プロフィール
SHIMANO
その他
プロフィール詳細
最近の投稿
検索
カレンダー
アクセスカウンター
- 今日のアクセス:42
- 昨日のアクセス:84
- 総アクセス数:2304985
▼ AR-Cシステムにバネが入ったワケ 38/365
- ジャンル:日記/一般
タケさん、遅くなりました!
今日は、タケさんから頂いた、こちらのネタ♪

について、材料がまとまりましたので、
記事を公開させて頂きます♪
題して、AR-C重心移動システムにバネが入るまで~!!パチパチ
まず、話を始める前に、
AR-C重心移動システムとは何なのか?
を簡単にご紹介いたします♪
AR-C重心移動システムとは、
ワイヤーで保持された重心移動ウエイトの後ろに

スプリングをレイアウトする事で、

キャスティングによるルアー放出の瞬間は
ウエイトを後方に移動し、遠心力を稼いで初速を高める。
また、飛行中の加速Gがだんだん低下して、
ルアーの飛行速度と釣り合った地点で
スプリングが働いて、ウエイトが泳ぎ位置(前方)へ移動。

着水時には既にウエイトは泳ぎ位置に
自動で戻っているので、
ウエイトを戻す距離のロスも少なく、
飛ばした距離分、しっかり泳がせられる、
そんな制御をこの

スプリング、
「バネのちから」
で行っている機構になります。
さて、ここからが本題♪
どうしてバネをルアーに入れようと考えたのか?です。
話は2009年秋ごろに遡ります。
ちょうどサイレントアサシン140mmを開発し始めた当時です。
その頃のエクスセンスルアーは
鉄球の重心移動をマグネットの磁着固定構造で

設計していました。
マグネット+鉄球の重心移動はメリットも多いのですが、
飛行中にウエイトが転がってマグネットに磁着してしまい、
飛行姿勢が不安定になったり、
飛距離を出す為にウエイトを乗せていくと、
ウエイトが戻りにくく、なかなか立ち上がらない、
といったジレンマがありました。
当時、橋脚の明暗撃ちにハマっていた
私(ルアー担当)にとって、飛距離が釣果を左右する
と信じて疑わなかったので、
じゃあ、新しい重心移動を作ろう!!
とAR-C重心移動システムを
開発するチームが編成されたのです。
当時は本っ当~に色々なサンプルを作りました。
そのほとんどはキャスティングテスト等で
破損してしまっていますが、
ひとつだけ奇跡的に、
まだ魚も釣れる状態で残っている
奇跡のプロトサンプルが残っています。
それがこちら!!

これ、私の机の中に保管してあって、
開発が行き詰ったときとか、方向性に迷った時に
見返して初心を思い出す大切なお守り(?)なんですが、
最終的に完成したアサシン140mmは

こんな形状ですので、
形状が違っていて、試行錯誤の過程が見て取れますね。
ウエイトの後方にはまだスプリングが入っておらず、
ウエイトの制御方法は・・・
すいません!!
これは特許絡みで
お話しできなかったです。。
でもこれもまた、新しい重心移動の方法を試していました。
しかし、そのどれもが、
ボール式の重心移動同じ、
移動したら移動しっぱなし。
リップ等の姿勢補正や、
ロッドアクションでウエイトを戻さないと、
ウエイトが戻らない構造。
それでは、良く飛んでも、無駄が多い。。
そこで、飛び出したのが、
得意の輪ゴム(笑
ゴムでウエイトを引っ張る案(^^;;
でも、あまりなかなか良いゴムが見つからず、
次に使ったのは、ワームのテール(爆

当時のシマノのメバルワームは、
非常に良く伸びる素材を使用していたので、
このテールを使って、試作品を作成!!(^^;;
今考えると、良くあんなことしてたな~と笑えてしまいますが、
すべて実話です(爆
しかし、これが意外に良かったので、
もっと機械的に、品質も安定する構造が無いか?
という事で、着目したのが

ノック式ボールペン♪
そろそろ「風の中のす~ばる~♪」が流れてくる頃ですが、
「その時、私(ルアー担当は)思った。
このスプリングが使えるのではないか?!と。」
このボールペンを分解して、
その構造を見ながら、圧縮ばねを使ってみたら?
と、試作したのが、AR-C重心移動システムの
最初のプロトモデルでした。
懐かしいなあ。。もうあれから7年。。
未だに、私(ルアー担当)のチームは、
当時と変わらず、ドームでルアーを投げながら
ああでもない、こうでもない、と
試行錯誤を繰り返し続けています。(笑
(完)
今日は、タケさんから頂いた、こちらのネタ♪

について、材料がまとまりましたので、
記事を公開させて頂きます♪
題して、AR-C重心移動システムにバネが入るまで~!!パチパチ
まず、話を始める前に、
AR-C重心移動システムとは何なのか?
を簡単にご紹介いたします♪
AR-C重心移動システムとは、
ワイヤーで保持された重心移動ウエイトの後ろに

スプリングをレイアウトする事で、

キャスティングによるルアー放出の瞬間は
ウエイトを後方に移動し、遠心力を稼いで初速を高める。
また、飛行中の加速Gがだんだん低下して、
ルアーの飛行速度と釣り合った地点で
スプリングが働いて、ウエイトが泳ぎ位置(前方)へ移動。

着水時には既にウエイトは泳ぎ位置に
自動で戻っているので、
ウエイトを戻す距離のロスも少なく、
飛ばした距離分、しっかり泳がせられる、
そんな制御をこの

スプリング、
「バネのちから」
で行っている機構になります。
さて、ここからが本題♪
どうしてバネをルアーに入れようと考えたのか?です。
話は2009年秋ごろに遡ります。
ちょうどサイレントアサシン140mmを開発し始めた当時です。
その頃のエクスセンスルアーは
鉄球の重心移動をマグネットの磁着固定構造で

設計していました。
マグネット+鉄球の重心移動はメリットも多いのですが、
飛行中にウエイトが転がってマグネットに磁着してしまい、
飛行姿勢が不安定になったり、
飛距離を出す為にウエイトを乗せていくと、
ウエイトが戻りにくく、なかなか立ち上がらない、
といったジレンマがありました。
当時、橋脚の明暗撃ちにハマっていた
私(ルアー担当)にとって、飛距離が釣果を左右する
と信じて疑わなかったので、
じゃあ、新しい重心移動を作ろう!!
とAR-C重心移動システムを
開発するチームが編成されたのです。
当時は本っ当~に色々なサンプルを作りました。
そのほとんどはキャスティングテスト等で
破損してしまっていますが、
ひとつだけ奇跡的に、
まだ魚も釣れる状態で残っている
奇跡のプロトサンプルが残っています。
それがこちら!!

これ、私の机の中に保管してあって、
開発が行き詰ったときとか、方向性に迷った時に
見返して初心を思い出す大切なお守り(?)なんですが、
最終的に完成したアサシン140mmは

こんな形状ですので、
形状が違っていて、試行錯誤の過程が見て取れますね。
ウエイトの後方にはまだスプリングが入っておらず、
ウエイトの制御方法は・・・
すいません!!
これは特許絡みで
お話しできなかったです。。
でもこれもまた、新しい重心移動の方法を試していました。
しかし、そのどれもが、
ボール式の重心移動同じ、
移動したら移動しっぱなし。
リップ等の姿勢補正や、
ロッドアクションでウエイトを戻さないと、
ウエイトが戻らない構造。
それでは、良く飛んでも、無駄が多い。。
そこで、飛び出したのが、
得意の輪ゴム(笑
ゴムでウエイトを引っ張る案(^^;;
でも、あまりなかなか良いゴムが見つからず、
次に使ったのは、ワームのテール(爆

当時のシマノのメバルワームは、
非常に良く伸びる素材を使用していたので、
このテールを使って、試作品を作成!!(^^;;
今考えると、良くあんなことしてたな~と笑えてしまいますが、
すべて実話です(爆
しかし、これが意外に良かったので、
もっと機械的に、品質も安定する構造が無いか?
という事で、着目したのが

ノック式ボールペン♪
そろそろ「風の中のす~ばる~♪」が流れてくる頃ですが、
「その時、私(ルアー担当は)思った。
このスプリングが使えるのではないか?!と。」
このボールペンを分解して、
その構造を見ながら、圧縮ばねを使ってみたら?
と、試作したのが、AR-C重心移動システムの
最初のプロトモデルでした。
懐かしいなあ。。もうあれから7年。。
未だに、私(ルアー担当)のチームは、
当時と変わらず、ドームでルアーを投げながら
ああでもない、こうでもない、と
試行錯誤を繰り返し続けています。(笑
(完)
- 2016年10月8日
- コメント(7)
コメントを見る
fimoニュース
登録ライター
- たけのこのこのこ2025 #2
- 1 日前
- はしおさん
- 『マイクロベイト』 2025/4/25…
- 5 日前
- hikaruさん
- ラッキークラフト:ワンダー50
- 6 日前
- ichi-goさん
- 釣りを辞めることと釣りのゲー…
- 18 日前
- BlueTrainさん
- 河川上流域攻略に必要な3つの…
- 26 日前
- タケさん
本日のGoodGame
シーバス
-
- 貴重なバイトをモノにできるか⁉︎
- JUMPMAN
-
- ラッキー!
- kamikaze
最新のコメント