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▼ ジョインテッドクロー’12 ~ロックな心~
- ジャンル:釣行記
- ((ジョイクロ釣行)シーバスをジョインテッドクローで釣った話)
ジョインテッドクローによるシーバスゲーム
これはどちらが正しいかじゃなく
精神の堅固さ
どちらが先に折れるかと言う問題
・・・なのかもしれない。
エピソード 2012_0504
~稚鮎~
5月も上旬に入り、いよいよ日本各地からバチ抜けな話が飛んでくると、流石に不安になってくる。
あれ?君達壊滅しましたか、とお問い合わせフォームから送信したくなるのだが、高速バチが水面を飛び交わない。
だから、本来なら魚から『絶対にここにいるよ』と青山テルマへのアンサーソングしたいタイトルが相応しい、穏近単(心が平穏かつ近く簡単)なバチへ依存した釣りで、ぬるま湯に浸かっている筈なのだが、潔く無投で帰る日々が過ぎ行く。
そうこうしている間に、暖かい初夏の雨が降り出して聞こえてくるのは鮎の遡上で、目先の変更を促される。
気持ちとしては半歩、全体重の乗らない2012年一歩目となった。
非効率
ハッカー精神をテーマとしている中で、実はジョインテッドクローは真逆の存在である。
効率的に魚を一匹釣るという題目に関して、そもそものコンセプトが”これで釣れる魚を探しに行く”と言う手法ではどう考えても利は無い上に、タックルという観点から考えると、他に魚を釣る方法の90%位を放棄しているとも言える。
つまり使用において先ず、目的の明確化と言うのが心構えとして必要になる。
丁度、釣りビジョンを見ていたら加藤誠司さんが的を得たコメントを言っていたので一部引用すると
「 普通に釣れるルアーと言うのは世の中にもう沢山ある。 でも僕が欲しいのは凄いルアー、凄い釣れ方をするルアーなんです。 」
驚ける、感動し脳裏に刻まれるバイトシーンを得る為のルアー、この点においてこそがジョインテッドクローが最大に利を発揮する部分であり、これを使う目的なのだと、これまでの記憶を反芻する必要がない。
ジョインテッドクローに関して一つだけ自信を持って答えられる質問があるとしたらこれだろう。
凄い釣れ方をしますか?
YES.
ベイトサイン
かと言ってそこに立ったら、その場での最大効率は考えたい。
これを解決する要素はなんと言っても、肉眼で得られる情報であるベイトの動きであり、特にこれまでログに記してきたように明るい時間帯ではほぼ、これに依存している。
そう考えると、少なくとも見える時間はほとんど”地形”には依存していないかもしれない。
猫型人間としては【いるかもしれない】じゃやってられないからで、見えなければ見えるまでは基本やらないし、やってもしんどいので帰りたくなる。
そうすると、闇と言うのはそこに【かなりいるような】気分を高めてくれる効果があると思う。
それは魚だけじゃなく、アナタの後ろにいる白い顔したソレとか。(あ~だいぶヤバイ奴だソレ)
朝まづめ、雨でやや増水している水が下げと同調し大きな水の固まりが動き、河川がカーブしているインサイドにまでその支配下を広げ、シャローを洗って行くと水面に動きが出始めた。
1円玉をひと掴みして水へ投げた様な音と光が、ショアラインを下流から上流へと眺めていた視界の右に、そして右耳へ伝わる。
何らかの小魚が群れでいるのは解った、稚鮎か。
それほど多くはないが、何らかのベイトがいた、そしてその動きには可能性を感じる要素があった。
真っ直ぐ引く要素
立ち位置からそのまま、つまりインサイドベントにあるシャローの終わりを右に見て、左からフリードリフトで流れの中心からやや手前を流すも、反応はなく、次に、フリードリフト状態から0→100となる水面I字引きを行うL字ターンでも結果は変わらない。
ここで一旦オフを数分ほど作って、真っ直ぐ引いてこれる場所、つまりより下流へ移動した。
重要なのはTOPウォーターゲームである基本として、ラインを水に付けない事で、これは
・そもそもラインが水に馴染んでいると真っ直ぐ泳がなくなる。
・シルエット(精巧なルアーの形が作る水の流れ)が壊れる。
為で、この2点はジョイクロI字引きには必須の要素と考える。
モグラ叩き
ほぼ純アップストリームとなるポジションで真っ直ぐとなるラインを通す。
もうひとつコツとしては着水後、しっかりと浮き上がるのを待つのと、巻きだしで水をかまないようにしっかりとラインを水から離し、最初のひと巻きはゆっくりすると、真っ直ぐ引きやすい。
朝が早くなった。
完全にデイと化した初夏の太陽光が降り注ぐ上流から、大きく水面を切り裂いて迫るジョインテッドクローは178mm。
目の前で水面をザワつかせている銀鱗はせいぜい500円玉より少し大きい位。
やる気のある魚さえいれば問題ない、本当は先ず、バチにボイルしている奴らに試す予定だった、今何を食っているかを無視し、魚のやる気だけを考えればいいと言う手法。
譲歩しろ、折れるのはお前、食欲がある以上はジョインテッドクローに魅入られるしかないのだから、とこちらはどうせ他に投げるルアーもないので、強面外交を迫る。
そいつは突然だけど、マヌケなくらいゆっくりと現れた。
そこから出てくると解っていれば誰でも頭を叩ける位に。
水柱も上がらなければ、舞い散る飛沫もない、激しさとはかけ離れた緩慢な0.78秒であった。
その他の記事
シャローの限界点
落ち鮎を求めて
ジョインテッドクロー178!
これはどちらが正しいかじゃなく
精神の堅固さ
どちらが先に折れるかと言う問題
・・・なのかもしれない。
エピソード 2012_0504
~稚鮎~
5月も上旬に入り、いよいよ日本各地からバチ抜けな話が飛んでくると、流石に不安になってくる。
あれ?君達壊滅しましたか、とお問い合わせフォームから送信したくなるのだが、高速バチが水面を飛び交わない。
だから、本来なら魚から『絶対にここにいるよ』と青山テルマへのアンサーソングしたいタイトルが相応しい、穏近単(心が平穏かつ近く簡単)なバチへ依存した釣りで、ぬるま湯に浸かっている筈なのだが、潔く無投で帰る日々が過ぎ行く。
そうこうしている間に、暖かい初夏の雨が降り出して聞こえてくるのは鮎の遡上で、目先の変更を促される。
気持ちとしては半歩、全体重の乗らない2012年一歩目となった。
非効率
ハッカー精神をテーマとしている中で、実はジョインテッドクローは真逆の存在である。
効率的に魚を一匹釣るという題目に関して、そもそものコンセプトが”これで釣れる魚を探しに行く”と言う手法ではどう考えても利は無い上に、タックルという観点から考えると、他に魚を釣る方法の90%位を放棄しているとも言える。
つまり使用において先ず、目的の明確化と言うのが心構えとして必要になる。
丁度、釣りビジョンを見ていたら加藤誠司さんが的を得たコメントを言っていたので一部引用すると
「 普通に釣れるルアーと言うのは世の中にもう沢山ある。 でも僕が欲しいのは凄いルアー、凄い釣れ方をするルアーなんです。 」
驚ける、感動し脳裏に刻まれるバイトシーンを得る為のルアー、この点においてこそがジョインテッドクローが最大に利を発揮する部分であり、これを使う目的なのだと、これまでの記憶を反芻する必要がない。
ジョインテッドクローに関して一つだけ自信を持って答えられる質問があるとしたらこれだろう。
凄い釣れ方をしますか?
YES.
ベイトサイン
かと言ってそこに立ったら、その場での最大効率は考えたい。
これを解決する要素はなんと言っても、肉眼で得られる情報であるベイトの動きであり、特にこれまでログに記してきたように明るい時間帯ではほぼ、これに依存している。
そう考えると、少なくとも見える時間はほとんど”地形”には依存していないかもしれない。
猫型人間としては【いるかもしれない】じゃやってられないからで、見えなければ見えるまでは基本やらないし、やってもしんどいので帰りたくなる。
そうすると、闇と言うのはそこに【かなりいるような】気分を高めてくれる効果があると思う。
それは魚だけじゃなく、アナタの後ろにいる白い顔したソレとか。(あ~だいぶヤバイ奴だソレ)
朝まづめ、雨でやや増水している水が下げと同調し大きな水の固まりが動き、河川がカーブしているインサイドにまでその支配下を広げ、シャローを洗って行くと水面に動きが出始めた。
1円玉をひと掴みして水へ投げた様な音と光が、ショアラインを下流から上流へと眺めていた視界の右に、そして右耳へ伝わる。
何らかの小魚が群れでいるのは解った、稚鮎か。
それほど多くはないが、何らかのベイトがいた、そしてその動きには可能性を感じる要素があった。
真っ直ぐ引く要素
立ち位置からそのまま、つまりインサイドベントにあるシャローの終わりを右に見て、左からフリードリフトで流れの中心からやや手前を流すも、反応はなく、次に、フリードリフト状態から0→100となる水面I字引きを行うL字ターンでも結果は変わらない。
ここで一旦オフを数分ほど作って、真っ直ぐ引いてこれる場所、つまりより下流へ移動した。
重要なのはTOPウォーターゲームである基本として、ラインを水に付けない事で、これは
・そもそもラインが水に馴染んでいると真っ直ぐ泳がなくなる。
・シルエット(精巧なルアーの形が作る水の流れ)が壊れる。
為で、この2点はジョイクロI字引きには必須の要素と考える。
モグラ叩き
ほぼ純アップストリームとなるポジションで真っ直ぐとなるラインを通す。
もうひとつコツとしては着水後、しっかりと浮き上がるのを待つのと、巻きだしで水をかまないようにしっかりとラインを水から離し、最初のひと巻きはゆっくりすると、真っ直ぐ引きやすい。
朝が早くなった。
完全にデイと化した初夏の太陽光が降り注ぐ上流から、大きく水面を切り裂いて迫るジョインテッドクローは178mm。
目の前で水面をザワつかせている銀鱗はせいぜい500円玉より少し大きい位。
やる気のある魚さえいれば問題ない、本当は先ず、バチにボイルしている奴らに試す予定だった、今何を食っているかを無視し、魚のやる気だけを考えればいいと言う手法。
譲歩しろ、折れるのはお前、食欲がある以上はジョインテッドクローに魅入られるしかないのだから、とこちらはどうせ他に投げるルアーもないので、強面外交を迫る。
そいつは突然だけど、マヌケなくらいゆっくりと現れた。
そこから出てくると解っていれば誰でも頭を叩ける位に。
水柱も上がらなければ、舞い散る飛沫もない、激しさとはかけ離れた緩慢な0.78秒であった。
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落ち鮎を求めて
ジョインテッドクロー178!
- 2012年5月7日
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