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ハジマリの大地―アフリカにて走り出すこと

飛行機はダルエスサラーム上空にさしかかった。
眼下に広がった景色は、正に「異国」という雰囲気。
乾いた大地、土の色、街並み、青いというより蒼い海。
とうとう来た。
旅の始まりにいつも感じる、興奮と不安が入り雑じった温度が胸に満ちていく。
さあ、駆け抜けるとしよう。
人類始まりの地、アフリカにて
僕の初めての海外自転車釣旅を。

 

















8/10
まずは成田空港でカタール航空にチェックイン。

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が、この始まってもいないような場面からネタトラブルが始まる。

受付さん「自転車とお荷物合わせて39キロ、9キロ分の超過料金130000円(片道)頂きます」

RYU「えええええぇぇぇ!!」


※カラクリ:4月にチケットを買った時点では自転車だと10kg無料追加があったのだが、7月に料金改訂。無料追加なし。
わりと抗議したんだけれどもやっぱりダメらしく、荷物の方から10kgくらいゴソッと抜いて調整。
結果、機内持ち込みが17kgくらいにww
ホントは7kgまでなんだけれども、そこは見逃してもらいようやく終結。
そして地獄の運搬が始まるのであった…
 
ちなみに今回で飛行機トラブル7回目!(呪

内訳:タイ→ロッドケース破損
  パプア→整備不良で飛ばない
  ブラジル→ロストバゲージからのボッタクられ
  カナダ(カルガリー編)→ビザ待ちのせいで次便に乗り遅れ
  カナダ(バンクーバー編)→ロスバゲ
  カナダ(バンクーバー編2nd)→日程間違えて空港泊
…なんというか、ね。
今回もどうせ何かあるとは思ってたよ、うん。
  
 
それはさておき、今回はカタール・ドーハまで行ってからトランジットしタンザニア・ダルエスサラームへのフライト。

とりあえずドーハまでは他の問題は起きず、無事着。

ヘンテコな人形を眺めつつ
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別ゲートへ行って乗り換える。
が、入った瞬間に機内がおかしいことに気付く。


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ホワイトアウトしてんだけど…www


そして席に座って暫くしてもそのまま。

離陸前の安全説明でNO SMOKING って言ってるときはギャグだと思ったよ、マジで。
 



そして無事にダルエスサラーム空港へ。

途中、税関で英語に困っている日本人の女の子をサラっと助け、今夜ご飯でもどう?と誘おうと思ったら逃げられつつwまずは空港でSIMカードを買って携帯に装着。
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僕のケータイはドコモなんだけれども、タンザニア行きの前にHPを確認したらSIMフリーにできるとのことだったので早速やってみた。

命綱があるのはやっぱり心強いね。

そして自転車の組み立て。

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ここで予想外に時間を取られてしまう。

大使館へ直行するつもりだったので開館時間の16:30までに到着したかったのだが、組み立て終わったのはちょうど16:30。
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領事さんに連絡すると到着まで待ってくれるとのことだったので、急いで走り出す。
(そんなわけで写真なし。)

走り出して道に出ると、とにかく圧倒的な交通量とその激しさに驚かされる。

イメージで言うと、タイのバンコクで車がもう少し速く走ってる感じ。
つまり、自転車で走るのは、ヤバい。

早速そんなことに気づきつつ、そして時折迷って領事さんに電話しつつ、大使館に着いたのは結局18:00。

ホント、お仕事の時間じゃないのにごめんなさい…


そして現在のタンザニア情勢についての説明をしていただく。

マラリアにAIDS、住血吸虫。

日本の10倍ほどの交通死亡事故、約6倍の殺人、多発する強盗。

聞けば聞くほど不安になってくる。

極めつけは、お話の最中に緊急の電話が入ってきて
 
領事さん「もしもし、どうしました?あーやられましたか、典型的なやつですね。警察に被害届は?あーはい、OKです」

RYU 「今のってもしかして…」

領事さん「…ご想像の通りです」
 
生きて帰って来れるのか?俺?
 
その後、道に詳しい現地人のスタッフが翌日に来られるとのことだったので、ひとまず宿に行ってメシを食う。
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そしたら途中で隣のテーブルの二人組が話しかけてきたので、色々と聞いてみる。

一人は僕が行く方面に既にバスで行ってきたアメリカ人で、今からザンジバル島(ダルエスサラームの東にある島)に行くらしい。

もう一人はタンザニア人で、お父さんがマサイ族(!)とのこと。そして9/10、僕がタンザニアを去る日と同日に大阪に来るとのことであった。

こんな偶然があるから面白いよね、やっぱり。

もちろん、日本での携帯番号を伝えておいたとも。
 


翌朝。
朝食をとって宿を出る。
 
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ちなみにこれを含めた1泊で1500円くらい。
意外と高いな、と思ったが、昨日のアメリカ人は普通だと言っていた。

(ちなみに飲み物はペットボトル1本1000シリング≒60円。物価感覚で言うとたぶん1000シリングが100円ちょっとかな。)
 
そして大使館に再びお邪魔し、ルートに関する説明をして頂き、いよいよ出発。
 

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Morogoro road という道をひたすら西へ。
都市部はやっぱり交通量が酷く、路肩はあまり無くて、ついでに歩道は砂に埋まっていてハンドルが取られる状態。
 
一つ救いだったのは道の真ん中にバスが運航していないバスレーンがあり(何のための用途だしw)、そこを抜けていくと比較的安全だった。

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しばらく走っているとバスレーンが終わり、景色に緑が増えていくと道もマトモになってきた。
 
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そして一つの坂を下りきると、ついに見渡す限りのサバンナ!
 
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やっぱりこれがアフリカだよね。

そんな景色を延々と漕いでいく。

が、ここ、思っていたよりはるかに坂が多い。

大きな波の如く大地がうねり、ほぼ登りと下りしかない。

そして次第に路肩がガッタガタの悪路に変わり、車道は自転車スレスレをトラックが猛スピードでひっきりなしに追い越していく。

極めつけはこれ。

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そりゃ、こんだけ飛ばしてれば事故の一つや二つは、、、ね。

ただ面白かったのが、事故の運転手が僕に声をかけてきて

「How are you?」と。。。


いやいや、それを聞きたいのは俺の方だよ!(爆
 

そんなわけでダルエスサラームから110キロ。

チャリンゼという街に着いた。
まずは宿探し。

一つ看板を見つけて入ってみたが、シャワーはないわ薄暗くてヤバそうだったので、本当は早く休みたかったけれど次を探す。

ただ次と言っても尋常じゃなく疲れていて、動き回る気力がなかったので途方に暮れていた。
 


そんな時、ふと一人の男が現れて「宿を紹介してやる」と言った。

大使館の方からは絶対に知らない人に付いていくな、と釘を刺されていたが、直感的にこの人は大丈夫だと感じたので、警戒しながらもついていくことにした。
 
話をしてみると彼は去年大学を卒業した方だそうで、動物用の薬を売りながらバイクレーサー(!)をしているらしい。
 
お名前はFreyさん
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本当に親切にしていただいて、安くて美味しいレストランの場所や町歩きの注意事項も教えてくれた。

さっきまで警戒していた人に「バッグは必ず自分の前に持つように」って注意されるなんて思ってもみなかった 笑。
 
その晩はなんとも安心した気分で眠りについたのであった。
 




翌日はモロゴロという都市へ。

走り出すと段々と山が見えてきて、上り坂の割合が増えてくる。

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前日の疲れも相まって結構ヤバかったのだが、時々上り坂の頂上から見える広大な景色やバブーン(アフリカのサル)を見る度に何だかリフレッシュできた気がして、強い強い日差しの下を走っていけた。

7tih8u8w6cjap8ooh8c6_480_480-1b1e3981.jpg(わかるかな??)
 
モロゴロに着いた頃には疲労がピークに達していて、ちょっと早いのだが翌日は休憩を取ることにした。

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宿に入って荷物を下ろし、夕飯を探しがてら町を歩く。
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ダルエスサラームほど大きくはないけど、そこそこに活気のある町。
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殺伐とした雰囲気はずいぶんと薄らいでいる気がした。
 
歩いて感じたのは、自転車だと凄く頻繁に声をかけられるのに歩きだとあまり無いこと。

アフリカ人ってファーストコンタクトはアメリカ人的な「Hey!」って感じなんだが、コミュニケーションに入っていくと微妙にシャイが入るのだ。(人によるが

たぶん、自転車だとそのまま去って行く存在だからやりたい放題だけど、歩きだと恥ずかしがってそれができないのかもね。
 
そんなことを思いながら一通り歩いて宿に帰る。

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さあ、ゆっくり休もう。


そろそろこの旅のメインが始まる。

 

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