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▼ 闘画
- ジャンル:釣行記
七月に上陸する台風としては、過去最強だと言われた今年の台風8号(ノグリー)。
何と「ノグリー」とは、韓国語で“たぬき”の事だと言うから驚きだ。
(ちなみに次回に控えている名前は、タイ語の“ラマスーン(雷神)。
めちゃくちゃ強そうだ(笑)。)
この大型のたぬきは、沖縄から九州、そして関東に被害をもたらした後、温帯低気圧となって消えた。
ここ東海地方でも直撃だと、散々注意を促されていたが、結局ギリギリになって東に逸れて、事なきを得た。
TOMMYも、物が倒れたり飛ばされたりしないような備えだけはしていたので、何だか本当に“たぬき”に化かされた様な気分だった・・・。
それでも、本州付近にあった梅雨前線の影響と相まって、この辺り一帯でもかなりの降水量をもたらしてくれた。
これまでの空梅雨を吹き飛ばす、釣人と魚にとっての恵みの雨。
久し振りの“激流(濁流?)ファイト”を堪能出来るビックチャンスの到来だ!
翌朝、長良川河口堰ライブカメラで川の様子を確認すると、オーバーフロー状態にあり、河口堰水門は全開。
さすがの清流長良川も、カフェオレ色をした濁流河川へと姿を変えていた。
さすがにこれでは隣接しているホームの木曽川でも、釣りどころか身の危険水位にある為、もちろん釣りは断念。
一日空けた、13日未明に釣りへと出掛けてみる事にした。
この日の満潮時刻は朝の5時半。
バイトを終え、ポイントに到着したのはAM3時を回った辺りだった。
まずは水量と水色をチェック。
水量申し分なし。
増水が生む、最高のステージが確認出来た。
しかし、気になるのは水色。
一日空けたこの日も、前日のライブカメラで確認した長良川と同じ、未だカフェオレ色の泥濁りをしており、上流から流されて来ただろうゴミが、やたらと浮いて見えていた。
(この状況で魚は入っているのだろうか・・・?)
そんな事を思わせる様な濁り。
TOMMY以外に誰一人としていない、メジャーな激流ポイント・・・。
まぁ考えてみりゃ、これまでも大概こんな日は貸し切りの事が多いのだけれど(笑)。
強い流れに細心の注意を払い、
上げ九分からポイントへと入る。
この日は、明るい時間帯が時合いになるだろうと予想していた為、あわよくば“激流ファイト”を動画におさめてやろうと、ライジャケの胸部分にカメラを装着。
一ヶ所目。
腰上まで水に浸かっての踏ん張り釣り。
気を抜くと持って行かれる危険なトップギアの流れだ。
そんな中、数投で魚が掛かるも、バイトが浅く痛恨のバラシ。
しかし魚がいてくれた事に、まずは一安心。
その後もバイトは出るものの、どれもショートバイト。
と言うよりも、ミスバイトの様な感覚・・・。
恐らく激しい濁りによって、魚がしっかりとルアーを目で捉える事が出来ていないのか。
波動を側線で感じて口を使っているだけではないだろうか。
辺りには至る所にベイトが確認出来る。
こんな時はと導き出した答えは、まずしっかりとルアーを見せ、深いバイトを得なければ穫る事は出来ないだろうと。
ルアーをファーストリトリーブ対応のグラバーから、ゆっくりと引けるスーサンへとチェンジ。
視認性もより上げる為、迷わずTOMMYカラーをチョイス。
すると突然、これまでトップギアにあった激流の流れが止まった。
どうやら満潮時刻と共に、水門が一部閉じてしまったようだ。
これからが激流の真骨頂だったというのに・・・。
渋々、ステージをサードギアの激流へと移す・・・。
ここはあまりサイズが望めない事と、とある事情から普段はめったに立つ事はしないのだが、今回は時間もなく他に立てそうな位置もなかった為、軽く竿を出してみる事にした。
するとここで怒涛の入れ食い。
サイズは60cmクラスまでの中型がメインだったが、激流でのスリリングなファイトは、十分に堪能させてもらった。
50cmクラスですら、凄まじい引きとファイトを魅せてくれるのだからたまらない。
そして撮れた動画ならぬ、“闘画”がこちら。
顔面をビシャビシャにされている様子がおわかりいただけただろうか(笑)。
サイズは55cm程ではあったものの、太く体高のある素晴らしい魚体であった。
それもその筈、何とこの魚の腹の中からは、15cmを越える鮎が5匹も出て来たのだから。
結局この日は、トータル十数本の魚とファイトさせてもらったTOMMY。
バイトは20回程。
そのどれもがショートバイトであり、しっかりと針には乗ってくれなかった。
やはり、激流の魚は一筋縄ではいかない。
海から数十キロも遡上する体力と筋力を兼ね備え、更にベイトをたらふく食った“激流のファイターリーバス”。
生半可なタックルでは、到底太刀打ち出来やしない。
(この日のTOMMYの激流タックル達。)
ラインは1.5号のPEラインに、リーダーはフロロの25lb、30lbを状況に応じて使い分けている。
今が旬の、鮎の香りが薫るシーバス。
こいつを『ウリスズキ』と命名してやろう。
鮎をたらふく食った“ウリスズキ”に、70cmを超える激流の“猛鱸”。
この川にはたくさんの夢が詰まっている。
これからもTOMMYはあらゆる引き出しを駆使し、ヤツ等と対峙し続けるだろう。
そしていつの日か、激流ランカーとの震える様な熱い『闘画』を撮ってやりたいと思っている。
闇の中、声だけの闘画なんてのもおもしろそうだ(笑)。
またそのうちUPします。
- 2014年7月19日
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