いつも大変お世話様です。


ご存知slipでございます。



先日懲りもせずまたもや房総半島まで旅してきました。


狙いはもちろんヒラスズキ。


通常は交通費削減の為にツーマンセル以上で作戦行動をとるのですが、今回は相手をしてくれる暇人がおらず。

slip史上初の単独遠征となりました。



天気予報では今回は初日勝負となりそうな感じ。

波は1メートル前後とそれほどではないのだが、13メートル以上の風が一日中吹く予報。
下手をすると釣りにならない可能性もあるが、とりあえず行ってみることに。



途中休憩を挟みながら、お目当てのエリアには日の出30分前の6時頃に到着。


夜の磯に１人は怖い(笑)のと、風がどれ程強いのかがわからないということで、明るくなってからポイントを見て回り、空いてるところへ入る作戦だ。


まずは１ヶ所目のお馴染み塩田アイランド。


予報では既に13メートルの風が吹いている時間帯だが、意外にも釣りに支障が出るほどの風は吹いていない。

しかも爆風予報だったせいかアングラーも自分以外には皆無！もちろん塩田アイランドも空席！！


慌てて準備を済ませ、ポイントへ入る。


波もサラシが十分に出来る程度にあるし、沖には鳥もチラホラいてベイトの気配を感じさせる。


チャンスだ！




ちなみにこの日の干潮は午前9時過ぎ、満潮が午後3時過ぎ。

作戦としては、朝マズメの1時間を打って、干潮周りの時間帯で仮眠。上げの5～7分辺りに再度打つプランを考えていた。





話は戻って、まずは朝イチ。

パイロットとしてサーフェスウイング120の背黒メッキからキャスト。


サラシの中の払い出し、瀬のエッジ等「ここだろう」といったスポットを探っていく。


朝マズメ&波&ベイト…いかにも釣れそうな状況。


……が、釣れない。



まだ薄暗いという点を加味して、ルアーは変えず、カラーをバナナフラッシュレインボーにローテーション。


その１投目。


サラシの中の一番強い離岸流をクロスで通す。


風にラインが押されるのを利用してローテンションテロテロドリフト風味に攻める。






「カ、カンっ！！！！」


突如ティップを弾くような金属的なバイト！

あまりに明快なバイトにヒラスズキを確信。

思いっきりフッキング！




が！！！



乗らず！！！！




ラインスラッグが出ていた為に、バイトがあった時に手前を通過した波の頭がラインに触っており、ショックが吸収されフッキングがルアーまで十分に伝わらなかったようだ。。。



バイトの感じからヒラスズキだと確信していただけにショックが大きい。


気を取り直してキャストを続けるものの反応がなく、１度磯をあとにする。



予定ではここで車に戻り仮眠、だったのだが、気付くと居なかったハズのアングラーがエリア内に4人は確認できた。





ここで仮眠すると空席が無くなるな……



と、いうことで渋々磯に戻ることに。


しかしあと2時間は下げ潮だし、このポイントで釣るには現時点で既に潮位が低すぎる。


無駄打ちをしないようにあまりキャストをせずに状況を観察。


すると案の定後から１人アングラーが入ってきた。


下げ止まり1時間前でslip的には絶対食ってこないと踏んでいたのだが、その方は隣でガンガンとキャストを続ける。

正直を言えばあまり無駄打ちをせずに、せめて潮変わりまでは待ってて欲しかったけど……どう釣るかは個人の自由。これは仕方ない。


やはり干潮まではその方にも反応は無かったようだ。


slipはというと、上げの5～7分が本命の狙いどころだったが、せっかく磯に入っているので潮変わりのタイミングは集中して釣ることにした。


時計を見ながら、干潮から10分程経過した頃キャストを再開。

完全に日が上がったので、ルアーはサーフェスウイング120の背黒メッキに戻す。

潮位もかなり下がって波のサイズも完全に落ちたので、キャストは数分に１回、セットが入った時に限定。

朝沖にチラホラ見えた鳥はこの時点で鳥山にまで発達。

少し遠いが、かなりベイトがいると思われる。


潮変わりの１投目。
瀬際に出来たサラシを通す。



反応なし。





次のセットを待って2投目。

同じコースを通す。





コンっ！！







？？

乗らない。

が、今のはバイトだよな？？



また次のセットまで待って3投目。




ゴンっ！




今度はもらった！


深いバイトにフッキングもしっかり決まり、一気に寄せる。

その瞬間エラ洗い一発！




……茶色い。




難なくズリ上げたのはやはり


まーるーすーずーきー……


75㎝



後から入ってきた方から「上手ですね」と言われ、お世辞でもとっても嬉しかったです。ありがとうございます(^^;)

少しお話をすると最近はマル率が高い、との事。


その後数投するも反応が無くなった為キャストの頻度を下げ、上げの5分くらいになるのを待つ。


徐々に潮位も上がり、風も吹き続けていた為、波のサイズも上がってきた。


しばらく2人で打っていたものの、途中で後から来た方が移動し、１人に。


潮もかなり上がってきて、足場を波が洗い始めた。


そろそろ勝負の時間帯だが、まだ反応がない。


ルアーもサーフェスウイング147、120、ベビーロウディー辺りを中心にローテーションしていくがハマらない。




サラシもかなり濃密になってきたので、ルアーをロウディー130Fモンスターのフルメッキにチェンジ。


セットの波が瀬の上を洗う。

その瀬の上にルアーを入れる。

ルアーが波ごと瀬のエッジへ巻き込まれる。





ガツっ！ガツンっ！！！！





何の前触れもなくロッドがベリーまで引き込まれる！
先ほどのマルのバイトとは明らかに違う、強烈なバイト。



全力でフッキングを3発！！


瀬際で掛けたので、ポンピングで一気に寄せにかかる。


バイトの明確さとエラ洗いをしないところからも相手がヒラスズキなのは分かっていた。

分かっただけに高まる緊張感。


波を正面から受ける立ち位置。


以前には同じ状況で引き波に入った魚を強引に止めようとしてラインブレイクをした事がある。

反省を活かして引き波に魚が入るとロッドを寝かせ、ラインを出す。


エラ洗いも一発されたが何とかバレずにかわす。



さぁ、問題はランディング。


前回はR氏のダイビングキャッチに救われたが、今回は１人。

またもや足場は波に洗われており、ズリ上げる陸地がない状態。


しかしここでも前回の反省が活きた。


魚が水面に顔を出したと同時に磯の上を猛ダッシュ！！！


スリットを飛び越え、波が這い上がらないところまで一目散に駆け上がる。



ヒラスズキが上陸したのを確認して、慌てて駆け寄り、ランディング……




そして



ついに……










とったー！！！


60㎝のヒラスズキ。




サイズはともかく、自力で釣れたことがとにかく嬉しい！！


自分なりに考えて、これまでの敗戦の反省を活かして、この1本をキャッチできた！！！
そのあまりの充実感に5回くらい１人でガッツポーズw



やっぱりこの魚はカッコいい！！


その後潮位が上がり、足場も消えた為終了。





翌日以降は波も無くなり魚を出す事が出来ず、今回の遠征はこれで終了となった。

多分上手な人なら翌日以降も魚を出せるのだろう……まだまだ課題が沢山だけど、とりあえず今回は本命を釣れたのでOKとします。




なんかもうジャンプライズしか投げてませんがw
決して回し者ではありません！w



でもまあ、素敵な魚を運んできてくれたルアー、そして開発者の井上社長には感謝感謝でございましたとさ。


めでたしめでたし！



以上、



解散っ！！！






たっくるでーた

ロッド：G-craft MOSS Monster Hira HOKUSEI Special

リール：グローブライド
キャタリナ4012PE-H(ソルティガ4000Hスプール)

ライン：メインPE ＃1.2 リーダー フロロ30lb

ルアー：【マルスズキ】ジャンプライズ サーフェスウイング120背黒メッキ【ヒラスズキ】ジャンプライズ ロウディー130Fモンスター 蒸着フルメッキ