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夏楽

  • ジャンル:釣行記

今年もとうとう梅雨が明けた。

空梅雨かと思えば、雷雨に台風、大洪水と、まったくおかしな二ヶ月だった今年の梅雨。


そんな梅雨明けの前日、20日の日曜日にホームの木曽川へと出撃したTOMMY。

流れの状態は最高の“トップギア”。

(こいつはウハウハだぜぃ!)

なぁんて、気分上々で激流に身を預けてみるも、何とこの日は数時間竿を振ってたったの2バイトのみ・・・。

それも、あの手この手を使ってパターンと術を探して、やっとこさ穫れた2本であった。


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(61cm)


どうやら同じ激流にも、いくつかのパターンが存在しているようだ。

この日はトップギアの流れに、更にターボがかかった状態。

魚が着いているレンジまでルアーを送り込む前に、流されてしまう程の強流・・・。


“流れ”は、速すぎても遅すぎてもダメなのだ。


こうして苦労して探し、辿り着いた答えと一匹は、いつだってサイズに関係なく嬉しい。


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一旦家に戻り、今度は家族を引き連れて郡上まで。

毎年この時期に開催している、親父主催のBBQに参加させてもらった。

親父はこの日の為に東北の復興地より帰郷。
それに集まる総勢50名を超える会社の部下の人達と、そのご家族。

皆、すごく楽しそうで、またまた親父の懐のでかさに触れた。


子供達にとっては待ちに待った夏休みの始まり。

今年の夏も“とことん遊べ”をモットーに、とことんまで付き合ってやろうじゃねーか。



真剣な眼差しで立ち並ぶ、たくさんの鮎師の方々の邪魔にならない様に、食べて呑んで、泳いで、割った(笑)。

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素晴らしい自然に囲まれ、子供達も終始いい顔をしていた。



そんな折、長男「行誠」が言った。

『パパ~、帰りにクワガタを穫りに行きたい!ミヤマクワガタを捕まえたい!』


(何だと!?)


「こ、行誠・・・、去年はカブトムシに夢中だったじゃねーか。何でクワガタ、それもミヤマクワガタだと?」


「だってミヤマクワガタカッコいいもん!」


「たしかにミヤマはカッコいいよな~」
と、隣でビールを呑んでいた親父が言った。


思い返せば、TOMMYが過去にミヤマクワガタを穫ったのは過去に一度だけ。
忘れもしないちょうど行誠と同じ小学3年の夏休み、親父と行った群馬の山での事だった。

あの時は飛び上がって喜び、ずっと眺めていたのをよく覚えている。



「ミヤマかぁ・・・。よし!穫りに行くか!」


通常ミヤマクワガタは、他のクワガタが生息している一般的な里山とは違い、比較的高い山に生息しており、湿度の高い川縁や水辺付近にある木を好む。

となれば、郡上はかなりの高い確率でゲット出来るに違いない。

そうTOMMYは高を括っていた。


それにしても、ヒラタやノコギリ、コクワなんかは家の近所でも穫れるのに、まさかミヤマとは。


きっと地方によっては普通にいる所もあるのだろうし、知っている人であれば簡単に見付ける事も出来るのだろう。

元来ミヤマクワガタという種は、オオクワガタやヒラタとは違い越冬種ではない為、これまでTOMMYは真剣に探した事がなかった。


よって、今回ばかりは中々ハードルが高い。


帰りの道中、怪しいと思う山中を隈無く探して走り回るも、見つけたのはカブトや他のクワガタばかり。

結局、ミヤマの姿は見れずに終わった。



翌日。


今度は豊田市方面の山中へ。

ある程度の標高があり、川が隣接する広葉樹林を中心に、クヌギやコナラを探して走る。

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しかし、6時間程山道をドライブして回ったが、結局この日もミヤマには出会えなかった。

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「やっぱりミヤマは難しいね・・・。」

寂しげに行誠が言う。


「簡単に見つかったら面白くないだろ?
諦めずに頑張って探せば、いつかきっと出会えるさ。その時はきっと苦労した分、嬉しさもハンパじゃねーぞ。」


「うん、また連れてってね!」


行誠からすれば、喉から手が出る程欲しいだろう“ミヤマクワガタ”。

あの時のTOMMYがそうだったように。



夏の森の宝物。

『見せてやりたい』

きっと親父も同じ気持ちだったに違いない。



TOMMYの心の奥底で眠っていたミヤマクワガタに対するが情熱が、静かに・・・そして熱く燃えていた・・・。
 

 

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