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サッカー観戦のススメ

日産スタジアムで行われたJリーグ第27節を観戦してきた。


文化とは人々の日常に馴染んでこそ、はじめてそこで育まれる物だ。

一時のブームに踊り、時代の寵児となったヴェルディが今どうなってしまっているか、知る人は少ない。

W杯やオリンピックという国際舞台で、日本代表が戦っていく姿に感銘や感動を受ける事があるかもしれない。

だが、それは日々の日常にあるサッカーとその文化を形成するサークルの存在無くしては語る事などは出来ないのである。



来なかったホーム開幕戦

毎年、出来るだけ横浜Fマリノスのホームゲーム開幕戦は現地観戦をするようにして来た。
一旦、有料放送を契約してしまった為に、TV観戦が多くなりがちになってしまったが、それでもサポはしくれの矜持として、開幕だけでも、できればラストゲームも出来る範囲で、現地観戦する様にしている。

それはやはり、チームの利益になる事をしたいと思える、自分のチームを持っているという幸福があるからだ。

しかし、2節目の3月13日がホーム開幕戦を予定していた為に震災の影響で、それは7月に変更。

その結果、今年はこの終盤戦に至るまで現地観戦0と言う、ちょっと大きな声では言えない肩身の狭い様な気分だった。



新横浜パフォーマンス2011

この日、日産スタジアムのある新横浜駅周辺では1つのイベントが開催されていた。
20年の歴史を持つ新横浜パフォーマンス2011である。

今年予定していた多くのイベントがそうであったように、この歴史あるイベントも、その是非については様々な懸念があったと思われる。

開催趣旨

今年は当日、仙台とゲームを行う横浜Fマリノスも共催となり、仙台、宮城、東北を応援しようと言う開催目的によって行われる事になった。

当日は仙台からも、勿論、試合観戦のついでではあるが、数千人の方が訪れており、日本全国にチームが存在するJリーグの存在価値、そしてその相乗効果を上手く活用できているな、と感じた。



スタジアムロード

サッカー観戦のひとつの楽しみが、この最寄り駅からスタジアムに着くまでの道程である。

流石に長すぎると、それどころではないが、日産スタジアムの街中から川を越え、丘にあるスタジアムを目指す、この10数分の道のりは極めて程よい立地条件である。










いつ見てもデカイぜ!俺達の要塞!


そしてスタジアム周辺では上記の新横浜パフォーマンスの特設ステージ、更にはB級グルメの屋台村や東北地方物産屋台が並び、大盛況。

やがて、時間がくるとサッカーを見る人は中へ、そうじゃない人はここに残る。


ではまた2時間後。



満場の拍手と満場のブーイング

上でも触れたように、この試合も今回のイベントに共催している。
試合前のセレモニーではこの日訪れていた仙台サポーターへ幾つかの手の込んだエールと、満場の拍手が送られた。






開始3分、早々にマリノスにゴールが生まれる。

『早すぎる得点は逆に危ない』

チラりとそんなジンクスが脳裏をよぎる。

4位につけるマリノスは今日負ければ優勝争いから脱落しかねない。
そんな、重圧がこの早すぎた先制点で余計に意識させたのか、この日は余りにも酷い内容のゲームをしてしまった。


横浜FM 1-3 仙台


1-4,1-5でもおかしくなかった酷い内容。

試合の後、観戦の御礼に、挨拶にスタジアム観客席下を回る彼らへ暖かく出迎える空気はもう何処にもなかった。


はじめてスタジアム観戦をする人は少し驚くかもしれないくらい、観客席はリアクションをするのだ。
90分、ただ歌っていただけの未成熟さは少なくとも、日常のサッカーであるJリーグにはもう無い。

自分達のチームがちょっとでも有利になる様な、それはスローイン1つマイボールで獲得しただけでも、良いプレーをすれば惜しみない拍手が送られる、試合中に限っては。

全てが終わった後、観客は評価を下す。
満場一致のブーイング、次節は目を覚まして欲しい。



Fはフリューゲルス

横浜Fマリノス。

『 なんで横浜FCマリノスじゃなくてFなの? 』

小学生はFの意味を知らない、そんな世代が生まれるほどあれから時間が過ぎた。

海外に多い、FC、つまりフットボールクラブを意味する物ではない。

当時、横浜マリノスのライバルチームであった横浜フリューゲルスがメインスポンサーの撤退により事実上消滅した。
吸収合併を行った横浜マリノスのチーム名にFのみを残して。

そんな大切な物を失った過去を背負っているからこそ、Jリーグチームのサポーターはスポンサーを大事にする。

トミーヒルフィガーのバッグが去年以降、横浜でやたらと見かけるのもこのせいだろう。



花王さん、フジテレビなんてやめて横浜Fマリノスどうですか?

大型ビジョンにロスタイムが3分と同時に、日清のカップ麺が表示されているのを見て、そんな事を思った。



エンドゲーム

夕日が傾き、パフォーマンスステージではアカペラで、歌手が歌う。
そんな情景の中、2万3000人はそれぞれの道を帰っていく。

快勝をし、気持ちよく帰る仙台サポがうらやましい。






お祭りは継続中なので、ステージのライヴを眺めながら、せんべい汁をすする。

負けゲームの冷え切った心を暖める、温度と、やさしい味だ。



今年は12月、この場所で、クラブワールドカップ準決勝と決勝戦が開催される。
スペインからバルセロナの奴らはどれだけやってくるだろうか。

リバプールの奴らは試合前からベロベロだった。

メキシコのサポーターグループのおっさん達は気合が入っていたけど、最前列で雨に濡れてちょっとカワイソウだった。
けど最後まで、タイコを鳴らして応援してた。


次に来るのは12月15日。

さぁ、スタジアムロードはスタジアム前はそして帰り道、どんな風景だろう。


サッカーをスタジアムで観戦しよう。

そこにはしっかりと根付いた文化がある。


チケットの購入は全国ローソンのロッピィにて可能です。


J1の自由席は2000円程度。

開催スケジュール

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