【NORTH CRAFT】釣った魚、釣れた魚

「カサゴ爆釣」の情報を聞きつけ、夜な夜な噂の現場へ。

しかしそこには道具を仕舞い、帰って行く諜報部員の姿が・・・

「もう、全部釣りきりました。たぶん一匹も釣れないと思います」

リリースしているので乱獲とは言えませんが、「乱釣」とでも言いましょうか。

でも、せっかく来たので、とりあえずロッドを出すことにしました。

小さなミノーを通すも反応無し。

ワームで攻めるも、反応無し。

手替え、品替え、いろいろ試しますが異常なし。

やっぱりダメか・・・

最後の手段で一カ所だけ、水中に沈むストラクチャーを知っていたので、根掛かり承知で穴の中へリフト＆フォール。

ここでようやく待望のビッグバイト!

強烈な引きにちょっとビビりましたが、20cm強のコロコロに太ったカサゴ君でした。（ライトタックルだったら獲れなかったかも・・・）

サイズこそ特大とは言えませんが、こういう１本は嬉しいものですよね。

ところで根魚と言えば、先週の高知、宿毛遠征で面白い一幕がありました。

やんやん、濱ちゃんと合流し、総勢６人でのデイゲーム大ウェーディング大会。

AIR OGRE 85 SLM をラインに結びキャストしようとしたところ、ロッドの先にラインが絡んでしまい、ロッドを下げて絡みを直そうとしておりました。

よくある風景です。

ロッドに回ったラインをクルクル回して戻していると、ラインの先端が下に向かってグイーン！！

？？？？？

何事？

よーく見ると、そのラインは自分の足下に向かって、垂直よりやや斜めになっています。

岩の上に乗っていたので、見えませんでしたが、何者かがラインを引っ張っていることは確か。

心霊現象？？

ロッドを立てみても動きません・・・

ひょっとして、根掛かり？

だったら恥ずかしいな（笑）

恐る恐る引っ張り出してみると微かな生命反応が。

思い切って引っ張り出すと、そこには・・・

立派なチャイロマルハタでした（笑）

いやー、こういうこともあるんですね。

バス釣りでも、対岸の木にルアーが引っかかり、それを回収しようと水面でルアーがブランブランしているところに食ってくるというような場面がありますが、ソルトでも・・・

狙って釣った魚、狙ってないのに釣れてしまった魚。

より大きな魚と出会うために、もしくは自分の理想のスタイルでターゲットに望むため、自分のありったけの知識と経験を注ぎ込んで出会った１匹。

厳しい状況の中で、試行錯誤してひねり出した１匹。

狙って釣った魚には大きな価値があります。

しかし、この釣れちゃった１本の、この時の笑える状況というのは、この場にいた６人にしか共有できない価値ある瞬間。

全然狙ってなかったけど、幸運が味方して釣れてしまう１匹も嬉しいものです。

それぞれに意味は違いますが、いずれにしても釣りは楽しいということですね。

で、四国遠征で狙って釣った、忘れられない価値ある１匹は？

土砂降りの雨の中、やまひろと２人で松田川。

あまりの荒れ模様に無言の２人。

何かを振り払うようにキャストを続ける・・・

どうしても上で食わしたい自分はBMCをダウンで流し、最後の最後に橋脚の横で待望のビッグバイト！

「やまひろっ！来たぞ！」

渾身のアワセを入れ、井上友樹ばりの瞬殺ファイトで上がってきたのは‥‥‥

30cmに満たないヒラフッコ（笑）

写真はありませんが、自分の記憶にはしっかり焼き付いています。

やまひろ君はこの瞬間をどう思ったかわかりませんが、このバイトの瞬間のエクスタシーは、当分忘れられそうにありません。