遠征前編《魚探し》はこちらをclick、click。

遠征番外編《食》はこちらをclick、click。




つづき

少しの仮眠のつもりが・・・朝になってしまった。

遠征にまで来て終わってる・・・

辺りは既に明るいのでオオナマズは狙わず、更に下流でブラックを狙いながらポイント開拓をした。

しかし、たいした成果もなく、遠征ラストチャンスの夕マズメへ。

泣いても笑っても、18時30分～20時30分の2時間が勝負だ。


新たな場所に入るか悩んだが、昨夜にバイトをもらったエリアへ再びエントリーした。

ノーキャッチにビビり、博打は出来なかった・・・
少しでも確率がある場所で。




この日は、流芯付近が騒がしく、ベイトが補食されるのを何度か確認できた。



なので、手前の大岩やヨレ、反転流だけでなく、流芯も狙ってみるも、反応は得られなかった・・・



残り少ない時間は、刻一刻と過ぎていく。



焦る気持ちを抑えて、歩き回りながら、一投一投いろんな場所にキャストを繰り返す・・




20時頃、『そろそろ昨日のやつのフィーティングタイムか？ それがラストチャンスだろう』と、思い、昨夜バイト有った場所へ入る。


そして、静かに座って様子を伺う・・・


5分


10分



キャストもせず、音、ベイトの動き、水面に神経を集中させる。


すると、平穏だった反転流の中に大きな何か来たような波紋が残る。

コイか？

オオナマズか？


わからないが、すかさずブルーオーシャンを少し離れた場所にキャスト。

ラインメンディングし、反転流の中へルアーを誘導し波紋の有った辺りへ流し込んだ瞬間・・・



『ブァッコーン』と、ルアーが襲われた・・・





一瞬スローモーションに見えた・・・








赤い頭の白いルアーが吹っ飛ぶ瞬間が・・・





そう、また乗らなかったのだ・・・


『くっ!!』


冷静にもう一度投げ直す。



何度も、何度も投げ直す。


立ち位置、トレースコース、ルアーも変えて投げ直したが・・・

前日もそうだったように、これは、たった一度のチャンスだったのだ・・






ふと時計を見ると既に20時30分を過ぎていた。


『この遠征、俺の負けなのか？』


これで、ラスト一投と決めクラッチを切り、どこに投げるか見渡すと。

流芯奥で小さな補食音っぽい音が聞こえた。

そこだ！

『頼む！ 食ってくれ！』
と願いを込め
その方向へアップクロスでキャスト。


シーバスを狙うかのようにトレース。

音のした辺りに差し掛かり

“グ”“グググン”



食った！


渾身の力でアワセを決めた。


そして、ファイトへ。


『ん？』

『軽い・・・』

50cmほどのマナマズか？

いや、もしかしたら、小さいオオナマズかもしれないので慎重にファイトする。


自分の立ってる場所は、運悪く、金網ブロック。

ランディング直前で金網に引っ掛かる恐れがあるので、近くの大岩の方へ移動しようとした。


と、その時に魚が岸に向かって猛突進・・・

『ヤバイ』
と思ったときには遅かった・・・

金網に引っ掛かってしまって、その場で大暴れ・・・

『ヤバイ、バレる』

ダッシュで金網に飛び戻り、フックが刺さるのを覚悟で手を伸ばし魚体を確認しハンドランディング・・・





『アラ・・・』

『ナマズじゃねーし』


バスだった。


50ジャスト。

本命では無かった事は少々残念だが、ラスト一投に食ってくれた事に感動した。

外道だが、そうそう有ることでは無いので、これも一つのドラマフィッシュだろう。


これで、今回のビワコオオナマズ遠征は幕を閉じた。

車へ歩いて戻る途中、すでに次はいつ来ようか、考えてる自分が居た・・・



【Tackles】
rod：TULALA EL Horizonte78
reel：Ambassadeur5500DA
line：SANYO NAYLON GT-R PUREMIUM PE50lb
leader：VARIVAS VEP SHOCK LEADER  NYLON 50lb
lure：TACKLE HOUSE K-TEN BLUE OCEAN BKF140