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タイ・マレーシア釣旅 10 カオレム3日目「死にかけること」

3月17日。
この日は忘れもしない!久しぶりに生命の危機を感じた日だからな!笑


朝6時、昨日の少年ボートマンが迎えに来た。とうとうカオレムダムで釣りをする最後の日である。ここまで2日間でキャッチした魚は小チャドー1、プラーチョン2。初めての魚が釣れただけで嬉しかったけど、少し大きそうな魚をバラしたりミスバイトが多く続いていたので悔しさが残っていた。今日こそいい魚釣るぞ!!

意気込んで出船するも朝からまたバラし・・・ミスバイト。朝まずめの僅かなチャンスもものに出来ず、またノーバイト地獄が始まる。仕方がない、乾季のこの時期やっぱりカオレムは難しいんだと自分に言い聞かせる。

ボートマンも釣らせようと頑張ってくれるが反応はいまいち。少年ボートマンが漁師の網にかかっている良型のタピヤン(フナみたいな魚)をノリノリでパクってるのを見て我々もテンションが上がる。

昼前になり、ポイントを大きく変えるためボートを走らせる少年。全速全開で。
ん~風が気持ちいい。あれ、なんか前方からボート来てないか?まぁ大丈夫やろ。・・・あれ、なんかヤバくないか。
本能的に後ろを振り向くと少年、よそ見してるやん!ヤバイ、ヤバイって。また前を見直すとボートとの距離がめちゃくちゃ近くなっている!!!!笑

少年、やっと気づくがもうだめだ。ナルちゃんと顔を見合わせる。ヤバイよな?うん、ヤバイ、ヤバイってーー!!

これは避け切れない。とっさに船べりを掴み体制を低くする!走馬灯が見えた!ナルちゃんに何かあれば俺はどんな顔をして彼の家族に顔をあw・・・・・・・・・

バッコーーン!!!ベキベキベキベキ・・・ドバァァァァァ!!!!!

ボートとボート、スピードを緩めることなく激しくぶつかった。何もかもがスローモーションに見えた気がした。船首が砕け散り顔面に飛んでくる。死ぬのかと思った。とっさに後ろを振り向くと恐怖に可笑しな笑みを浮かべるナルちゃん。よかった!彼も投げ出されてはいなかった。しかし穴の開いた船首から激しく水が流れ込む。放心状態の少年ガイドに叫び、身振り手振りでエンジン全開で岸へ向かえ!と言ってみる。

ジャバジャバと大量の水が流れ込み、半分沈みそうになりながら何とか岸へたどり着き、荷物を岸へ投げる。
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こんな日に限って別宿への移動も兼ねてたから荷物がめちゃ多いんだよ!!

震える手でタバコを吸う。なんかとんでもない事になってしまった。本当に事故の寸前からここに至るまで、同行のナルちゃんを死なせたらどうしよう、そのことしか考えてなかった。
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破損した船首。デカイ穴は開いているものの、スピードと衝撃から考えるとよくこれで済んだもんだ。こちらのボートも相手側も、全員不幸中の幸いで無事だった。


放心状態の少年ボートマンだったが、衝撃で投げ出された魚(漁師の網からパクったやつ)を見ると慌てて飛び込んで取りに行った。笑
お前そんなことしてる場合じゃないだろ!初めて僕とナルちゃんに笑いが生まれた。
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これね。

しばらくすると騒ぎを聞きつけた宿のボートが迎えにきてミッサンパンへ戻る。
女ボスが現れ、「すまなかったなぁ・・・大丈夫か?どうする?釣りまだする?」
我々「もちろん!至急ボートを頼むッ!!」

暇なので湖で泳いだりして待つ。ナルちゃんを湖に突き落したらiphoneがお釈迦になった。すまん。

そうこうしてたら少年がボートに乗って迎えに来た。再出発だ!心なしか運転が柔和になっててよろしい。今まででもかなり雰囲気がいいポイントに入ってすぐだった。冠水植物の際を通していたジャンプフロッグにドシャーン!!と出た!

気が昂ぶる。「獲るぞ!」言い聞かせるように叫ぶ。祈るようにファイトすると魚はネットに吸い込まれた。
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やった、でかいプラーチョン!
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起死回生の魚をキャッチできた。狙いのチャドーはいいサイズが出なかったけど、この際なんでもいい。少年もカオレムにしてはいいサイズのチョンだと大喜び。
僕も満足してカオレム3日間の釣りを終えることができた。結局1日もまともに通して釣りできる日なかったなぁ。

トラブル続きのカオレムだったけど、今では全てが笑い話。いい思い出。

最終日は違う宿に泊まるため、少年に送ってもらい別れを告げる。
最後なのでプチ贅沢な晩飯。
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プラーチョンのから揚げ。
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さあ、明日はカオレムに別れを告げてバンコクに帰るよ。

つづく。


カオレム3日間のタックル
ロッド:ツララ モレーナ53
リール:シマノ スコーピオンDC
ライン:VARIVAS PE4号
リーダー:ナイロン40lb
ルアー:ジャンプフロッグ

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