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陽炎

  • ジャンル:日記/一般
今日は、自分の通っている高校の野球部の1回戦だった。


その中に、1人の投手の友人が居た。



僕たちは中高一貫校で、彼は中学からの知り合いだった。


彼はその時からエースとして活躍し、チームを東京都ベスト8まで導いた。


しかし、思わぬアクシデントがおこった。



肩の故障だった。



僕は詳しくはわからなかったのだけれど、かなりの重症であったらしい。



毎週医者に通い、体育の授業は全て見学していた。


彼は高校も野球部に入ったが、ひたすらボールを投げることもせずリハビリに打ち込んだ。



嘆くこともなく、愚痴を言うこともなく、ひたすらにトレーニングに打ち込んだ。






3年たった今年。


ようやく、医者から投球の許可が降りた。


そして試合を迎えた。


















彼がマウンドに立つことはなかった。



チームは3対5で敗退。


ただ立てなかったのか、それとも勝負のために立たなかったのか。




それはわからないが、彼の瞳は混沌の光をたたえていた。






いろんな部活が引退していく。


彼らが最後に見たものは何だったのだろう。


そして、僕たちは最後に何を見るのだろう。



 

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