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上宮則幸

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昔ばなし 2

  • ジャンル:日記/一般
中学入っても相変わらずのバスバスバス!
通っていた中学は生徒数が少なく、強制で部活に入らされていたものの、小学生の頃のソフトボール同様サボリまくり、野池へゴー!

ただ、この頃になると体力もかなりついて来たし、通学用に多段切変の立派な自転車も買い与えられていたから、行動範囲が拡大した。
10km少々離れた街の釣具屋は平日放課後にでも行けたし、25kmも離れたダム湖も週末には足を伸ばせるようになった。

すると、釣りの交遊範囲も拡大する。
週末に自転車で通ったダム湖では原付で釣りに来ていた高校生と度々出会すうちに仲良くなった。
また釣具屋で知り合った大人(20代のお兄ちゃん)に、もっと遠い隣県のダム湖に、親の承諾を得て連れて行ってもらったりした。

その頃のおれは親からもらう毎月の小遣いの他に家の手伝いをして小銭を駄賃としてもらいコツコツ貯めて、子供なりに満足できる釣り道具を愛用してた。
ダイコーのロッド、プレステージ
ダイワのリール、ミリオネア
コーモランのルアー、タキオン…

ただ、釣り場で遊んでくれる歳上のお兄ちゃん達の道具は目に眩い物ばかり。
ミスタードンやフェンウィックにアンバサダーをセットして、釣糸もオレンジ色のストレーン、ヘドンやラパラと言った舶来品のルアー…
釣果や技術は毎日毎日魚釣りばかりしていたおれが全然上手で、お兄ちゃん達なにやってんの?って思っていたが、稀に彼らの道具で投げさせてもらうと、その眩い道具達からは見た目のカッコ良さ以上の性能に驚かされたものだった。

夏休みのある早朝、朝霧の中、25km離れたダム湖でいつもの高校生のお兄ちゃん達の原付が数台、湖畔の公衆便所に停まっていた。
外からおーい!と呼びかける。
すると、おや来たか!と言った感じで中から数人顔見知りが出て来た。
手にはまだ煙が上がるタバコが。
釣りをしている最中にも彼らの喫煙は何度も目撃していたので、それにはギョッともせずに、早く流れ込みに行こうと促す。
彼らも快くそれに応えた。

バックウォーターを丹念に攻めるが釣れなかった。
陽が昇ってきたから、流れ込みに隣接する急深のガレ場へ行くも不発。
船着き場の台船のシェードも…

散々撃ったがピクリともしないから、持ち寄った昼の弁当を食べた。
大王池だったら、木の影ができてるあの場所に投げたら昼間でも一発で釣れるんだけどなぁ…と、おれはあまりの釣れなさに思わず独り言が漏れた。

「大王池って?どこ?」
おれの家の近所だよ
「簡単に釣れる?」
池の縁に木が覆い被さってる影の奥にバスがいっぱい居るんだ 
でもお兄ちゃん達があそこに投げれるかなぁ
「釣るところ見せてよ!今からそこに行こうよ!」

昼飯を食ったら速攻移動。
自転車で走るおれの背中をお兄ちゃん達が代わる代わる押してくれて恐ろしく早く近所の野池に到着。

撃ち込むのは向こう岸のオーバーハングの奥。
セットしたルアーはスタンレイのバイブラシャフトのダブルコロラド1/2。
当時、それがスキッピングと呼ぶのは知らなかったが、6.6ftのプレステージをサイドで振り抜き水面をバイブラシャフトが滑りオーバーハングの最奥に吸い込まれた。
糸を弛めて真っ直ぐ落とすと直ぐに弛んだラインが張りバスがヒット!
小さいながらも宣言通りの一発にお兄ちゃん達も拍手喝采!
スゲースゲーの嵐におれもご満悦。
彼らも各々竿を振るがなかなかルアーはハングに吸い込まれない。

「なんであんなところに入るの?」
わかんない
「どうやったらできるようになった?」
毎日投げてたら自然にできてたよ
「明日も来ていい?」
いいよ!一緒に釣ろうよ

もちろんおれは上機嫌。
明日もカッコ良く釣ってやるつもりでいた。









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