実はわたくし別にベイトタックルオンリーでもないのです。
真冬間、気温が5℃を下回るような夜には、手がかじかんでベイトタックルじゃサミングが心許ないし、バックラここうものならば糸を解くのに一苦労とかはまっぴらごめんなので、素直にスピニングを握りますよ(笑)
でもそうでない限りはベイトタックルを握ります。
で、ベイトを使い続けている理由とは・・・

それでなくては捕れない魚がいるから。

例えばそれは、120cmを超える鱸や30kgを超える赤目です。
シチュエーション的に障害物が少ないオープンエリアであれば細糸を巻いたスピニングでも時間をかければ（つまり、自由に走らせれば）そういう魚を捕ることは十分に可能です。
しかし、ガンガン流れがあたる橋脚の奥で掛けたモンスターと細糸で安心してファイトできるでしょうか？
テトラポットの向こうで掛けた魚を細糸で自由に走らせて捕ることができるでしょうか？
わたしは無理だと思います。

太糸を巻くためのわたしなりの選択がベイトタックル導入の一番の理由です。

その結果ですか？
非常に険しい場所で今まで泣かされてきた魚を捕れるようになりましたよ。
25kgの草魚も捕りましたし10kgオーバーの鱸が２つ、赤目も２つ。
まだ30kg赤目との遭遇はありませんがチャンスさえあれば、Beams 710MHとBigshooterできっと仕留めてやります。

あ、スピニングにPE3号巻けばいいとか思ってる人いませんよね？
試してみればわかると思います(笑)
ちょっとアレですよね(笑)
対してベイトタックルでは例えばPE1号と3号での飛距離の違いはそれほどありません。
わたしは3号入れてます。
ちなみに、わたしはＰＥ直結のリーダーレスです。



まあしかし釣りする場所が険しくなくて、感度、軽量ルアーでの飛距離、メンテナンスフリーを求めるならばベイトタックルにはアドバンテージはあまりありません。
感度はそこそこありますが、スピニングのそれとは比較になりません。
軽量ルアーはタックルのセッティング次第では結構飛びますがスピニングを超えるレベルでは勿論ありません。
多少水を被っても水道水で洗い流してしっかり拭き乾かすだけでいいスピニングリールに対して、潮を被ろうものならば、全バラが当たり前なベイトリールはとてもメンテナンスフリーと呼べる代物じゃありません(笑)

なんか、一気にベイトタックルに手を出す気が失せてないですか？(笑)
太糸巻けて巻き上げパワーがあるだけでは使えんわい(笑)

そうです、ベイトタックルのメリットはそれだけじゃねーんす。

○キャストアキュラシー
特に近距離戦においてはベイトは非常に優れています。
同じ場所にキャストするだけならばスピニングでも出来るとおっしゃる方も多いと思いますが、キャスト弾道の低さと着水のサイレント性はスピニングでベイトの真似は絶対出来ません。
岸際でカニが落っこちてくるのを待っている鱸が河川中流域から上では非常に多いものですが、そういう魚の鼻面にポチョンと投げ込めば一撃です。
ベイトならばこの『ポチョン！』が上手に演出できますよ。
ビッグベイトのキャストも楽です！
ラインも太いから安心して振れます(笑)

○ラインを送り込む『流し釣り』にぴったり！
スピニングでもLBでやる人も多いと思いますが、この流し釣り（ドリフト）ではベイトタックルが俄然有利です。
クラッチ切ればスルスルと大変スムーズにラインを送り出せて、サミングにより適時ラインテンションをかけることが容易で、バイトを感じたならばハンドルをカチャリと回してフッキングするだけ。
簡単です。

う～ん、あとは～…(笑)

わたしがベイトを使うわけは、太糸巻けてアキュラシー良く流しやすいから(笑)と言うことですわ。
しかしこの要素が川の釣りにはぴったりなんです。
特に上流から中流域にかけてのテクニカルな釣りにぴったりなんです。
河口域やサーフの釣りばかりのひとがベイトタックルを握る必要はないのかもしれませんが、川をメインに釣りするかたならば、ベイトタックルを握ってみてもいいのでは？
必要な飛距離さえ出せればバス用だって全然いいですし。
まぁわたしはBeams振ります。
そんで今年もこんなのと闘います！