▼ 思い出の釣り☆132cmそれは突然・・・キタ!!
- ジャンル:日記/一般
- (continue (釣行記), fun)
この釣りもかれこれ12年前。
宮崎へ釣りに行った時のお話。
この時は友草さんを訪ねオオニベを狙うという
遠征釣り旅だった。
釣行前、宮崎へ行く前々から電話でやりとりをして
どんな魚かどんな条件で釣ったのかなど
経験者としての話を色々と聞き出し
そのなんとなくのイメージを叩き込んでいた。
心配だったのは体調と季節外れの台風22号だった。
体調はなんとでもなるにしても台風だけはどうにもできない。
宮崎へ着くなり台風は進路を宮崎へと向け前進し始めた。
遥か南の海上から向かってきた台風だったが
そのウネリだけがしっかりと海岸線に打ち寄せていて
風はないもののその接近だけは感じることが出来ていた。
事前に聞いていた釣るための条件としては
夜の穏やかなサーフ。
産卵前の荒食いでショアラインに寄ってくるというものだった。
そのイメージが離れず
荒れたサーフを友草さんと見るなり
「これは厳しいかもしれない」と友草さんの横顔が曇ったのを覚えている。
事前の話では台風接近の可能性でウネリが入る可能性もあるから
少し荒れたぐらいだったら渡船で磯からエバやヒラスズキを
狙ったら面白いしほぼ釣れるから大丈夫だよって話をもらっていた。
が、台風のウネリは予想以上に高く渡船もすることができなかった。
3日間の旅程で行ったが
2日目まで昼夜ともにサーフにはチャレンジした。
荒れたサーフならマル、場所によってはヒラも可能性十分にあるからと
いうことでオオニベの可能性を残しながら
チャレンジしたが不発。
しかし夜のウネリの強いサーフはそれだけで怖かった(笑)
それなりの傾斜のあるサーフを15mほどの波が
駆け上がってきては引いていく。
一度の波で足元が不安定になるほど砂を持っていかれ
前には出られない。
ウネリの入らない夜の川でセイゴ、フッコに遊んでもらったが
それ以外にも特定潮位で高確率でランカーシーバスが出るっていう
ポイントに連れて行ってもらったが大事なもう一つの要素が
欠けていたためシーバスは皆無。
そんな諦めムード漂う最終日だった。
朝マズメは諦めて昼に近い時間に
サーフへと向かった。
どんどんと強くなるウネリ。
ダメ元で一応オオニベを狙いに行きました、
ということでサーフで玉砕して帰りましょうということで
諦め悪くもサーフで釣りをして帰ることに話がまとまり
ポイントへと向かった。
サーフへ着くと
先行者が一人釣り終えて戻ってきた。
大野「どうでしたか!?」
先行者「・・・ダメですね」
そんな言葉を交わして先行者と入れ替わるようにサーフへと入った。
最終日は3人横並びで入った。
自分は真ん中で挟まれるようにして
横へと移動しながらサーフを探っていくことに。
まさかだった。
自分なりには諦め度96%
それでもサーフに来て投げている自分がいるので
4%ぐらいはもしかしたら???とも思っていた。
ちなみに先行者の「ダメですね・・・」で
諦め度が76%から96%へと跳ね上がったのは言うまでもない。
サーフを横に移動して釣っていくうちに
流れによる地形変化が著しいところがあった。
いかにもって感じのところで
波打ち際は掘れていてそこを横へと向かう流れが
浅くなるところで沖へと流れ払い出す。
こんな波打ち際まで深いところで釣れたりしないかなぁ・・・
まぁ思うように釣れないよなぁ・・・
と頭の中で想いが巡る。
そしてひたすらショアラインシャイナーSL17を投げる。
しかし、それは先行者と入れ替わって間もないタイミングだった。
ドスッ!!
とロッドティップが1mくらい入ったような衝撃。
その瞬間にそれがオオニベであると想像するのは容易だった。
一気に身体に緊張が走った。
荒れていたせいかオオニベは沖に走ることなく
ショアラインを右へと走り出した。
とにかく沖へと走ると言われていたので
これもまさかだった。
オオニベと平行するようにラインテンションを保ちながら
自分を移動していく。
何mオオニベに追従して歩いただろうか。
だいぶ歩いたところでスピードが弱まり
少し先回りした瞬間だった。
オオニベは一気に沖へと走り出した。
あのウネリの中をグングンと沖へと走っていく。
フックが持つかドキドキだった。
だが、もうオオニベはそう沖まで走る体力はなかった。
記憶に薄いが寄せてもう一度沖へと走ったように覚えてる。
ただ2回目の走りも距離は短く
じっくり寄せにかかると波打ち際に
大きな魚体とルアーが頭だけ出して丸のみされているのが見えた。
やっかいなのは15mほど駆け上がってくる波だった。
何度か寄せて波に乗せて引上げようにも
重すぎて良い波に乗せないと上がらない。
失敗してまた波に持っていかれてを繰り返す。
やっと良い波に乗せて寄せたと思ったら
口ビルが分厚過ぎてボガが入らずまた波に持っていかれるという
心臓に悪い出来事が2度発生
さすがに口から心臓が飛び出そうになったので
自分の持っていたオーシャングリップで
はさみの上と下を両手で掴み無理やり押さえ込んで
次の波が迫る中、一気にサーフを駆け上がった。
安堵感とそれまでの緊張感が一気にほぐれた瞬間。
これがオオニベか!
初めてのオオニベ狙い釣行。
信じられない想いだった。
どう撮ってもデカかった(笑)
132cm 20kg
仕事中の友草さんに連絡すると
すぐに飛んできてくれた。
その飛んできたっていう表現がぴったりなほど
本当に慌てて来てくれた。
友草さんだけでなく多くのアングラーに支えられて
獲れた軌跡の初オオニベ釣行、初キャッチ。
まだ釣具屋さんに魚拓あるかな(笑)
そしてこの剥製はいつでも会いに行けるように
キャスティング錦糸町店に飾ってある。
思い出のルアー。
噛みつぶされ、伸びたままの大切な思い出のルアー。
またいつか胸躍るこんな釣りをしてみたい。
【過去ログ】
宮崎県(神宿る海)①
宮崎県(神宿る海)②
宮崎へ釣りに行った時のお話。
この時は友草さんを訪ねオオニベを狙うという
遠征釣り旅だった。
釣行前、宮崎へ行く前々から電話でやりとりをして
どんな魚かどんな条件で釣ったのかなど
経験者としての話を色々と聞き出し
そのなんとなくのイメージを叩き込んでいた。
心配だったのは体調と季節外れの台風22号だった。
体調はなんとでもなるにしても台風だけはどうにもできない。
宮崎へ着くなり台風は進路を宮崎へと向け前進し始めた。
遥か南の海上から向かってきた台風だったが
そのウネリだけがしっかりと海岸線に打ち寄せていて
風はないもののその接近だけは感じることが出来ていた。
事前に聞いていた釣るための条件としては
夜の穏やかなサーフ。
産卵前の荒食いでショアラインに寄ってくるというものだった。
そのイメージが離れず
荒れたサーフを友草さんと見るなり
「これは厳しいかもしれない」と友草さんの横顔が曇ったのを覚えている。
事前の話では台風接近の可能性でウネリが入る可能性もあるから
少し荒れたぐらいだったら渡船で磯からエバやヒラスズキを
狙ったら面白いしほぼ釣れるから大丈夫だよって話をもらっていた。
が、台風のウネリは予想以上に高く渡船もすることができなかった。
3日間の旅程で行ったが
2日目まで昼夜ともにサーフにはチャレンジした。
荒れたサーフならマル、場所によってはヒラも可能性十分にあるからと
いうことでオオニベの可能性を残しながら
チャレンジしたが不発。
しかし夜のウネリの強いサーフはそれだけで怖かった(笑)
それなりの傾斜のあるサーフを15mほどの波が
駆け上がってきては引いていく。
一度の波で足元が不安定になるほど砂を持っていかれ
前には出られない。
ウネリの入らない夜の川でセイゴ、フッコに遊んでもらったが
それ以外にも特定潮位で高確率でランカーシーバスが出るっていう
ポイントに連れて行ってもらったが大事なもう一つの要素が
欠けていたためシーバスは皆無。
そんな諦めムード漂う最終日だった。
朝マズメは諦めて昼に近い時間に
サーフへと向かった。
どんどんと強くなるウネリ。
ダメ元で一応オオニベを狙いに行きました、
ということでサーフで玉砕して帰りましょうということで
諦め悪くもサーフで釣りをして帰ることに話がまとまり
ポイントへと向かった。
サーフへ着くと
先行者が一人釣り終えて戻ってきた。
大野「どうでしたか!?」
先行者「・・・ダメですね」
そんな言葉を交わして先行者と入れ替わるようにサーフへと入った。
最終日は3人横並びで入った。
自分は真ん中で挟まれるようにして
横へと移動しながらサーフを探っていくことに。
まさかだった。
自分なりには諦め度96%
それでもサーフに来て投げている自分がいるので
4%ぐらいはもしかしたら???とも思っていた。
ちなみに先行者の「ダメですね・・・」で
諦め度が76%から96%へと跳ね上がったのは言うまでもない。
サーフを横に移動して釣っていくうちに
流れによる地形変化が著しいところがあった。
いかにもって感じのところで
波打ち際は掘れていてそこを横へと向かう流れが
浅くなるところで沖へと流れ払い出す。
こんな波打ち際まで深いところで釣れたりしないかなぁ・・・
まぁ思うように釣れないよなぁ・・・
と頭の中で想いが巡る。
そしてひたすらショアラインシャイナーSL17を投げる。
しかし、それは先行者と入れ替わって間もないタイミングだった。
ドスッ!!
とロッドティップが1mくらい入ったような衝撃。
その瞬間にそれがオオニベであると想像するのは容易だった。
一気に身体に緊張が走った。
荒れていたせいかオオニベは沖に走ることなく
ショアラインを右へと走り出した。
とにかく沖へと走ると言われていたので
これもまさかだった。
オオニベと平行するようにラインテンションを保ちながら
自分を移動していく。
何mオオニベに追従して歩いただろうか。
だいぶ歩いたところでスピードが弱まり
少し先回りした瞬間だった。
オオニベは一気に沖へと走り出した。
あのウネリの中をグングンと沖へと走っていく。
フックが持つかドキドキだった。
だが、もうオオニベはそう沖まで走る体力はなかった。
記憶に薄いが寄せてもう一度沖へと走ったように覚えてる。
ただ2回目の走りも距離は短く
じっくり寄せにかかると波打ち際に
大きな魚体とルアーが頭だけ出して丸のみされているのが見えた。
やっかいなのは15mほど駆け上がってくる波だった。
何度か寄せて波に乗せて引上げようにも
重すぎて良い波に乗せないと上がらない。
失敗してまた波に持っていかれてを繰り返す。
やっと良い波に乗せて寄せたと思ったら
口ビルが分厚過ぎてボガが入らずまた波に持っていかれるという
心臓に悪い出来事が2度発生
さすがに口から心臓が飛び出そうになったので
自分の持っていたオーシャングリップで
はさみの上と下を両手で掴み無理やり押さえ込んで
次の波が迫る中、一気にサーフを駆け上がった。
安堵感とそれまでの緊張感が一気にほぐれた瞬間。
これがオオニベか!
初めてのオオニベ狙い釣行。
信じられない想いだった。
どう撮ってもデカかった(笑)
132cm 20kg
仕事中の友草さんに連絡すると
すぐに飛んできてくれた。
その飛んできたっていう表現がぴったりなほど
本当に慌てて来てくれた。
友草さんだけでなく多くのアングラーに支えられて
獲れた軌跡の初オオニベ釣行、初キャッチ。
まだ釣具屋さんに魚拓あるかな(笑)
そしてこの剥製はいつでも会いに行けるように
キャスティング錦糸町店に飾ってある。
思い出のルアー。
噛みつぶされ、伸びたままの大切な思い出のルアー。
またいつか胸躍るこんな釣りをしてみたい。
【過去ログ】
宮崎県(神宿る海)①
宮崎県(神宿る海)②
- 2020年4月23日
- コメント(0)
コメントを見る
大野ゆうきさんのあわせて読みたい関連釣りログ
fimoニュース
登録ライター
- 36th ウズウズでムズムズのま…
- 4 日前
- pleasureさん
- PEには重竿
- 4 日前
- rattleheadさん
- エバーグリーン:M-1インスパ…
- 6 日前
- ichi-goさん
- ハードブル8!
- 7 日前
- 有頂天@伝助さん
- 『昼間のショートレンジの釣り』
- 9 日前
- hikaruさん
本日のGoodGame
シーバス
-
- 速度変化で喰わせる
- JUMPMAN
-
- 見事なランカー 2月最後のバチ抜け釣行
- バイシュイ
最新のコメント