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織愛
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▼ 光
- ジャンル:釣行記
スポーツが苦手である。
体育の授業はずっと拷問だった。
バレーボールは顔で受け
シャトルを狙えば空を切り
跳び箱が衝突実験なら
マット運動は三半規管の非破壊検査だった。
自分のお粗末さを晒す恥辱はともかく
チームの足を引っ張る肩身の狭さは謂われ難く
この上なく根深いコンプレックスとなった。
親切な友人が指導してくれる。
ふむふむ、と頭では理解する。
脳内で、スマートに動く自分を再生する。
けれども、いざ、体を動かそうとすると
イメージとはかけ離れた無様な有様になる。
体を動かすのが嫌いという訳ではない。
ただ、とにかく
『上手に出来ない』のだ。
幼少時通わされていたスイミングスクールも
10代にダイエットの為に頑張ったボクササイズも
社会人になってかじってみたスノボも
ぼーっと動いている分には楽しかった。
でも。
個人メドレーを修了して、選手コースに進めと言われた途端
水泳は水と戯れる遊びではなく、水に挑む苦行になった。
へろへろと拳を繰り出し、だくだく汗をかいた後に
錘秤に乗って変化を見るのは楽しかったけれど
一緒に通う母のように、スパーリングをガンガンこなして
プロテストも受けかねない程極める気にはならなかった。
朝一からナイターまで、膝が笑い出すまで滑っても、
緩めの斜面で風を切るのを楽しんでいただけで
スピードやテクニックを追求することはなかった。
向上心無し、と言えばそれまでだけれども
頑張っても、頑張っても、上達しないという挫折を繰り返して
自らに苦行を課す意思は萎えた。
30代目前にして、バイクに乗ろうと思い立って
久しぶりに自分の鈍さに立ち向かった。
教習車に申し訳ないくらいコケまくり
プロテクターでも守りきれない痣を沢山作って
どうにか免許は取得した。
でも、教官が危惧した通り、公道に出てみると
鈍臭さは色んな人をヒヤヒヤさせた。
目と耳をフル回転させて情報収集しつつ
両手両足をバラバラに動かして
なおかつ全身でバランスを取るなんて
私が挑むものとは思えない、究極のスポーツだ。
しかも『下手でも楽しめれば良いじゃん』という類ではない。
へっぽこ具合は、他人を傷つける凶器としての危険度に直結する。
無人のサーキットをのんびり走る、なんていう贅沢も出来ないし。
無謀な挑戦で、コンプレックスが激しく再燃したにも関わらず
今度は釣りに夢中になった。
Sports Fishingという言葉を知っていたのに。
フライから始めたこともあって、そのスポーツっぷりを
初っ端から存分に味わうことになった。
あぁ、この感じ、非常に覚えがある。
他の人が易々とこなしているというのに
ちっとも思い通りに出来ない、この感じ。
懇切丁寧に教えてもらって、なるほどと思っても
理解したように自分をコントロール出来ないもどかしさ。
女子だとか関係なく、単にとんでもなく鈍くさいからだ。
fimoで色んな釣り人さんと知り合う程に
自分の不甲斐なさが際立っていく。
今回こそは『下手の横好き』を脱したいのに。
釣りの楽しさを知るほどに、上達したい気持ちが高まって
悩みがどんどん増えていく。
楽しいけれど、苦しい。
私はどこに向っているんだろう。
10月の連休初日。
お久しぶりと初めましてなメンバーで船に乗る。
海の上って、何故にこんなに気持ちが良いのだろう。
fimo本部の若人二人が、とても真剣にアジを釣る。
その横で村岡さんの電動リールの巻き上げ音が頻繁に響く。
はしゃぐ笑顔が愛らしく成長しているお嬢さんに重なって、可愛らしく見える。
他のメンバーはジギング、エギング、テンヤ etc.
思い思いに五目釣り。
昨年、邪念ステッカーをGetして嘆いていたEMAくん、この日は絶好調。
ジグを落とせばカンパチを、エギを落とせば即アオリが食いつく。
やること全て当たりという流れ。
流れを見極める腕前があるからこそだけれど、
こういうノリっぷりが釣りの面白さの一つ。
初めましてなふくちゃんさん、junpapaさんも
お久しぶりなりゃんりゃんさんも
色んな釣り方で、色んな魚をGetしていく。
カサゴ、カワハギ、ソーダに見慣れない魚まであれこれと。
気付けば五目どころか十目な勢い。
そして取り残される私。
ジグにも鯛カブラにもインチクにも当たりなし。
・・・サビキも持ってくれば良かった?
『織愛さん、がんばって』
村岡さんの優しい囁きまで針の響き。
EMAくんのノリっぷりと正反対に、後手に回るドツボ。
終了間際に、突如サバ。
隣のりゃんさんのサビキにもサバ。
脱力の展開で面白い。
ぎりぎりボウズを免れて沖上がり後は
さらに愉快な仲間が加わって大宴会。

ご馳走の中身は聞かない方が多分幸せ
junpapaさんが腕を奮って下さって
junpapaさんが腕を奮って下さって
雑多な釣果がとんでもないご馳走に。
殆ど貢献出来なかった私だけれど
「釣らざるもの喰うべからず」なんて言われず
和洋中とバラエティーに富んだ食卓で、天国を味わう。
至福。
連休二日目はがらりと趣を変えて、荒川へ。
おっちーさん、ねむさん、ぐるちゃん、浅川さん。
夕暮れ時にずらりと並んで陸っぱり。
私は釣りというよりキャスト練習。
お刺身大王ねむさんにバイトがあったのみで
川原でラーメンの会となる。
これもまた、至福。
最終日は同じ面子で盤洲へ。
ねむさんは記念すべきウェーディングデビュー。
シーバスは勿論、エイもちゃんと釣っちゃうからズルイ。
エイの棘はコワいけど、多鰓系好きとしては一度釣ってみたい。
おっちーさんもナイスサイズをきっちりGet
ほっそりしているけれど、干潟の魚はやっぱり綺麗。
これも、至福の出会い。
文字通り釣り三昧の三日間。
悩みは消えないけれど、気が付いたことがある。
上達しないって悩めるのは、釣りに行けているからだ。
とても当たり前のことなのだけれど。
約一年前、釣りのパートナーを失って
釣りを続けていけるかな、と不安だったのが嘘のように
季節それぞれの釣りに日々出かけている。
それは全て、優しい仲間たちのおかげ。
皆の足を引っ張ることなく
皆と同じレベルで釣りが出来たら。
そんな風にも思うけれど。
釣りを出来る場所があること。
そこで同じ時間を過ごせていることこそが
釣りを出来る場所があること。
そこで同じ時間を過ごせていることこそが
本当に得難い贈り物なのだ。
皆との時間を重ねていくうちに
少々贅沢に、我儘になっていたのかもしれない。
フィールドに身を置けること。
皆と笑いあえること。
そういう幸せの上にある悩みなんて、苦しいわけがない。
一年前、焦りと不安の中で渇望した、恵まれた未来。
そこに私はしっかり立っている。
素敵な仲間と共に。
God bless us all.
- 2011年11月26日
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