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▼ ハジマリの大地―ゾウと目が合い、そして牙に出会うこと
- ジャンル:日記/一般
- (A piece of the great journey, 自転車旅, ハジマリの大地)
休んだ翌日はミクミという町へ向かう。
実はこの日は旅のメインの一つで、国立公園内を自転車で走るのだ。
まずは国立公園に向けて走っていく。
途中と言いつつ、ここも凄い風景。
道すがら、マサイ族が焼き肉を売っていたので寄って食べてみた。
何の肉かって?
これだよ!
いたるところで飼われていて、この時もすぐ横に生きているヤツが居た。
生きることは殺すこと。
頂きます。
そしてミクミ・ナショナルパークへ。
タンザニアにとっては冬だから草木は枯れ気味で、ちょっと紅葉っぽい。
おまけにトラックやバスがバンバン走っていて、もしかしたら何も見えないんじゃ、、、という感じ。
ところが入ってすぐ、何故か一部分だけ緑が生い茂っているところにゾウが居た。
すかさず写真を撮ったその後、
不意にゾウがこっちを向いて目が合った。
たった数秒だったかもしれないけど、時間が止まったような気がして、そしてゾウはゆっくりとサバンナに消えていった。
本当はかなり危険だったのかもしれないけれど、なんとも不思議な気分になれた瞬間だった。
その後はガゼルを何回か見たのだけれど、どうやら車には慣れているが自転車には慣れていないようで直ぐに逃げてしまう。
そうしたら偶然いい感じで隠れながら見れるところが反対車線にあって、車線を渡ってパチリ。
そして元の車線に戻った時だった。
キリンがこちらをじっと見ていた。
良く見たら複数居て、ずっと僕の方を見ている。
やがて彼らもサバンナの奥に消えていった。
そして国立公園を抜けた後はキャンプサイトへ。
今回初のテント。
ついでに焚き火もやってみた。
食堂に行くと一人のスイス人が居て、話しかけてみるとなんとバイクで旅をしており、今日僕のことを追い抜かして覚えていたと。
55才で仕事を辞め、今はバイクで世界一周中らしい。
カッコいいな、オッサン。
色んなことを話した。
旅のこと、言葉のこと、人生のこと
。
やっぱり英語を勉強してきて一番良かったと思うのはこういう瞬間だなあ。
今までの僕の旅も、まあそれなりに色々とあったのだけれど、違う価値観の人と言葉を交わすのは良いもんだ。
翌日はクロコダイルキャンプという場所へ向かう。
そしてここへの道中で、地図上では、釣りが出来そうな川があった。
まずは峠を抜ける。
曇っていて暑さはそれほどではないが、登りがキツイ。。。
そして下りきったくらいで川を見つける。
って、小川じゃん。。。
が、もう少し走ったら見つけた。
グレート・ルアハ・リバー。
水色は激濁り、そして流速は激速。
アマゾンのシングーとかそういう感じ。
この川に来たのはアフリカの牙の異名を持つ「タイガーフィッシュ」を手にするため。
(スワヒリだとジャガー・サマキ)
事前に知っていたことは、
かなり動きが速いらしいこと。
フッキングが難しいらしいこと。
それだけ。
が、確かにこの流れの中で生きるのならそれも納得。
だが何が効くかは全く分からない。
つーか、動きが速いといってもこんな激流ドチャ濁りで速巻きしたら見えるのか?追えるのか?
そして難点が一つ。
川へアプローチできる所がまっっっったく無い。
渓谷を流れるような川なので、崖みたいになっているところがたくさん。
川の内側は草木が密集していて、毒蛇や毒虫、クロコダイルが居るであろうその中に突入するのは危険そうに思えた。
(これでギリギリ入れる。。。はず。つーか、入ったw)
そしてかろうじてアプローチできたとして、ソコにタイガーが居る保証はない。
写真の1ヶ所目は空振り。
10キロほど走ってようやく2ヶ所目。
本流トラウトな感じで釣れるんじゃないかと思って、シュガーディープを投げまくる。
実は浜名湖に行った時、とあるきっかけからジップベイツの方と知り合い、アフリカを走る予定を伝えたところ協賛を頂いていた。
(バスディジャパン様、ありがとうございます。)
その時に何が欲しいかという話になって、廃盤になっているシュガーディープ110を頂いていた。
ちなみにラスト1本だったらしい…
頂いた手前、しっかりコレで釣るぜ!
ま、というかレンジとか引き抵抗とかイロイロとバッチリだったので投げていたんだけれども。
が、ここも空振り。
そしてポイントを探しながら走っていたら、やっぱり川辺に降りられるところが無くて、ついにクロコダイルキャンプまで来てしまった。
オーナー(ドイツ人だった)と会って話をしてみると、やっぱりこの川にはタイガーが居て、そして1mを優に越すナマズも居るとか。
とりあえずテントを張って、キャンプ近くを打ってみる。
だが、どうにも釣れるイメージがしない。
散々やってみたがついに夕暮れが来てしまって、ガッカリしながら夕飯を食べる。
ずっとこの感じが上流も続くなら厳しいよなぁ、というかそもそも自転車で回りながらショアの釣りなんて無理じゃね?
そんな時、オーナーが話を切り出した。
実はヨーロッパからの学生が集団でキャンプしに来るときはボートサファリというのをやっていて、そこからなら釣りが出来るかも、と。
だが値段もそれなりに取るし、なおかつ翌日も走れなくなるので、この後に予定しているタンガニーカ湖行きがキツくなる。
(ちなみに今回のルートは、タンザニアを横断してザンビアに入りタンガニーカ湖へ行ってダルエスサラームへ電車で戻る予定だった)
が、直感が叫ぶ。
牙を獲れ、と。
よし、賭けてみようじゃないか。
そうして迎えた翌朝。
この流れにはアンバランスすぎるカヌーに乗って川へ出る。
リミットは上流の出発点からキャンプに着くまで。
全ての流れを打ち尽くすが如くキャストしまくる。
途中、漁師が網を上げるとこんな魚が入っていた。
だが、何ヵ所も上げていって入っていたのはこの一匹のみ。
そもそも生命層があまり濃くない川な気がする。
ゾウとかは出るんだけどなぁ。
色んな考えが頭をよぎる。
明日になったらまた結構な距離を走ることになるので、この川での釣りは出来ないだろう。
。。。というか、どうせ、川にアプローチできないだろうし。
次のタンガニーカ湖は小さいタイガーが釣れるらしいが、狙いのタンガニーカ・パーチはかなり厳しいらしい。
となると最後の最後でザンジバル島へ渡り、海での大物に全てを賭けるしかないか。。。
実際、色々と援助してもらっているプレッシャーというのも勿論あったけれども、それよりもこの旅のシンボルになるナニかを獲りたかった。
このタンザニアを駆け抜ける旅で出会う、最高の偶然が。
そして何の反応も無いまま、ついにカヌーはキャンプの前までやって来てしまった。
そこには大きな中州があって、別れた流れが圧縮されて脇へ流れ込み、その肩に岩か何かが沈んでいるような気配があった。
同じような場所は何度も打ってきて1度のバイトもなかったから、特に期待もしていなかった。
中州の先端の上流にシュガーディープを投げて急速潜航させ、ボトム付近をキープしながら岩のところでターンさせたかどうかの時だった。
ガゴンッッッ!!
他に何と形容すれば良いのか分からない金属的な衝撃。
そしてその瞬間、糸鳴りしながらラインがボートの反対側へ走っていき、BRIST510MXHがとんでもない所からブチ曲がる!
何なんだ、コレ!?
そう思うや否や、銀鱗を纏った魚体が宙を舞った。
「タイガーだ!」
流れの中を縦横無尽に、恐るべき瞬発力で疾走し、そして水面を炸裂させて跳ねる。
なんてファイターなんだ!
よし、まずはランディングの体勢を作ろう。
一旦冷静になって思考する。
漁師にカヌーをブッシュに留めるよう伝え、ヤツが上がってくるのを待つ。
実際、どれくらいの時間がかかったんだろう?
しばらくして疾走が止まり、ボートの傍に寄ってきた。
そして濁った水から出てきた、その虎の口に、ボガをねじ込んだ。
うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!
獲った!獲ったぞ!!
会いたかったよ、タイガーフィッシュ!!!
もうこれ以上は要らんよ、コイツだけでいいんだ。
心を満たすサカナ
魂のイッピキ。
アフリカの大地に、絶叫が木霊した。
これにてこの川での釣りを終了することにした。
顔の感じからすると、まだまだデカイ奴が居る気がしたが、これでいい。
こうして僕の今回の旅における「牙狩り」は幕を閉じた。
おっと、そういやまだだ。
食べたんだった(笑
白身で普通に美味しかったです。
何だか身も心もアフリカに馴染んだ気がした。
実はこの日は旅のメインの一つで、国立公園内を自転車で走るのだ。
まずは国立公園に向けて走っていく。
途中と言いつつ、ここも凄い風景。
道すがら、マサイ族が焼き肉を売っていたので寄って食べてみた。
何の肉かって?
これだよ!
いたるところで飼われていて、この時もすぐ横に生きているヤツが居た。
生きることは殺すこと。
頂きます。
そしてミクミ・ナショナルパークへ。
タンザニアにとっては冬だから草木は枯れ気味で、ちょっと紅葉っぽい。
おまけにトラックやバスがバンバン走っていて、もしかしたら何も見えないんじゃ、、、という感じ。
ところが入ってすぐ、何故か一部分だけ緑が生い茂っているところにゾウが居た。
すかさず写真を撮ったその後、
不意にゾウがこっちを向いて目が合った。
たった数秒だったかもしれないけど、時間が止まったような気がして、そしてゾウはゆっくりとサバンナに消えていった。
本当はかなり危険だったのかもしれないけれど、なんとも不思議な気分になれた瞬間だった。
その後はガゼルを何回か見たのだけれど、どうやら車には慣れているが自転車には慣れていないようで直ぐに逃げてしまう。
そうしたら偶然いい感じで隠れながら見れるところが反対車線にあって、車線を渡ってパチリ。
そして元の車線に戻った時だった。
キリンがこちらをじっと見ていた。
良く見たら複数居て、ずっと僕の方を見ている。
やがて彼らもサバンナの奥に消えていった。
そして国立公園を抜けた後はキャンプサイトへ。
今回初のテント。
ついでに焚き火もやってみた。
食堂に行くと一人のスイス人が居て、話しかけてみるとなんとバイクで旅をしており、今日僕のことを追い抜かして覚えていたと。
55才で仕事を辞め、今はバイクで世界一周中らしい。
カッコいいな、オッサン。
色んなことを話した。
旅のこと、言葉のこと、人生のこと
。
やっぱり英語を勉強してきて一番良かったと思うのはこういう瞬間だなあ。
今までの僕の旅も、まあそれなりに色々とあったのだけれど、違う価値観の人と言葉を交わすのは良いもんだ。
翌日はクロコダイルキャンプという場所へ向かう。
そしてここへの道中で、地図上では、釣りが出来そうな川があった。
まずは峠を抜ける。
曇っていて暑さはそれほどではないが、登りがキツイ。。。
そして下りきったくらいで川を見つける。
って、小川じゃん。。。
が、もう少し走ったら見つけた。
グレート・ルアハ・リバー。
水色は激濁り、そして流速は激速。
アマゾンのシングーとかそういう感じ。
この川に来たのはアフリカの牙の異名を持つ「タイガーフィッシュ」を手にするため。
(スワヒリだとジャガー・サマキ)
事前に知っていたことは、
かなり動きが速いらしいこと。
フッキングが難しいらしいこと。
それだけ。
が、確かにこの流れの中で生きるのならそれも納得。
だが何が効くかは全く分からない。
つーか、動きが速いといってもこんな激流ドチャ濁りで速巻きしたら見えるのか?追えるのか?
そして難点が一つ。
川へアプローチできる所がまっっっったく無い。
渓谷を流れるような川なので、崖みたいになっているところがたくさん。
川の内側は草木が密集していて、毒蛇や毒虫、クロコダイルが居るであろうその中に突入するのは危険そうに思えた。
(これでギリギリ入れる。。。はず。つーか、入ったw)
そしてかろうじてアプローチできたとして、ソコにタイガーが居る保証はない。
写真の1ヶ所目は空振り。
10キロほど走ってようやく2ヶ所目。
本流トラウトな感じで釣れるんじゃないかと思って、シュガーディープを投げまくる。
実は浜名湖に行った時、とあるきっかけからジップベイツの方と知り合い、アフリカを走る予定を伝えたところ協賛を頂いていた。
(バスディジャパン様、ありがとうございます。)
その時に何が欲しいかという話になって、廃盤になっているシュガーディープ110を頂いていた。
ちなみにラスト1本だったらしい…
頂いた手前、しっかりコレで釣るぜ!
ま、というかレンジとか引き抵抗とかイロイロとバッチリだったので投げていたんだけれども。
が、ここも空振り。
そしてポイントを探しながら走っていたら、やっぱり川辺に降りられるところが無くて、ついにクロコダイルキャンプまで来てしまった。
オーナー(ドイツ人だった)と会って話をしてみると、やっぱりこの川にはタイガーが居て、そして1mを優に越すナマズも居るとか。
とりあえずテントを張って、キャンプ近くを打ってみる。
だが、どうにも釣れるイメージがしない。
散々やってみたがついに夕暮れが来てしまって、ガッカリしながら夕飯を食べる。
ずっとこの感じが上流も続くなら厳しいよなぁ、というかそもそも自転車で回りながらショアの釣りなんて無理じゃね?
そんな時、オーナーが話を切り出した。
実はヨーロッパからの学生が集団でキャンプしに来るときはボートサファリというのをやっていて、そこからなら釣りが出来るかも、と。
だが値段もそれなりに取るし、なおかつ翌日も走れなくなるので、この後に予定しているタンガニーカ湖行きがキツくなる。
(ちなみに今回のルートは、タンザニアを横断してザンビアに入りタンガニーカ湖へ行ってダルエスサラームへ電車で戻る予定だった)
が、直感が叫ぶ。
牙を獲れ、と。
よし、賭けてみようじゃないか。
そうして迎えた翌朝。
この流れにはアンバランスすぎるカヌーに乗って川へ出る。
リミットは上流の出発点からキャンプに着くまで。
全ての流れを打ち尽くすが如くキャストしまくる。
途中、漁師が網を上げるとこんな魚が入っていた。
だが、何ヵ所も上げていって入っていたのはこの一匹のみ。
そもそも生命層があまり濃くない川な気がする。
ゾウとかは出るんだけどなぁ。
色んな考えが頭をよぎる。
明日になったらまた結構な距離を走ることになるので、この川での釣りは出来ないだろう。
。。。というか、どうせ、川にアプローチできないだろうし。
次のタンガニーカ湖は小さいタイガーが釣れるらしいが、狙いのタンガニーカ・パーチはかなり厳しいらしい。
となると最後の最後でザンジバル島へ渡り、海での大物に全てを賭けるしかないか。。。
実際、色々と援助してもらっているプレッシャーというのも勿論あったけれども、それよりもこの旅のシンボルになるナニかを獲りたかった。
このタンザニアを駆け抜ける旅で出会う、最高の偶然が。
そして何の反応も無いまま、ついにカヌーはキャンプの前までやって来てしまった。
そこには大きな中州があって、別れた流れが圧縮されて脇へ流れ込み、その肩に岩か何かが沈んでいるような気配があった。
同じような場所は何度も打ってきて1度のバイトもなかったから、特に期待もしていなかった。
中州の先端の上流にシュガーディープを投げて急速潜航させ、ボトム付近をキープしながら岩のところでターンさせたかどうかの時だった。
ガゴンッッッ!!
他に何と形容すれば良いのか分からない金属的な衝撃。
そしてその瞬間、糸鳴りしながらラインがボートの反対側へ走っていき、BRIST510MXHがとんでもない所からブチ曲がる!
何なんだ、コレ!?
そう思うや否や、銀鱗を纏った魚体が宙を舞った。
「タイガーだ!」
流れの中を縦横無尽に、恐るべき瞬発力で疾走し、そして水面を炸裂させて跳ねる。
なんてファイターなんだ!
よし、まずはランディングの体勢を作ろう。
一旦冷静になって思考する。
漁師にカヌーをブッシュに留めるよう伝え、ヤツが上がってくるのを待つ。
実際、どれくらいの時間がかかったんだろう?
しばらくして疾走が止まり、ボートの傍に寄ってきた。
そして濁った水から出てきた、その虎の口に、ボガをねじ込んだ。
うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!
獲った!獲ったぞ!!
会いたかったよ、タイガーフィッシュ!!!
もうこれ以上は要らんよ、コイツだけでいいんだ。
心を満たすサカナ
魂のイッピキ。
アフリカの大地に、絶叫が木霊した。
これにてこの川での釣りを終了することにした。
顔の感じからすると、まだまだデカイ奴が居る気がしたが、これでいい。
こうして僕の今回の旅における「牙狩り」は幕を閉じた。
おっと、そういやまだだ。
食べたんだった(笑
白身で普通に美味しかったです。
何だか身も心もアフリカに馴染んだ気がした。
- 2015年9月18日
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