毎年この季節恒例のサクラ詣で

仕事の環境が変わり、普段の釣行回数は昨年に比べ激減したが、この釣りだけはやめられない、
やらなきゃいけない事も先送りにし
ひたすら追いかけ回す、

例年、自分のサクラマス釣りは福井の九頭龍川から始まる、



仕事の休みの関係で4月第三月曜火曜と決まっている

しかし今年は2月の解禁から釣れ盛り、3月には地元釣具店の釣果報告が見た事もないような数に
あわてて3月の14〜15に釣行



単独車中泊で挑んだが、祭りの後
少雪の影響で減水し祭りの後だった

これで6年連続で九頭龍敗北
これもサクラマス釣り、ナビカナイ女に入れ込むが如し、また来年も行くのだろう


地元に帰ったが、すっかり鱒モードに突入してしまったので今年は3月から利根川の遡上鱒のリサーチを行う事にした

利根川のサクラマスは短期降海型と呼ばれる、
太平洋側に多く生態としてはサツキマスに近い個体だと言われている、
しかし、実際に釣りをしてみると利根川で釣れるサクラマスにも色々いて、一概にこうだとは言えないと個人的には思っている
学者ではなが、この神秘の魚を追いかけずにはいられないのが釣り師の性ではないか

利根川の遡河性鱒、利根鱒とも呼ばれるが、
やはり海に下ったものはサクラマスだ

で、どこに下るかといえば東京湾
これは、湾奥部の鱸刺し網漁師の網に遡上前の4〜5月にかけ多くの40〜50cmのサクラマスが掛かっていることから間違いないと推測される

ということは利根川で釣れる鱸と同じく江戸川を通り利根川に至っている訳だ

その事はもう何年も前から気になってはいたものの江戸川で鱒釣りをする気にはなれずにいたが
昨年のgijieというトラウト雑誌の巻頭見開き1ページ目を飾った江戸川サクラマス、

コイツのお陰でヤル気スイッチON
ちなみに釣り上げたアングラーは友人なのだが、
お互い開拓の必要があるだろうと情報共有することに

自分は自宅からも比較的近い江戸川中流域の開拓
Googlemapや過去のシーバス釣りでの経験からポイントを絞り込み、数ヶ所に焦点を合わせ通い込んだ



しかし、つれるのはコイツばかり



稚鮎の遡上が始まるとシーバスもついてきた

もうダメか、
やはり江戸川は人造河川で自然河川というより大きな水路のよう
あまりにも直線的な流れはサクラマスがとどまるポイントが少なく一気に遡上してしまうようだ
やはり瀬や堰など足止めするファクターに欠けるのである



そう諦めかけた4月12日早朝
とうとうその時が来た！

ついに江戸川鱒をキャッチした、
目測35cmほどだか銀白色の魚体にパーマークは見受けられず、非常に鱗が剥がれやすい
うーん、サイズ的に戻りヤマメの可能性も捨てきれないが
とりあえず仲間にも見てもらって判断を仰ぎたい

しかし貴重な魚、あまり弱らせたくないので水辺から離したくない、
濡れた平らな場所がないのでネットの上に横たわらせ撮影
スマホのカメラを起動しピントを合わせる

ビチビチッ ピョン！



あっ‼︎
川にお戻りになってしまいました

1ヶ月かけて手にした喜びからの喪失感
釣れたから良いといえば良いのだが、せめて、
せめて1枚でいいから撮らせて欲しかった

その後4月中旬まで江戸川に通ったが本命の反応は得られず、水温も18°を超える日がでてきたので諦めた

4月25日
この日は高校の時の友人からの誘いで15年ぶりぐらいのフライフィッシング、
自分の案内で栃木南部の里川に釣行



倉庫から引っ張りだした自作グラスロッドと
まだ風化していなかったパラシュートフライ
錆び付いたキャスティングテクニックに付き合ってくれたヤマメ達



久しぶりのフライフィッシングと旧友と楽しい時間を過ごしたものの、
やはり利根川が気になり、
まだ早いかなと思いながら帰りに寄り道

夕マズメのワンチャンス勝負をかけ本命をヒットさせた、
しかしピックアップ寸前での不意のヒットでアタフタしてしまいフックアウト

あぁ〜〜 やってしまった
シーズン1発目から病気の発症か
先が思いやられる始まりだが来週からの本格始動のゴングが鳴った瞬間だった




利根川 サクラマス2016 に続く









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