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梅雨に夢見るひとつのドラマ

梅雨時期の真っ暗闇の堤防で、辺り一面おびただしい数で水面を騒がすトビウオの中にひとつのルアーを通す。
突如としてドカンとロッドに凄まじい衝撃が走り、リールのスプールは勢い良く逆転し、永遠に放出され続けるラインをジッと見詰める。
このまま最後まで止まらないのではないか…などと不安になりつつも、まるで体全体が心臓になってしまったかのような鼓動が徐々に徐々に僕自身の感覚を、ひとつの壁の向こう側へ誘っていく。

止まらないドラグ…
どんどんと凄まじい熱を帯び始める愛用のリール…
選びに選び抜いたロッドのフルベントを目で見て体で感じる…

考え、試行錯誤を重ね、自身の手で実績を兼ね備えた自慢のラインシステム強度を信じ、じっと耐え続けていると…ラインから伝わってくるその感覚から、僕の体へとアイツの鼓動が聞こえてくる。

……“やっとアイツが疲れ始めた…‼︎”

高揚の頂点に達した僕の感覚を一気に体の隅々に伝え、集中力を頂点まで高め保持する。
そしていよいよ手を掛けたハンドルを巻き始める…ここからだ。
ここからがアイツとの勝負の権利を手に入れた“本番”なんだ。

……と、ずらずらと文章を並べたがこれはただの僕の“妄想”である。


確か3年くらい前だった。
トカラ列島のとある島で、梅雨時期の真っ暗闇の堤防から巨大なGTを釣っている人達の存在を知ったのは。
たまたまネットでその方々のブログを見つけ読んでいる内に、気付けば僕の脳内は先走って空想アジ汁まみれになり、GTタックルを調べ始めたっけ。


僕の両親の出身地は南の島の喜界島というところで、小さい頃から磯でフカセを楽しんだり堤防からエサ釣りを楽しんだりしていた。
すると高確率でGT(サイズはそんなに大きくないんだけど)が回遊していたので、幸い僕にとってGTは未知の魚というわけではなかった。
何年か前に喜界島に帰島した時に2〜3日GTを狙ってみたもののノーフィッシュに終わった。


だけど、そのトカラで釣っている人達の釣るGTのなんと巨大なコトか…もはや、人自体も強靭な身体の持主に見える。
これはそもそも釣りの次元…いや、人間力の次元が違うな。
直感でそう感じてから、結局今もこうして妄想するだけ妄想しているというわけだ。

…まぁ結局何が言いたいのかというと…

『鹿児島もいよいよ梅雨入りしましたね』ってコトなんだけど。笑


話は変わって、前回のログでナマズを釣った次の日も実はリバーシーバス狙いで釣りに行ったのだ。

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自作バイブレーションを丸呑みしてきたリバーシーバスからスタート。

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カラーチェンジでポロポロとバイトを拾って、アワセも決まったら後は楽しむファイトをする。
バレないように慎重に…っていうのは、どうも気持ち良くないし、そういう時に限ってすぐにバレて気持ちにダメージを負ったりする。
だから、バレてもいいや〜ってくらいの気持ちでエラ洗い&テールウォークさせまくりで寄せてきて気持ち良くランディングする。
これが1番楽しいファイトだと僕は思う。

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CIBICCOさんは、もはや僕の信頼ルアーの一つ。
渋い時に頼るのは今のところ迷わずコイツだ。

そして、この日1番のビッグワン。

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ストラクチャーについているであろうと仮定して、上流側から下流側へと50センチ刻みでトレースコースを変えてきて“出るならここしかないでしょ”って小さく呟いて見た直後、ゴッチンとヒットしてきた個体だった。
50あるなしのセイゴがアベレージの中、ジャスト70センチのシーバスはインパクト十分だった。

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ヒットルアーは、コハクの僕が勝手にイメージする稚鮎カラー。
実際に稚鮎を手にとってみて考え出したカラーだったから、釣れたコトが何よりうれしい。

そしてこの日は二つの自作ルアーが、その役目を終えた日でもあった。

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自作バイブレーションのSIGEKI70S。
この子達…実によく釣れたと思う。
自作ルアーだから自画自賛になるけど、もう一度言う。

よく釣れるルアーだと僕は思う。笑

ボロボロになってバルサに水が染み込んでアクションがとっても変になっても、リフト&フォールだけならなんとかなったからずっと使い続けてシーバスを釣れてきてくれたり。

特に1枚目の黄色の子なんか、最後に1匹釣ってルアーとしての役目を終えてやろうと思って、リトリーブなんかしたらクルクル回って左に向かい続けるくらいだったのに、しっかりとシーバスと呼べる60UPの魚体をヒットに持ち込んでくれた。
最後だから…と思って惜しむように時間を掛けてファイトをしたら、ばれちゃったんだけど。苦笑

フックアウトしたルアーを見たら、テールは砕けてた。
思わず、ご苦労さんとルアーに声掛けちゃったよ。


ルアーの最後って何通りかある。
塗装がボロボロになると使わないって人もいるだろうし、ボディに小さな亀裂が入ってそっから浸水してフローティングタイプからシンキングタイプになったら終わりってのもあると思う。
リップが折れたり、橋脚にぶつけたりして真っ二つとか…究極なのがやっぱりラインブレイク等でのロスト。
これは手元からルアーがなくなるから1番こたえる。

ルアーってやっぱり消耗品。
だから使った分だけルアーは生きる。
そして、そのルアーが役目を終えた時…市販ルアーと違ってハンドメイドの場合、一つだけ確実に身に付いて残るモノがある。


それは………


秘密にしとこう。


梅雨入りした鹿児島。
今年もトカラの梅雨を満喫している方々のブログをチラチラと覗き見しつつ、僕は僕で今やれる梅雨シーズンの釣りを楽しみたいと思う。



tackle deta
shimano DIALUNA S900ML
daiwa 14CALDIA3012H
YGKよつあみ G-soul SUPER JIGMAN X4 1号
GOSEN SHOCK LEADER 20lb.
P.P.B,SIGEKI70S,CIBICCOさん,コハク…etc.



<2017.12.16 記事の一部をリライトしタグを追加しました>

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