一日眼帯をしたままの仕事は異常な程に疲れる…

そんな辛い状況の仕事を終え外に出ると小雨が降っている。
気になる大河のテレメーターを見るとまだ若干の増水傾向だ。
しかしこの水位の時に狙いたいポイントがいくつか存在する。

そんな事を思いながら車に乗り込み小雨降る中走り出す…
小雨降る夜ということで眼帯をしたままの運転は危険なので眼帯を外して運転をする。先日よりも回復傾向の視力は多少靄が掛かったような見え方をするものの大きな違和感は無くなった。

そしていつも真っ直ぐ家に帰るか迷う交差点…

ウィンカーは家と逆方向に点滅した…

小雨も降っているし体調も完璧では無い為に決めた時間は三十分〜一時間。急いで準備を済ませ小雨による露で濡れた薮を漕いでエントリーポイントへ。

増水によるそれなりの流速を感じながら狙いの筋に到着。
まずはシンキングミノーのダウンクロスで瀬の払い出し横の反転流を狙う。魚が居れば確実に一投目から反応があると思って攻めるが反応は無い…
次の二投目は更に下流のヨレまで撃ち込んでリトリーブ後、反転流に流し込む。すると直後に”ドンッ”と鈍いバイトで魚が乗った。
重たい突っ込みと鰓洗いは感じからして虎柄のようだ。
多少流れの弱まった瀬の払い出しといえども増水大河の流速はそれなりだ。流れに乗った魚は更に下流に向かって突っ走る。
強烈な突っ込みと走りに”サイズ的にレギュラーサイズの魚では無い…”と確信した自分は魚に合わせて下流に下る。そして流れの緩い場所に魚を誘導し無事ランディング。


やはり貫禄がある顔の魚。


そしてそれなりのウェイト。


仕留めた魚は独眼竜から復活の夜に相応しい大虎サイズ。
２kgに若干届かなかったがこの時期にしては素晴らしい魚体だった。


本命では無かったが満足の一本。

この一本に気を良くしてもう一本の筋を目指す。その筋に同様のミノーをアップクロスで撃ち込んだ直後に”カンッ”と明らかに本命らしい鋭いバイトがあるもののその後は反応を得られぬまま時間となった為に納竿。

短い時間だったがどうにか眼帯を外して夜の大河に立ち込み魚の顔を拝む事が出来た。