【狐火日誌】永遠の青二才

　先日、大学でお世話になった教授の講演を拝聴する機会に恵まれた。
　
　ゼミの恩師ではないが、厳しく、変体仮名の読み取りの指導を受け、ゼミ室などで、じっくりと文学の話をさせていただいた。
　
　関東から関西へ、偶然の機会であった。
　
　車を２時間ほど走らせ、僅かの志ながら、「かにみそ」の瓶詰めを購入した。
　
　司会者の紹介の短い時間に、薄暗いスポットライトに照らされた恩師の姿は流石に時の流れを感じるぐらいに「老い」が感じられた。

　しかしながら、講演が始まると、かつての学生時代に圧倒されたように、力強い口調と、体制におもねることなく展開していく内容に、胸がワクワクし、緊張してドキドキした

　講演後、控え室に赴き、

　「始めは、お年を召されたなあと思いましたが、
　　　　　　　　　　　やっぱり、“

鬼”のＫ先生だと痛感しました。」

　　・・・と率直に声をお掛けすると、
　　　　　十数年前と変わらぬ笑顔が返ってきた・・・

　　　暑くて、気も身も入らぬ自分に元気が出てきた!!

　元気が出れば、当然、釣りである!!

　ちょうど、雨

も降り、コンディションも上々!!

　　日曜の夜、時間も無いので、明暗部に居座ることに・・・

　　今日の作戦の目玉は　　網を持たずに来たこと

題して・・

　　「そういう日に限って、釣れてしまうから」　大作戦　なり

　
　　作戦成功

　　

　ちさいけれど、久しぶりの魚。　うれしい。　
　めっちゃ時間をかけてキャッチ。　

　　どんなに小さな魚でも釣り上げたいから、
　　ロッドはＣＰＳではなく、ＳＰＳにて・・・
　　よってルアーは１８ｇまでの９０ｍｍ以下で勝負！

　　それでも、２匹バラしてしまうのだが

　リールを巻き巻きしながら思い出す。　講演の話を・・・

　　　　俳句を作るときに　つい陥る失敗は
　　　　説明しようとすることです
　　　　ことばを、句を、相手にゆだねることが大事なのです

　そうか

　　　　釣りをするときに　つい陥る失敗は
　　　　自然環境を読み取ろうとすることです
　　　　体を、感覚を、自然にゆだねることが大事なのです

　ということは!!

　　　　ルアーで釣るときに　つい陥る失敗は
　　　　使用するルアーに　無理な負荷を掛けることです
　　　　アクションを、トレースコースを
　　　　　　　　　　　　　ルアーにゆだねることが大事なのです

　　　　　　　　　