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▼ 新潟遠征その①~難攻不落の激流ランカー
- ジャンル:日記/一般
夏といえばリバー。
リバーゲームといえば忘れられない川がある・・・。
ここ数年、毎年のように通いこんでいた新潟のとある河川。
決して大きな河川でもなく。
流程が短いがゆえに、シーバスのいるエリアも狭く・・・
当然ストック量も少ない。
ここまで来ればわかるとおり、決して確率の高い釣りではない。
むしろ釣れないことのほうが多い・・・。
「わざわざ新潟に遠征に来て、なぜその川にこだわるの?」
みんなに不思議がられるのはごもっとも。
各地を回る中で、効率よく魚を求めて行くならば、
ベイトが集まり・・・
連日、魚も釣れて・・・
釣り人がこっそり集まっているエリア・・・
が確実なんだろうと思う。
しかしながら、それとは全くの逆方向を向いているその川に通い続けた理由?
「・・・悔しいから」
何度もなんどもフラれ続けて、絶望と落胆の朝マズメを迎え続けてきた日々。
もちろん地元のアングラーたちはランカーを獲っているわけで、そんなな
かで、なかなか魚に巡り合えなかった自分。
「もっと他にも釣れるトコがあるのに・・・。」
みんな口をそろえてそう言う。
もちろん、許された時間のなかで結果を出さねばならない以上、他に行かざるを得ない時もあった。
しかし、心のどこかで思い続けているのはその川の情景。
日本各地を回る中で自分がこだわる要素の一つにその地形がある。
「どうしてもこの場所で魚を出して掲げたい」
その欲望はいつも果てることはない。
不本意な釣り方で出した1000本の魚より、
自分が望んで、納得して出した1本に徹底的にこだわりたいから。
最近、特に思うのは一匹一匹の魚との思い出を大切にしていきたいという気持ち。
自分のお気に入りのルアーで・・・
自分の興味のある釣り方で・・・
自分の納得したポイントで・・・
全てのパーツが組み合わさった時に出て来てくれた1本こそが、
心の底から嬉しい1本になるのだと・・・。
なんとなく投げたら釣れちゃったランカーも嬉しいけど、やはり長くは心に残らない。
過去を振り返っても、そこに辿り着く道のりが険しく困難なほど、達成
した時の喜びはかけがえのないものになっている。
だからこそ自分のなかで難易度の高いフィールドに自然と足を向けて
しまうのだ。
リバーシーバスに限らず、川の釣りのなかで特に気を付けているのが、
流域一帯の植生。
よく見かけるスギ林はじつは生態系的に貧相であまり豊かな川にならない。
トビケラやカワゲラなどの水生昆虫が少ない
→それを捕食するヤマメやイワナが少ない
→それが中流→下流と生態系全体のバランスに伝播していく。
よくいう「足元にカニやフナムシが居る時は魚の活性が上がる」というの
はその一番端的な事象なのだ。
それにスギ林は植林ゆえ、根が地中に張り巡らされてないため、山全体
の保水能力も低く、地滑りなどの土砂災害も多い。
たとえるならザル。
降ったら降った分だけ川に流れ込む。
結果、増水しやすく、濁りも取れにくい=釣りにくい河川になってしまう。
自分がその河川に惚れ込んでいるのは、実はその豊かな生態系。
上流部には広葉樹の原生林が生い茂り、
夜になればたくさんの虫や・・・

それを捕食するプレデタ―が登場。

昼間はひっそりとしている森も夜は多くの生き物でにぎわう。
この生命感あふれる広葉樹林こそが豊かな川の証。
その川でどうしても納得できる1本を取りたい。
とはいえ例年のごとく、連日の豪雨で増減を繰り返す川の様子には細心の注意を払わなければならない。
そこで久々に地元に精通しているフィッシャーズ村上店の伊与木さんを訪ねてみる。

10年前、自分がまだ営業職で各地を回っていた頃からお世話になって
るアツい人。
久しぶりにお会いできたけど、相変わらずアツい人でした。
釣りに対していつも真剣に向き合っているから、お互い長い時間話し込
んでしまう(笑)。
自分の近況なども心配して頂いて、本当にありがたい限りです。
最近の状況を伺うと
「雨が降る前は水温も20度あって良かった・・・。でもこの雨で水温が一気に下がって厳しいかも」とのこと。
・・・まぁ。いつものパターンです(爆)。
んで川を見に行ってみると・・・。

水温が4度も下がって・・・ハイっ終了。
というわけにもいかず、ロッドを出してみるが・・・激流ですぐルアーが流されてしまう(死亡)。
どうにか釣りができなくもないまでに水位は下がっているのだが、トラウト類ならいざ知らずシーバスには厳しい状況。
やはり流れの緩まる河口付近になるのだろうか?
「いやいや。ここで釣りたいからはるばる来たんだ。」
と自分に言い聞かせて初志貫徹することに。
まずはフィールドをじっくりプロファイリング。
①激流で魚が付くところ。
②そのレンジを刻むルアーローテーション。
③それが捕食される時間帯。
今回はこのピースをうまく組み合わせていければ何とかなるかもしれない。
そこで目を付けたのが、ここの所各地でランカーを仕留めてきた『激流パターン』
激流で障害物だらけのハードポイントほど、良い魚が潜んでいる。
どうせ魚が付けない流れなら、逆に常に激流のポイント付近のほうが魚が付けるのではという考えだ。
厳密にいえば激流と激流の間の水が攪拌される緩衝帯。
この反転流が長ければ長いほどシーバスは定位する。
広い範囲が強い流れに押されて、川全体が魚が着けなくなってしまっ
ている以上、シーバスの付く場所は逆にそこに集約される。
しかもそこが狭く限られたポイントであれば、力が強い大型の個体が
陣取っているのは各地での釣果が物語っている。
「難しい状況だけど、一発出ればデカイ」
伊予木さんの言葉が頭をよぎる。
「チャンスは一発。」
自分に言い聞かせて着々と戦略を練る。
ここまでで①のポイントと②のルアーローテーションはある程度まで絞り込めている。
問題は③の時合いだ。
毎日、雨が降ったりやんだり。
しかも山間部特有の気候の変動は予測をさらに難しくする。
とはいえ、ここ数日の通いこみでダメだった時間は徹底消去。
いつものごとく消去法でたどり着いたのは・・・
夜中から明け方にかけての空白の時間帯。
あるとすればこのどこかの時間で口を使う可能性があるわけだが。
ただし、ひとつ問題が。
この時間帯は一日のうちでもっとも気温が下がる=水温にも影響する。
ただでさえ低い水温。
少し分が悪い。
そんなこんなで悩んでいてもしょうがないので最上流部を視察しにいく。

クワガタ、超高活性。まさに入れ食いモード・・・。
しかも全部♀(猛爆)。
「やばい。今日は何かが起こる・・。」
思いっきり虫モードに突入しながらも下界が気になり一気に山を下る(←忙しいな)。
かの空白の時間に速攻たどりつくと、
連日19度台をいったりきたりしてた気温が・・・

「きたあああっ。」
深夜になぜか気温が上がってムシムシするほどの湿気。
ポイントに入ると、いたるところから蛙と虫のオーケストラが鳴り響き、
後ろの柳ではカブト虫が飛びまわる。
ここしばらくで一番の生き物の気配に胸が高鳴る。
水温は相変わらず冷たいが、おそらく水中の活性も連動しているハズ。
アストレイアのトレーサーバレットで刻むようにその流れの緩衝帯を通していく。
時折、ストップを入れることで一定のレンジをドリフトさせながら丹念に探る。
この時、浮きあがってしまうとレンジが外れるため、あらかじめフックとリングを大きくして、セミサスペンド化を計っている。
イメージはこんな感じ。(あくまでイメージです)

流れが速いところは早巻きで猛アピール。
緩衝帯にさしかかったら、今度はスローなストップ&ゴーで食わせのアクション。
これを流れの筋を一本一本探っていく。
この時、同じ場所をさまざまな角度で通すのが重要。
2,3投で諦めてしまうと肝心のバイトを自ら逃がすハメになる。
何度も何度も通してるにもかかわらず、会心の一撃は伝わってこない。
「おかしいなぁ。」
手を変え、品をかえ攻め尽くすもノー感じ。
白々と夜が明けて、辺りが明るくなる頃、いよいよ持ってラストチャンス。
雰囲気はバッチリ。
狙っているポイントも間違いない。
そこで思いきってストラクチャーぎりぎりを抉り込んでみる。

デビルフラッタ―77S。
フックはトレブルSP-MH#3&リングは#4のアサルトカスタム化済み。
これで激流の奥底のランカーを引きずりだす作戦に。
夜も明け、水中の光量もあがっていると想定してゴースト系をセレクト。
ゴースト=地味と捉えがちだが、実際は光りが当たっていることを前提にすれば・・・
●光があたる側=反射
●影の部分=透過
というのがゴースト系の特徴。
結論からいうと、横から見るとビカビカ反射してアピールする反面、
下からの捕食位置になると透過色に変わる・・・。
こんなイメージ。

(ルアー側面の上部は反射しているが、下部は背景が透けていることからも分かる。)
コイツをストラクチャーのキワぎりぎりにキャスト。
流れを素早く横切らせて、緩衝帯で漂わせるようにスローに抜く。
「このへんで・・・。」
なんて思った矢先に
ズドンッ!!
サーフのヒラスズキのような強烈なバイトともにティップが絞り込まれる。
ようやく訪れたバイトに感慨にふける間もなく、レバーブレーキをフルロックで一気にストラクチャーからひっぺがす。
(ここでモタクサしているとあっという間に擦られてラインブレイクの憂き目にあうので注意。)
太い流れの下でのたくる巨体。
なかなか浮いてこないのをレバ―ワークとロッドのトルクでいなしながら、寄せてくる。
水面を走るラインと尻尾の起こす乱水流の距離を確認しながら、浮かすと・・・
ズババババッとド派手にエラ洗い。
テールフック1本をどうにかダブルフッキングして寄せてくる。
膝下くらいの水深の立ち位置のため、魚を寄せても大暴れ。
朝一で冷水をかぶりながら手にした瞬間おもわずガッツポーズ。

最高の場所で・・・
最高のタイミングで・・・
手にした最高の1本。
長年、この瞬間を夢見て通ってただけに心の底から嬉しい。
サイズの割にブリブリのコンディションだったが、いままでの経過を思い出すとそれ以上にズシリと重い。

サイズは83cm。
テールフック1本だったのをダブルフッキング。フックを大型化しといてよかった・・・。
結局、この1本で終了。
やっぱり最初のバイトを確実に獲るセッティングにしといてよかった。
少し仮眠したのちに、近くで取材中のこの方に陣中見舞い。

ヤマリア軍の永島大佐。
ガンダムマニアで虫好きで、なにかと気の合う同年代。
自分と同じく各地を巡る猛者だけにシブい状況もなんのその、しっかり結果を出しておられました。
さすがです。
こんな感じで夏の新潟戦を満喫しつつ、後半に続く・・・(爆)。
リバーゲームといえば忘れられない川がある・・・。
ここ数年、毎年のように通いこんでいた新潟のとある河川。
決して大きな河川でもなく。
流程が短いがゆえに、シーバスのいるエリアも狭く・・・
当然ストック量も少ない。
ここまで来ればわかるとおり、決して確率の高い釣りではない。
むしろ釣れないことのほうが多い・・・。
「わざわざ新潟に遠征に来て、なぜその川にこだわるの?」
みんなに不思議がられるのはごもっとも。
各地を回る中で、効率よく魚を求めて行くならば、
ベイトが集まり・・・
連日、魚も釣れて・・・
釣り人がこっそり集まっているエリア・・・
が確実なんだろうと思う。
しかしながら、それとは全くの逆方向を向いているその川に通い続けた理由?
「・・・悔しいから」
何度もなんどもフラれ続けて、絶望と落胆の朝マズメを迎え続けてきた日々。
もちろん地元のアングラーたちはランカーを獲っているわけで、そんなな
かで、なかなか魚に巡り合えなかった自分。
「もっと他にも釣れるトコがあるのに・・・。」
みんな口をそろえてそう言う。
もちろん、許された時間のなかで結果を出さねばならない以上、他に行かざるを得ない時もあった。
しかし、心のどこかで思い続けているのはその川の情景。
日本各地を回る中で自分がこだわる要素の一つにその地形がある。
「どうしてもこの場所で魚を出して掲げたい」
その欲望はいつも果てることはない。
不本意な釣り方で出した1000本の魚より、
自分が望んで、納得して出した1本に徹底的にこだわりたいから。
最近、特に思うのは一匹一匹の魚との思い出を大切にしていきたいという気持ち。
自分のお気に入りのルアーで・・・
自分の興味のある釣り方で・・・
自分の納得したポイントで・・・
全てのパーツが組み合わさった時に出て来てくれた1本こそが、
心の底から嬉しい1本になるのだと・・・。
なんとなく投げたら釣れちゃったランカーも嬉しいけど、やはり長くは心に残らない。
過去を振り返っても、そこに辿り着く道のりが険しく困難なほど、達成
した時の喜びはかけがえのないものになっている。
だからこそ自分のなかで難易度の高いフィールドに自然と足を向けて
しまうのだ。
リバーシーバスに限らず、川の釣りのなかで特に気を付けているのが、
流域一帯の植生。
よく見かけるスギ林はじつは生態系的に貧相であまり豊かな川にならない。
トビケラやカワゲラなどの水生昆虫が少ない
→それを捕食するヤマメやイワナが少ない
→それが中流→下流と生態系全体のバランスに伝播していく。
よくいう「足元にカニやフナムシが居る時は魚の活性が上がる」というの
はその一番端的な事象なのだ。
それにスギ林は植林ゆえ、根が地中に張り巡らされてないため、山全体
の保水能力も低く、地滑りなどの土砂災害も多い。
たとえるならザル。
降ったら降った分だけ川に流れ込む。
結果、増水しやすく、濁りも取れにくい=釣りにくい河川になってしまう。
自分がその河川に惚れ込んでいるのは、実はその豊かな生態系。
上流部には広葉樹の原生林が生い茂り、

夜になればたくさんの虫や・・・

それを捕食するプレデタ―が登場。

昼間はひっそりとしている森も夜は多くの生き物でにぎわう。
この生命感あふれる広葉樹林こそが豊かな川の証。
その川でどうしても納得できる1本を取りたい。
とはいえ例年のごとく、連日の豪雨で増減を繰り返す川の様子には細心の注意を払わなければならない。
そこで久々に地元に精通しているフィッシャーズ村上店の伊与木さんを訪ねてみる。

10年前、自分がまだ営業職で各地を回っていた頃からお世話になって
るアツい人。
久しぶりにお会いできたけど、相変わらずアツい人でした。
釣りに対していつも真剣に向き合っているから、お互い長い時間話し込
んでしまう(笑)。
自分の近況なども心配して頂いて、本当にありがたい限りです。
最近の状況を伺うと
「雨が降る前は水温も20度あって良かった・・・。でもこの雨で水温が一気に下がって厳しいかも」とのこと。
・・・まぁ。いつものパターンです(爆)。
んで川を見に行ってみると・・・。

水温が4度も下がって・・・ハイっ終了。
というわけにもいかず、ロッドを出してみるが・・・激流ですぐルアーが流されてしまう(死亡)。
どうにか釣りができなくもないまでに水位は下がっているのだが、トラウト類ならいざ知らずシーバスには厳しい状況。
やはり流れの緩まる河口付近になるのだろうか?
「いやいや。ここで釣りたいからはるばる来たんだ。」
と自分に言い聞かせて初志貫徹することに。
まずはフィールドをじっくりプロファイリング。
①激流で魚が付くところ。
②そのレンジを刻むルアーローテーション。
③それが捕食される時間帯。
今回はこのピースをうまく組み合わせていければ何とかなるかもしれない。
そこで目を付けたのが、ここの所各地でランカーを仕留めてきた『激流パターン』
激流で障害物だらけのハードポイントほど、良い魚が潜んでいる。
どうせ魚が付けない流れなら、逆に常に激流のポイント付近のほうが魚が付けるのではという考えだ。
厳密にいえば激流と激流の間の水が攪拌される緩衝帯。
この反転流が長ければ長いほどシーバスは定位する。
広い範囲が強い流れに押されて、川全体が魚が着けなくなってしまっ
ている以上、シーバスの付く場所は逆にそこに集約される。
しかもそこが狭く限られたポイントであれば、力が強い大型の個体が
陣取っているのは各地での釣果が物語っている。
「難しい状況だけど、一発出ればデカイ」
伊予木さんの言葉が頭をよぎる。
「チャンスは一発。」
自分に言い聞かせて着々と戦略を練る。
ここまでで①のポイントと②のルアーローテーションはある程度まで絞り込めている。
問題は③の時合いだ。
毎日、雨が降ったりやんだり。
しかも山間部特有の気候の変動は予測をさらに難しくする。
とはいえ、ここ数日の通いこみでダメだった時間は徹底消去。
いつものごとく消去法でたどり着いたのは・・・
夜中から明け方にかけての空白の時間帯。
あるとすればこのどこかの時間で口を使う可能性があるわけだが。
ただし、ひとつ問題が。
この時間帯は一日のうちでもっとも気温が下がる=水温にも影響する。
ただでさえ低い水温。
少し分が悪い。
そんなこんなで悩んでいてもしょうがないので最上流部を視察しにいく。


クワガタ、超高活性。まさに入れ食いモード・・・。
しかも全部♀(猛爆)。
「やばい。今日は何かが起こる・・。」
思いっきり虫モードに突入しながらも下界が気になり一気に山を下る(←忙しいな)。
かの空白の時間に速攻たどりつくと、
連日19度台をいったりきたりしてた気温が・・・

「きたあああっ。」
深夜になぜか気温が上がってムシムシするほどの湿気。
ポイントに入ると、いたるところから蛙と虫のオーケストラが鳴り響き、
後ろの柳ではカブト虫が飛びまわる。
ここしばらくで一番の生き物の気配に胸が高鳴る。
水温は相変わらず冷たいが、おそらく水中の活性も連動しているハズ。
アストレイアのトレーサーバレットで刻むようにその流れの緩衝帯を通していく。
時折、ストップを入れることで一定のレンジをドリフトさせながら丹念に探る。
この時、浮きあがってしまうとレンジが外れるため、あらかじめフックとリングを大きくして、セミサスペンド化を計っている。
イメージはこんな感じ。(あくまでイメージです)

流れが速いところは早巻きで猛アピール。
緩衝帯にさしかかったら、今度はスローなストップ&ゴーで食わせのアクション。
これを流れの筋を一本一本探っていく。
この時、同じ場所をさまざまな角度で通すのが重要。
2,3投で諦めてしまうと肝心のバイトを自ら逃がすハメになる。
何度も何度も通してるにもかかわらず、会心の一撃は伝わってこない。
「おかしいなぁ。」
手を変え、品をかえ攻め尽くすもノー感じ。
白々と夜が明けて、辺りが明るくなる頃、いよいよ持ってラストチャンス。
雰囲気はバッチリ。
狙っているポイントも間違いない。
そこで思いきってストラクチャーぎりぎりを抉り込んでみる。

デビルフラッタ―77S。
フックはトレブルSP-MH#3&リングは#4のアサルトカスタム化済み。
これで激流の奥底のランカーを引きずりだす作戦に。
夜も明け、水中の光量もあがっていると想定してゴースト系をセレクト。
ゴースト=地味と捉えがちだが、実際は光りが当たっていることを前提にすれば・・・
●光があたる側=反射
●影の部分=透過
というのがゴースト系の特徴。
結論からいうと、横から見るとビカビカ反射してアピールする反面、
下からの捕食位置になると透過色に変わる・・・。
こんなイメージ。

(ルアー側面の上部は反射しているが、下部は背景が透けていることからも分かる。)
コイツをストラクチャーのキワぎりぎりにキャスト。
流れを素早く横切らせて、緩衝帯で漂わせるようにスローに抜く。
「このへんで・・・。」
なんて思った矢先に
ズドンッ!!
サーフのヒラスズキのような強烈なバイトともにティップが絞り込まれる。
ようやく訪れたバイトに感慨にふける間もなく、レバーブレーキをフルロックで一気にストラクチャーからひっぺがす。
(ここでモタクサしているとあっという間に擦られてラインブレイクの憂き目にあうので注意。)
太い流れの下でのたくる巨体。
なかなか浮いてこないのをレバ―ワークとロッドのトルクでいなしながら、寄せてくる。
水面を走るラインと尻尾の起こす乱水流の距離を確認しながら、浮かすと・・・
ズババババッとド派手にエラ洗い。
テールフック1本をどうにかダブルフッキングして寄せてくる。
膝下くらいの水深の立ち位置のため、魚を寄せても大暴れ。
朝一で冷水をかぶりながら手にした瞬間おもわずガッツポーズ。

最高の場所で・・・
最高のタイミングで・・・
手にした最高の1本。
長年、この瞬間を夢見て通ってただけに心の底から嬉しい。
サイズの割にブリブリのコンディションだったが、いままでの経過を思い出すとそれ以上にズシリと重い。

サイズは83cm。
テールフック1本だったのをダブルフッキング。フックを大型化しといてよかった・・・。
結局、この1本で終了。
やっぱり最初のバイトを確実に獲るセッティングにしといてよかった。
少し仮眠したのちに、近くで取材中のこの方に陣中見舞い。

ヤマリア軍の永島大佐。
ガンダムマニアで虫好きで、なにかと気の合う同年代。
自分と同じく各地を巡る猛者だけにシブい状況もなんのその、しっかり結果を出しておられました。
さすがです。
こんな感じで夏の新潟戦を満喫しつつ、後半に続く・・・(爆)。
- 2014年8月10日
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