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ショータ・ジェンキンスです。 ようやくfimoの触り方を理解してきました。 皆様よろしくお願い致します。

ロッドの夢

そろそろ最終的なモデルに仕上がってきた自分の竿。
このロッドに関わってもう3年になる。正直なところ3年前の僕、そこから遡ってイギリスに暮らし、パイク釣りに毎朝毎晩明け暮れた僕。そして今の僕とでは欲しいモノのカタチは違って当然だ。住んでる国も置かれた状況も違う訳だし。

 

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それでも妥協せずに、その時の、大げさに言えばその時代の一番フィットする着地点を見つけて、こうも長い間テストを重ねてきた訳です。こんなロッドがあればという部分と、今はここをこうして、とがあるんですね。

 

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しかしこの数年の間で、パックロッド、所謂旅のためのロッドを取り巻く環境は激変しました。様々なメーカーさんが思い出した様にマルチピースをリリースし、思い出した様にバックパッカースタイルをサポートする。以前はどこのメーカーさんもパックロッドは嫌う傾向にあったので、商品が増えて選択が増えて、さらにそこで切磋琢磨し合えばユーザー側としては嬉しい限りなので、良い流れなのかなと思う。TULALAは別に旅の釣りの唯一無二のパイオニアな訳でもなく、各々ロッドを手がける釣り人が、自分の釣りに必要なカタチを追求しただけなので、必ずしも全てのモデル=釣行遠征に特化したロッドというものではない。

しかもこれ1本で何でも〜みたいなモノには、個人的には違和感を感じるのです。何でも投げれるという夢の様なロッドを探すよりも、先ずは何を釣りたいか考えて、そして何を投げたいかを考えて、そこからそれに見合ったロッドを見つけて欲しいのです。この順番が仮に逆になったとしても、現場で体感するその不自由を楽しめるぐらいでいて欲しい。それこそ旅にトラブルはつきものです。そして受け取り側(ユーザー)が何でも釣れると聞いたら違和感を感じて欲しい。

例えばエルアルバーノは

パイクを釣りたい。
想定したルアーは30cm弱ぐらいまでのビッグベイト中心。
何処でかというと、基本的にはカナルの流れる市街地をランガン。
メインの移動手段はバスや電車、時々自転車。

そんなシンプルなコンセプトでも、”ここをもう少しこうしよう”、”若干短くして、ティップももう少し張りがあったほうが最初のワンアクションで食わせやすい”などなど、悩みどころのオンパレード。疑い深い僕は、何でも投げれる竿=何も投げてない竿と考えてしまうのです(笑)

 

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180に変更になる前の220

 

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色も仕様も間違いだらけのプロト(笑)

じゃあこの3ピースのそこそこ短いロッドで、連続して素早いジャークが出来るかどうか。当然向いてません。基本的にはただ巻き、ロングジャーク、もしくはリーリングと合わせてヒラを打たせるぐらい。継ぎ目が多くダルいロッドでバシバシとジャークするのは不可能じゃないかもしれませんが、僕はしません。

きっとそこから出来るかどうか、やってみるかどうかが、釣り人それぞれの努力であったり腕前であると思います。例えばキャストウェイトが”〜50g”のロッドで”55g”を投げてみれば良いのです。折れる事はないです。そして雑な話に聞こえるかもしれませんが、使い込めばロッドは嫌でも自分の手足の様になります。出来るかどうか、投げれるかどうか、釣れるかどうかは、カタログのスペックには書いてありません。あくまで参考程度。「やってやれない事はない」っていうワクワクするシチュエーションはたくさんあって、それに付き合ってくれる相棒がロッド。僕が相棒に求めるのは安心感。多少の無茶を許してくれる広い心を持った女性が大好きです。間違えました、竿が大好きです。

 

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そんな壊れたら心が痛む、自分が作った”手足の一部”に、共感してくれるアングラーがいてくれたら嬉しいなと願うのです。しかもそれを先ずはヨーロッパでっていう身の丈からはみ出した夢。なんか好き勝手書き綴ってみましたが、夢の様なロッドというよりは、そのロッドで良い魚を釣ってもらって、喜んでもらうのが夢です。僕にとってTULALAはその夢を見させてくれるクレイジーな集団。今も昔も。

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