレ「ただでさえ厳しいこの季節に、雨まで降って
釣れるか！！」

 弟子「じゃ、もうちょっとだけやって帰りましょう」

もう帰らせて

数分後、ガシャッ！！！という破裂音が聞こえる。
ヤツの元に駆けつけると、

顔から下が白骨化したヨレヨレの遺体。

弟子「またヨレヨレ壊しちゃいましたよ（笑）」

オレ「どこにぶつけたん？橋脚か？？」

弟子「いや、この手摺です（笑）」

・・・貴方のキャストアキュラシーに脱帽です。

その後、弟子が橋の上にホームランしたドリフト
ペンシルを取りに行かされ本日の釣（苦）行終了。

腹が立ったので帰りの車中で、「首を辛く」して
やったのはお約束です。（この件を知らない方は
こちら）

注1：このドラマは事実を基に作成された、
　　　大体フィクションです。

注2：雨天釣行を決めたのは自分ですが、続行を
　　　決めたのは弟子の方です。

注3：最後の「首を辛く」した件は紛れも無い
　　　事実です。

注4：苦情（特に弟子から）は一切受け付け
　　　ません。