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久保田剛之
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▼ アカメチャレンジ2014 アカメ現る!
昨年初めて高知県にアカメを狙いに行ってから11ヶ月。
今年も行きますアカメ釣行!もちろん今年も現地ガイドは一切なし!現地で得た情報で見た景色で戦略を立て、思いっきり冒険してきました!!
アカメチャレンジ2014 その1はコチラ
アカメチャレンジ2013 昨年の模様はコチラ
*********************************************
アカメチャレンジ2014 最終章
【発想の転換 ついにアカメ現る!】
(注)今回のログでは僕なりの見解を述べています。あくまで僕個人のイメージの話なのであしからず。
クロダイアングラーならこういう場所だろうと選択した場所。
クロダイを食おうと共倒れになったシーバスの死骸。
そして移動先で目撃した岸壁に頭を向けたアカメ。
岸壁のエビやカニでも狙っているのかな?
まるでクロダイのようだ・・・・・
クロダイ・・・・・
あ!!
アカメは釣ったことのない魚。一から自分たちで追っているのでその未知の魚を身近で慣れ親しんだシーバスに置き換えてこれまで考えていた。
それ自体は当然のことだ。とりあえず置き換えて考えてみないと戦略もポイントセレクトもままならない。
ただ闇雲に投げているだけになってしまう。
シーバスとの共通点、異なる点、それらを並べることでアカメの居場所への道しるべになるのだと考えていた。
そして足を使って収集した情報でキーベイトであるクロダイの存在を知った。ここまでで僕らがイメージしていたものを簡単にいうなら
『クロダイを食うシーバス亜種』
流れがあった方が食い易かろう。シャローがあった方が『クロダイを食うシーバス亜種』も僕たちアングラーも的が絞りやすかろう。
そんな風に考えていた。
が、それが間違いだったとようやく気付いた!!釣ったことのないよく分からない魚を身近な魚に当て込む考え方は間違っていない。
自力で追いかける以上まずは何かを仮定しなくては推理は進まない。
しかし当て込んだ魚がシーバスだということが間違いなのではないだろうか!!
これまで僕らが目撃した情報、聞いた情報、調べた情報を整理して考えるイメージすべき魚はクロダイだ!
『クロダイを食うクロダイ亜種』
そんなイメージでいいのかもしれない。
そして前夜に選んだポイント『クロダイアングラーなら』と選んだのだけど、クロダイをルアーで狙うならって雰囲気の場所だ。
ルアーに反応してくるクロダイというのは全体のほんの僅かな量にすぎない。
もっと純粋にクロダイの好むポイントを選べばそこにはアカメがいるのではなかろうか?
クロダイが好きだから食っているわけではなく、同じ生息域だから身近なベイトとして食っているのかも!?
翌日は仮眠明けから早々に動き出す。
もう一度地図を見直す。子供の頃にやっていたクロダイの磯釣りの時の知識を思い出す。
海図も手に入れて地形を見る。
クロダイが好む場所は水は入れ替わるが、どちらかといえば流れが落ち着いている場所だ。
流れの速い場所だと河川ならシーバスが着き、磯ならばメジナが着く。
今までシーバス亜種とイメージしていた時とはポイントセレクトの基準がまるで変わる!!
選んだ場所は岩礁が入り交じりかなり起伏の激しいディープエリア。
狙っているアクションを出すにはブラックフィンでは柔らかいのでショアジギロッドに持ち変える。
ルアーの泳ぎを今一度一通り確認する。ZipBaits ZBL15HD-S が最も僕がイメージする泳ぎに近かったので15HD-Sを選択。
フルキャスト後は30秒以上かかるがフリーフォールさせ着底を待つ。そこから細かい連続トゥイッチを入れながら海底から一気に浮上させてくる。
初めての場所なのでルアーを2個ロストした。
しかしロストしたことで安全な着底地点は把握できた。
どれだけ時間が経ったか覚えていないほど集中していた。
そしてその中の1キャスト・・・・
まだまだ濁りの残る水面に自分のルアーがギリギリ目視できる距離まで来た時に背後に巨大な楕円形の影が浮かび上がる。
デカい!!
想像以上だ!!!!
あれがアカメなのか!?
思わずルアーを再び沈下させると楕円の影が一緒に沈んでいった。
2~3mほどフォールさせたとこで再びトゥイッチングで巻き上げると・・・
楕円の影が見えたかと思った瞬間シルエットからアカメの顔が認識でき、口を開けながらルアーに近よってきた!!!
しかし食わず!!!
唇がルアーに触れるか否かの距離、いや僅かに触れたところで再び楕円の影となり沈んでいった。
狙いは間違っていない!!
確かにここにはアカメがいる!!!
それからどのくらいの時間が流れたのかやはり覚えていない。
着底させてからの連続トゥイッチ。
この動作を繰り返している。
大丈夫。
オートマチックに繰り返している動作ではない。
集中力は研ぎ澄まされている。
トゥイッチでロッドティップにテンションを加えた後のロッドを下げる動作。
ラインテンションが緩んだ瞬間に感じるラインを通じて伝わってくる違和感・・・
ズ・・・
手を目一杯前に出しラインスラッグを巻き取り渾身の・・・
アワセ!!!
ヌ・・・・
ヌヌヌヌヌヌ!!!!
徐々にラインにかかるテンションが高まる!!
一気にリフトして頭を強引にコチラを向かせる!!
ヒット~~~!!!!
僕の声にムロが駆け寄ってきてくれた!
不思議と頭の中は落ち着いていた。
先ほどのチェイスから完全に自分の中のスイッチが入り集中力が物凄く研ぎ澄まされているのが分かる!
ジ・・・ジ・・・・
とドラグが音を立て出始める!!
集中しているせいか?
かなりの重さを感じるが想定していたよりも相手の動き始めの動作の速度が遅い!!
これならイケル!!
攻めろ!!!
アカメが反転しようとする予備動作を感じると強引なリフト!!
潜航しようとする動作を感じるとキープからのリフト!!
tailwalkのMANBIKA 106MHが今まで見たことない角度で曲がっている!
ロッドを立てバッドにウェイトを乗せとにかく攻める!
リフト!リフト!!リフト!!!
アカメが水面に浮上してきて特大のエラ洗い!!
クロダイを数匹吐いた。
デカい!!
しかしその初対面の巨体を見ても自分でも不思議なほど落ち着いていた。全ての動作がアカメの動きを封じるロッドワークにつながっていたのではないかと思う。
実際にはどの位の時間が流れたのか自分では全く把握できなかった。
後でムロに聞いたところファイトタイムはランディング作業に入るまでで3分ほどだったという。
事前のイメトレではもの凄い距離のランも想定していたんだけど、実際にドラグが出た距離は3mも出さずにアカメの体力を奪いランディングにまで持ち込めたのは予想外の幸運だった。
物凄く長い時間のようにも一瞬のようにも感じる濃縮された時間、永遠の一瞬とでも言うべき時間。
フィッシュグリップでは無理と判断したムロがグリップを放りギャフを構える。
魚を傷つける事なくエラにギャフを通そうとするが鎧のような硬さで全く通らないと声を上げる。
大丈夫!ここで逃げられたとしても文句はない!ここまで2人で追いかけて来た魚だ。仮に逃がしたとしてもまた一緒に追いかければいい!
そんなことを言おうと思っていた時に
重ぇぇ~~~!!!
といいながら目の前にアカメがズリ上がってきた。
あまりの重さに自分だけではどうにもならない魚のエラにムロが見事にギャフを通してくれた!!

やばい!!想像よりずっとデカイ!!

アカメ!獲ったど~~!!!

本当に目が紅いんだ・・・
この際長さなんて関係ないけど、計ろうぜ!という声に反応してメジャーをあてる。

115cmを指していたけどメジャーの上に乗せられないので恐らく113cm位だろう。

113cm23kg
デジタルスケールで計測していたのだけどフックが錆びていたせいが折れて壊れてしまったけど23kgを表示していた。

(ヒットルアーZipBaits 15HD-S)
ムロと拳を付き合わせたパーンという音が響き渡った。
気付けば大量の汗が僕の体から流れていた。
遂に、ついに自力でたどり着いた!!
笑ってしまうのだけど二人ともファイト中は魚に集中していたのにランディングを終えた瞬間に集中の糸が切れて、普段簡単に取り出せるメジャーやプライヤーなどどこに入っているのかさえ分からなくなる始末。
しかもフィッシュグリップは放り出したためどこいったのかさえ分からなくなっていた(笑)
(あとで探したら水中から見つかりました)
もう喜びのあまり何がどうなっているのかわからない、率直にいうとこんな状況。
てんやわんやの中でも蘇生は成功し夢の魚は静かに帰っていった・・・・。

リーダーがボロボロになっていた。90lbで挑んでよかった。
ちなみにこれは引っ張ったら切れたのではなく結びなおそうとプライヤーで切ったところ。
テンパっていた中で『あ、これも撮っておこう』と何とか撮った写真。
1時間あまりフワフワした時間を過ごした。
それから暫く時間が経ち、ムロのロッドに
ガン!!
というバイトがあったのだが弾いてしまいヒットまでは持ち込めず。
そうこうしている内に日も沈み再び雷雨になってしまった為、2014年のアカメ遠征を終了とした。
今回感じたこと、考えたことは当たっているかもしれないし外れているかもしれない。
しかし結果としてアカメはそこに居た。
運が良かっただけかもしれないし獲るべくして獲れた魚かもしれないし、真相は神のみぞ知るってところ。
それにまだ1匹目。これから先2匹目3匹目と釣るうちに今回の旅で考えたことイメージしたことが当たっているかは答え合わせすれば良いと思う。
僕とムロの2人で考えに考えて、追いかけに追いかけて辿り着いた魚。一人ではここまで頑張れないし、ランディングも出来なかったと思う。
完全に2人で獲った魚。
来年は僕がスムーズなランディングを出来るように今からイメトレを重ねておこう。
そして2人揃ってアカメを手にすることが出来たときに今回のアカメの喜びも更に大きくなる気がする。
アカメの住む海と心の中で相棒のムロへ礼!!

ありがとうございました!!!
終わり。
*長文にお付き合い頂きありがとうございました。
誰にも頼らず自分たちで開拓した場所ではありますが、対象魚がアカメという難しいポジションに立たされている魚です。
また今回アカメ狙いのアングラーにはお会いしませんでしたが、僕が釣ったこの場所もどこかの誰かが通い大切にしている場所なのかもしれません。
アウェイの地からきた僕らが不特定多数に晒していい場所かどうかの判断はできません。
資源保護の為、ロコアングラーへの配慮、それとこれから僕らと同じように冒険をする方達の冒険心を奪わないように写真の背景を一部加工させて頂きました。
【タックルデータ】
ロッド tailwalk MANBIKA 106MH
リール DAIWA カルディア4000
ライン PE3号
リーダー VARIVAS ナイロン90lb
ルアー ZipBaits ZBL15HD-S
ライジャケ AnglersDesign ロックショアベスト
今年も行きますアカメ釣行!もちろん今年も現地ガイドは一切なし!現地で得た情報で見た景色で戦略を立て、思いっきり冒険してきました!!
アカメチャレンジ2014 その1はコチラ
アカメチャレンジ2013 昨年の模様はコチラ
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アカメチャレンジ2014 最終章
【発想の転換 ついにアカメ現る!】
(注)今回のログでは僕なりの見解を述べています。あくまで僕個人のイメージの話なのであしからず。
クロダイアングラーならこういう場所だろうと選択した場所。
クロダイを食おうと共倒れになったシーバスの死骸。
そして移動先で目撃した岸壁に頭を向けたアカメ。
岸壁のエビやカニでも狙っているのかな?
まるでクロダイのようだ・・・・・
クロダイ・・・・・
あ!!
アカメは釣ったことのない魚。一から自分たちで追っているのでその未知の魚を身近で慣れ親しんだシーバスに置き換えてこれまで考えていた。
それ自体は当然のことだ。とりあえず置き換えて考えてみないと戦略もポイントセレクトもままならない。
ただ闇雲に投げているだけになってしまう。
シーバスとの共通点、異なる点、それらを並べることでアカメの居場所への道しるべになるのだと考えていた。
そして足を使って収集した情報でキーベイトであるクロダイの存在を知った。ここまでで僕らがイメージしていたものを簡単にいうなら
『クロダイを食うシーバス亜種』
流れがあった方が食い易かろう。シャローがあった方が『クロダイを食うシーバス亜種』も僕たちアングラーも的が絞りやすかろう。
そんな風に考えていた。
が、それが間違いだったとようやく気付いた!!釣ったことのないよく分からない魚を身近な魚に当て込む考え方は間違っていない。
自力で追いかける以上まずは何かを仮定しなくては推理は進まない。
しかし当て込んだ魚がシーバスだということが間違いなのではないだろうか!!
これまで僕らが目撃した情報、聞いた情報、調べた情報を整理して考えるイメージすべき魚はクロダイだ!
『クロダイを食うクロダイ亜種』
そんなイメージでいいのかもしれない。
そして前夜に選んだポイント『クロダイアングラーなら』と選んだのだけど、クロダイをルアーで狙うならって雰囲気の場所だ。
ルアーに反応してくるクロダイというのは全体のほんの僅かな量にすぎない。
もっと純粋にクロダイの好むポイントを選べばそこにはアカメがいるのではなかろうか?
クロダイが好きだから食っているわけではなく、同じ生息域だから身近なベイトとして食っているのかも!?
翌日は仮眠明けから早々に動き出す。
もう一度地図を見直す。子供の頃にやっていたクロダイの磯釣りの時の知識を思い出す。
海図も手に入れて地形を見る。
クロダイが好む場所は水は入れ替わるが、どちらかといえば流れが落ち着いている場所だ。
流れの速い場所だと河川ならシーバスが着き、磯ならばメジナが着く。
今までシーバス亜種とイメージしていた時とはポイントセレクトの基準がまるで変わる!!
選んだ場所は岩礁が入り交じりかなり起伏の激しいディープエリア。
狙っているアクションを出すにはブラックフィンでは柔らかいのでショアジギロッドに持ち変える。
ルアーの泳ぎを今一度一通り確認する。ZipBaits ZBL15HD-S が最も僕がイメージする泳ぎに近かったので15HD-Sを選択。
フルキャスト後は30秒以上かかるがフリーフォールさせ着底を待つ。そこから細かい連続トゥイッチを入れながら海底から一気に浮上させてくる。
初めての場所なのでルアーを2個ロストした。
しかしロストしたことで安全な着底地点は把握できた。
どれだけ時間が経ったか覚えていないほど集中していた。
そしてその中の1キャスト・・・・
まだまだ濁りの残る水面に自分のルアーがギリギリ目視できる距離まで来た時に背後に巨大な楕円形の影が浮かび上がる。
デカい!!
想像以上だ!!!!
あれがアカメなのか!?
思わずルアーを再び沈下させると楕円の影が一緒に沈んでいった。
2~3mほどフォールさせたとこで再びトゥイッチングで巻き上げると・・・
楕円の影が見えたかと思った瞬間シルエットからアカメの顔が認識でき、口を開けながらルアーに近よってきた!!!
しかし食わず!!!
唇がルアーに触れるか否かの距離、いや僅かに触れたところで再び楕円の影となり沈んでいった。
狙いは間違っていない!!
確かにここにはアカメがいる!!!
それからどのくらいの時間が流れたのかやはり覚えていない。
着底させてからの連続トゥイッチ。
この動作を繰り返している。
大丈夫。
オートマチックに繰り返している動作ではない。
集中力は研ぎ澄まされている。
トゥイッチでロッドティップにテンションを加えた後のロッドを下げる動作。
ラインテンションが緩んだ瞬間に感じるラインを通じて伝わってくる違和感・・・
ズ・・・
手を目一杯前に出しラインスラッグを巻き取り渾身の・・・
アワセ!!!
ヌ・・・・
ヌヌヌヌヌヌ!!!!
徐々にラインにかかるテンションが高まる!!
一気にリフトして頭を強引にコチラを向かせる!!
ヒット~~~!!!!
僕の声にムロが駆け寄ってきてくれた!
不思議と頭の中は落ち着いていた。
先ほどのチェイスから完全に自分の中のスイッチが入り集中力が物凄く研ぎ澄まされているのが分かる!
ジ・・・ジ・・・・
とドラグが音を立て出始める!!
集中しているせいか?
かなりの重さを感じるが想定していたよりも相手の動き始めの動作の速度が遅い!!
これならイケル!!
攻めろ!!!
アカメが反転しようとする予備動作を感じると強引なリフト!!
潜航しようとする動作を感じるとキープからのリフト!!
tailwalkのMANBIKA 106MHが今まで見たことない角度で曲がっている!
ロッドを立てバッドにウェイトを乗せとにかく攻める!
リフト!リフト!!リフト!!!
アカメが水面に浮上してきて特大のエラ洗い!!
クロダイを数匹吐いた。
デカい!!
しかしその初対面の巨体を見ても自分でも不思議なほど落ち着いていた。全ての動作がアカメの動きを封じるロッドワークにつながっていたのではないかと思う。
実際にはどの位の時間が流れたのか自分では全く把握できなかった。
後でムロに聞いたところファイトタイムはランディング作業に入るまでで3分ほどだったという。
事前のイメトレではもの凄い距離のランも想定していたんだけど、実際にドラグが出た距離は3mも出さずにアカメの体力を奪いランディングにまで持ち込めたのは予想外の幸運だった。
物凄く長い時間のようにも一瞬のようにも感じる濃縮された時間、永遠の一瞬とでも言うべき時間。
フィッシュグリップでは無理と判断したムロがグリップを放りギャフを構える。
魚を傷つける事なくエラにギャフを通そうとするが鎧のような硬さで全く通らないと声を上げる。
大丈夫!ここで逃げられたとしても文句はない!ここまで2人で追いかけて来た魚だ。仮に逃がしたとしてもまた一緒に追いかければいい!
そんなことを言おうと思っていた時に
重ぇぇ~~~!!!
といいながら目の前にアカメがズリ上がってきた。
あまりの重さに自分だけではどうにもならない魚のエラにムロが見事にギャフを通してくれた!!

やばい!!想像よりずっとデカイ!!

アカメ!獲ったど~~!!!

本当に目が紅いんだ・・・
この際長さなんて関係ないけど、計ろうぜ!という声に反応してメジャーをあてる。

115cmを指していたけどメジャーの上に乗せられないので恐らく113cm位だろう。

113cm23kg
デジタルスケールで計測していたのだけどフックが錆びていたせいが折れて壊れてしまったけど23kgを表示していた。

(ヒットルアーZipBaits 15HD-S)
ムロと拳を付き合わせたパーンという音が響き渡った。
気付けば大量の汗が僕の体から流れていた。
遂に、ついに自力でたどり着いた!!
笑ってしまうのだけど二人ともファイト中は魚に集中していたのにランディングを終えた瞬間に集中の糸が切れて、普段簡単に取り出せるメジャーやプライヤーなどどこに入っているのかさえ分からなくなる始末。
しかもフィッシュグリップは放り出したためどこいったのかさえ分からなくなっていた(笑)
(あとで探したら水中から見つかりました)
もう喜びのあまり何がどうなっているのかわからない、率直にいうとこんな状況。
てんやわんやの中でも蘇生は成功し夢の魚は静かに帰っていった・・・・。

リーダーがボロボロになっていた。90lbで挑んでよかった。
ちなみにこれは引っ張ったら切れたのではなく結びなおそうとプライヤーで切ったところ。
テンパっていた中で『あ、これも撮っておこう』と何とか撮った写真。
1時間あまりフワフワした時間を過ごした。
それから暫く時間が経ち、ムロのロッドに
ガン!!
というバイトがあったのだが弾いてしまいヒットまでは持ち込めず。
そうこうしている内に日も沈み再び雷雨になってしまった為、2014年のアカメ遠征を終了とした。
今回感じたこと、考えたことは当たっているかもしれないし外れているかもしれない。
しかし結果としてアカメはそこに居た。
運が良かっただけかもしれないし獲るべくして獲れた魚かもしれないし、真相は神のみぞ知るってところ。
それにまだ1匹目。これから先2匹目3匹目と釣るうちに今回の旅で考えたことイメージしたことが当たっているかは答え合わせすれば良いと思う。
僕とムロの2人で考えに考えて、追いかけに追いかけて辿り着いた魚。一人ではここまで頑張れないし、ランディングも出来なかったと思う。
完全に2人で獲った魚。
来年は僕がスムーズなランディングを出来るように今からイメトレを重ねておこう。
そして2人揃ってアカメを手にすることが出来たときに今回のアカメの喜びも更に大きくなる気がする。
アカメの住む海と心の中で相棒のムロへ礼!!

ありがとうございました!!!
終わり。
*長文にお付き合い頂きありがとうございました。
誰にも頼らず自分たちで開拓した場所ではありますが、対象魚がアカメという難しいポジションに立たされている魚です。
また今回アカメ狙いのアングラーにはお会いしませんでしたが、僕が釣ったこの場所もどこかの誰かが通い大切にしている場所なのかもしれません。
アウェイの地からきた僕らが不特定多数に晒していい場所かどうかの判断はできません。
資源保護の為、ロコアングラーへの配慮、それとこれから僕らと同じように冒険をする方達の冒険心を奪わないように写真の背景を一部加工させて頂きました。
【タックルデータ】
ロッド tailwalk MANBIKA 106MH
リール DAIWA カルディア4000
ライン PE3号
リーダー VARIVAS ナイロン90lb
ルアー ZipBaits ZBL15HD-S
ライジャケ AnglersDesign ロックショアベスト
- 2014年9月19日
- コメント(40)
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