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ヒラはヒラでも

  • ジャンル:釣行記
どうも、ご無沙汰しておりました、ご存知塩田でございます。



6月某日。
いつも厄介な事を言ってくるR氏が、また何か言い始めた。


「塩田ぁ、ヤバいぞ、ヒラマサトップゲーム」



どうやらヒラマサキャスティングゲームに挑戦し、ワラサを釣ったのだが、そのチェイスの様とバイトシーン、ファイトの強烈さが彼の琴線に触れたらしい。


普段から青物等の体力勝負な釣りが大嫌いなR氏。そのR氏が強烈プッシュしてくるとなると余程面白いのだろう、ということで小学生の頃からの釣り仲間、豆氏を含め3人でオフショアキャスティングに挑戦することに。

どうせやるなら、と…

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TENRYUのSPIKE yellowtail73を購入。
火を噴く夏の特別予算!



ここまで来りゃあリールもっ!

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ソルティガ4000Hっっ!!!!!



ん?


なに?



どこはかとなくチープな感じがするって?





そりゃあそうだよ、キャタリナだもん。




いや、キャタティガ4000Hですもん。




コイツにPE4号+80lbリーダーのシステム。


ルアーはコイツら。

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準備は万全!

そして迎えた7月24日。

いざ!ボン・ヴォヤージュっ!!!



マリーナに着いた一同。

期待に胸を膨らませ、準備にかかる。


スリップ「さぁ、いよいよだ!何か釣れないかなぁー…」

豆「イナダでいいから釣りてぇよな…あっ、そういえばライジャケ、ライジャケ…R、ライジャケは?」

R氏が自動膨張のライジャケを複数持っていると言うので、借りる手はずになっていたのだ。

R「あ、そういえば忘れたわ」

豆「はっ???」

スリップ「……ん?」


しばらく沈黙する一同。


豆・スリップ「船乗れねぇじゃんっっ!!」

R「キャプテンに電話してみる…あ、もう向かってるか!」


そう、この騒動は出船15分前の出来事。


遅過ぎた…。



駐車場にキャプテンの車が入ってきた…


ウソだろ…こんだけ予算を注ぎ込んで…出航出来ずなんて…



…なんていうか…その…


ダサ過ぎるじゃないかっ!!!



車を降りるキャプテン。


キャ「おはよーございます!」

R「あのー…この2人がライジャケ持ってないんですよ…」



違ぇだろ!!おまえだろ!!お・ま・え!!!!
と、スリップと豆氏は心の中でハモった。




キャ「あー…あるわ!あるある!!」


良かった!

本当に良かった!!

この時点で既に訳の分からない満足感に満たされたのだった。



そんなこんなで何とか今度こそボン・ヴォヤージュ!!!



一路、本日のポイントへ。


1時間走って着いたポイントは半端ない透明度にかなりの潮流。雰囲気は抜群だ。
水深は30前後。


早速ダイビングペンシルをキャストする一同。


全員「出そぉ~~!!!」


…が、出ず。




ポイント移動。


…も、出ず。



キャ「出ないね~…浅場を攻めてみるか?」

と、言って移動したポイントは水深10mを軽く切っている。


ボトム丸見え。
ベイト無し。


だが、頭を出した根があり、その潮裏から潮目が伸びて複雑な潮流が形成されている。


うーん…
ヒラスズキなら釣れそうだ。

そんな話をR氏としながらキャスト開始。


例の根の潮上から流し始める。


それにしても潮が飛んでいる。


あっという間に船が流される。



くっきりと明確な潮目が眼前に横たわっているが…


スリップのブリットペンシルは平和に海面を泳いでいる。


ちょぽんっ。

ちょぽんっ。


平和だ。



………








ザバっ!!!!!!!!



突如ルアーのすぐ後ろの海面が割れる!!





スリップ「っ!出たっ!!出たっ!!!」


だが、乗ってない。
あくまで「ルアーの後ろ」だ。


反射しようとする体に必死に緊急制御をかけ、もう一度ペンシルを海面に突き刺そうとした、その瞬間…



ドバっ!!!!!!


今度はルアーを捉えたように見えた。


ドンっ!!

ロッドに重みが乗る。



ジっ!
ジっ!!
ジっ!!!


すかさずフルフッキング3発!!!



サイズは小さいが、ブルーランナーな出方だった。


キャ「よっしゃきたっ!!!巻け巻けっ!!!頑張れ!!!」

R「おぉっ!出たっ!!!」

豆「本当に出た!!すげぇっ!!!」



が!しかし!!フッキング直後にテンションが抜ける…

スリップ「あれ…?バレたっ??」



と、言った瞬間、


ガンっガンっっ!!ガっクんっ!!


ジーっ!!


うそ??


かなりキツく締めた(つもりだった)ドラグが滑る!!


慌ててドラグを締めるものの、水深は一桁台。
とにかく巻かないとやられる!!!



スーパーあたふたファイト!!!!



イメージではフッキングしたらすぐさまグリップエンドを腹に当ててポンピング!!
おりゃあ~!ドッグファイトじゃーっ!!ってなる予定だった。


…だったのだが、現実は未だにロッドを脇に挟んだまま。
しかもドラグが滑ってる!締めないと!!
あ!水深がないんだった!巻かないと!!
あ!!でも脇挟みじゃ上手くポンピング出来ん!!!!
うわっ!!!すげぇ引く!!!
ちょっ!待っ…!えっ!?ドラグってどっちに回すと締まるんだっけ!?!?!
っ!!あっ、そっち行っちゃうの??うそ?もうそんなとこに行っちゃってるの???え!?こっち来るの!?!?あ!!やっぱり根に突っ込むのーっ!?!???

ヒラマサちゃんのトルクとスピードにものの見事に翻弄されるスリップ。


まともにロッドを立てられない中、何とか意地でリールを巻く。

既に腕が痛いが必死にリールを巻き続ける。



スリップ「見えたっ!!!」





そこにはまぁまぁサイズの…




って…



小さっ!!!!!!!




これであの引きか!
流石はヒラマサ!!



強いロッドを使ったせいもあって凄く引いたが、何とか上げた人生初ヒラマサ!!!
無事、ネットイン!!!


どーんっ!!!

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えっ?

小さいって??


いやいや、初物でしかもトップで釣ったとなりゃあ大満足でさぁ!!!




久々に魚釣って膝が震えました!!


ありがとうございますっ!!


キャプテンと握手。




ヒラマサ…見た目はほとんどブリなのに…どうしてこうもパワーとスピードが違うんだろう。
面白い。




喜びに浸っていると、船がポイントを外れる。


再びエントリーし直して、同じコースを流す。



先程の興奮がウソのようにまた生命感がなくなり、再び平和な日々を過ごすペンシル君たち。


あっという間にさっきのヒットゾーンまで流された…その時!




ドバっ!!!!




R「出たっっっ!!!!!」



が、しかしミスフッキング!!


R「うっそぉー!?ちゃんと重みが乗ったの確認してから合わせたのに…」

キャ「今のは良い出方したけどねーっ!!残念っ!!」




スリップ「いるじゃんっ!ヒラマサいるじゃん!!」



どうやら複雑な潮目の下にはスリットがあるようで、その2つが重なったここにヒラマサが付いているようだ。



近くにいる!

全員の集中力が最大に。






バシュっ!!!!!!!






スリップ「で!出たっ!!!!!」



なんと再びスリップのルアーにアタック!


真横からもの凄いスピードで背中を出しながらルアーをひったくっていった。

ラインが完全にたるむ程の勢いでのアタックだった為、一瞬ルアーが弾き飛ばされたと思ったがルアーが飛ばされたのは見えなかった。


ジっ!!

フッキングを入れるとガツンとテンションが伝わる。

ジっ!
ジっ!!

追い合わせ2発。


ファイトに余裕がないのは先程の魚で学習したので、今度はあえてグリップエンドを脇に挟んだまま全力でポンピング&リーリング。

先程よりは若干軽いか…?


なんて思ってたら、何を思ったかヒラマサちゃんが水面直下を猛スピードでスリップめがけて突っ込んでくる。


そうかぁ!
そんなに俺に会いたかったのかぁ!!
よしよし、良い子だね(>o<)♪


なんて思ってたら、足元で暴れること暴れること!

右に左に手前に奥にと縦横無尽。


そうかそうか、マリッジブルーってやつだな!

よしよし、そんなところもかわいいぞ(^-^)!


最後の抵抗を何とかやり過ごしてネットイン!!!



なんとなんと、2本目!!!(こちらは写真ありません…)



サイズダウンは否めないが、初試合で2本!


なんという充実感!!!





その後は反応がなくなり、移動。




だがしかし、次のポイントで豆氏を悲劇が襲うのだった。




船の前後で2名ずつキャストしていたこの日。


スリップは2本釣らせてもらい、このポイントで後方へ移動。


前衛はR氏と豆氏。


この日まだ反応が得られていない豆氏は一生懸命ルアーに命を吹き込む。


すると、突如豆氏の繰るルアーの近くでベイトが逃げるのが見えた。



豆「おっ!!ベイト!!ベイトいるっ!!」

キャ&R「いやいや!!チェイス!チェイス!!」

豆「えっ?…あっ!!あっ…!!!」

R「出たっ!!!おっしゃ、乗った!!!」



豆氏は逃げるベイトを見つけてテンションが急激に上がり、リーリングを止めてみんなにベイトがいたことを知らせたのだ。

だが、その声を聞いて豆氏の指差す方向を見たキャプテンとR氏の視界には、はっきりと見えていたのだ。


…豆氏のルアーの後ろにヒラマサがついてきていたのが!


だから叫んだのだ。


いや、ベイトじゃないだろう、と。
今見るべきはベイトの小魚ではなく、今にも食いつきそうな勢いでルアーをチェイスしているヒラマサの方だろうと。


豆氏がヒラマサのチェイスに気づいた時には時すでに遅かった…。


慌ててルアーに命を吹き込み直す豆氏。
だが非情にもヒラマサは波紋だけを残してルアーを見切り、反転。


この豆氏の不幸をこれ幸いとそのすぐ後ろにペンシルをキャストしたのは、そう、R氏だ。

まんまと豆氏がおびき寄せたヒラマサをバイトに持ち込んだのだった。

この辺りのあざとさには定評のあるR氏、取りこぼさないあたりは流石である。



ここも激浅の為ノードラグのガチンコ勝負!

スリリングなやり取りの末、痩せてはいたものの長さでは今日1のヒラマサをランディング!


キャプテンとスリップは大爆笑。
R氏も初トップヒラマサに嬉しさを隠せない。
豆氏は…





この後は反応が得られず、帰りの航路が荒れ始めそうだ、とのことで帰港することとなった。




その道中、豆氏は「俺は船上から逃げるベイトを見たかったんだ…良かった…今日はいいベイトが見れた」と、うわごとを言うばかり。




次回は必ず!


港が近づき、大雨でだだ濁りの海面を見つめ、再戦への思いを募らせたのであった。







そして、豆氏の雪辱が晴らされる日はそう遠くなかった…。






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ヒラマサうまかった~(^o^)!




以上、


解散っ!!!

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