トーキョー2

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エピローグ

午前8時30分、俺は環七沿いのミスタードーナッツにいた。
極度の疲労と、睡魔そして空腹を伴って。
選んだのは、ポンDEチョコクランチ・エンゼルクリーム
そしてブレンドコーヒー。

ちょっと大人でさりげなく可愛さをアピールした選択。
バイトのねーちゃんが俺をみている。「すまん俺は
流れ藻のような人生なんだ・・・惚れるな」視線で
忠告しておいた。

席に着き、ほんの2~3時間前のことを思い出す。
結局あの後、バイトは無かった・・・
同じようにルアーを流すが、何の反応もなかった
雨は一段と強を増し、北西の風が俺を責め立てた

何のため?雨の中キャストを繰り返し、その中で
自問したような気もするが溜まった疲労と睡眠不
足は俺の記憶を曖昧にしていた。

ただ、あのワンバイトだけは確かだったようだ
かじかんだ俺の両手にはまだ、あの感触微かに
が残っていた。

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