『この一歩は小さな一歩だが、人類にとっては偉大な一歩だ【後編】』

前編【http://www.fimosw.com/u/dx200g1989/1c5iljeoxtkv4w

釣り座に戻るとタックルを降ろす寸前に電話が鳴った。
T氏かと出てみると

《どうもぉ~、どぉっスかぁ~?》

I君だったwww

「あ、チョイと待って。ハンズフリー着けるから」

そう返事してハンズフリーマイクを装着し、タックルを出して撃ち始める。

《あ、いま現場ですか?で、どんな様子です?》

「う~ん…ベイトは居るんだけど触らないね、何も。」ビシュッ

《あ~、やっぱり渋いですか。相変わらず…》

「本命が居るのは確かなんだろうけど、産卵ツアー客なのか原住民なのか…」

《ドコで撃ってるんです?》

「ん?【ピヨピヨピヨ】だけどね」

《【ピヨピヨピヨ】(笑)最近ハマってますね【ピヨピヨピヨ】》

「正体は兎も角ベイトが足を止める場所だからね、渋いなりに」ビシュッ

《ちなみに使用ルアーは?》

「例のコモモSF改のHDもどきwww」

《またコモモ?(爆)》

「他のも試してはいるよ?でも実績が在るんだもん。」

《確かにそうみたいですけど…》

プップップッ···

「んあ、キャッチホンで着信した。チョット待ってね。…ハイもしもし?」

『あ、釣り( ・・)/さん?ストリンガー有ったら貸してもらえるかな。』

T氏だった。

「有りますけど…捕れましたか?本命の外海回り銀ピカ?」ビシュッ

『いや~(苦笑)マゴっチャン。ジャスト60の。袋は持ってるんだけど、置いとくとコンビニ袋じゃ穴だらけにされちゃうから』

「コッチに取りに来てもらえます?」

『OK~今行くね』プチッ

「I君お待たせ」

《誰ですか?》

「ん?あぁTさん。マゴチ釣れたからストリンガー貸してって。あ、来た来た。ゴソゴソ…ハイどうぞ。」

バイクに乗って来たT氏にストリンガーを渡す。

『どうも、じゃ借りて行きますね』

《いいなぁ~60のマゴチかぁ。捕ってみたいもんだ》

「来なきゃ捕れないよ?あ、でも来ても餌でメバル狙ってたらたぶん無理(爆)」ビシュッ

《だって…時間が出来ると天気が崩れるんだもんさぁ。もう3週間竿出してないよ》

「餌でもイマイチ捕れないんだから、びっちりルアー限定で撃ってみたら?」

《え~?餌以上に釣れないじゃんwww》

「んでも掛かればデカ…“ゴッ!!”…んぉ!?来たっ!!」

《えっ?来た!?マヂで?》

「おっおっおっ…“ドバババ”…ん、本命だコリャ♪」

《サイズは?》

「揚げてみないと判らんが、60…は越えてそう“ドバババ…”」

(なんだろ?やけに跳ねるな…)

《パターン掴んだんじゃない?それとも祭りが始まった?》

「パターンってほど一度に数抜いてないし。それとホントの祭りを見たこと無いから、そう云うんだろうけど…過去1回だけ見た祭りは5人組だかが、1時間チョイで88cmを筆頭に30匹以上抜いてるの見た事あるからね?」

《それもスゴいなwww釣り( ・・)/さんは撃ってなかったの?》

「···潮目挟んで隣で撃ってたけど、フッコの親分1本だけだったんだよ…お、寄ってきた···ん?ゲラゲラゲラゲラ(爆々)」

《ど·どうしたの!?》

「コモモがね…突っかえ棒みたいに真横に口に掛かってる(笑)通称ハモニカ喰いって奴?初めて見たゎ」

《ハモニカwww》



「おっしゃ♪無事ランディングしますた(笑)チョット計測してみるね···70…71cm3.5kgの腹パンだね。」

http://i.pic.to/2trmr

《ほう3.5kg。なかなか良いサイズですな》

「どう?ルアー撃つ気になったんじゃない?(笑)」

《いや~~打率がねぇwww》

「使ってやらなきゃ勿体無いオバケが出るよ?ステラとかイグジストとかブランジーノ3000とかトーナメントLBとか。」

《でもねぇwww》

「AGS96LMLとかデーモンフッカーとかフルムーンカスタムとか…まだ有ったよね?www」

《まぁ…そのうち機会があったらね、使ってみますよ…短時間(笑)》

「短時間かよ(笑)売っちゃえッ!!(爆々)」

《いやさ…俺って“コレクター”だから、ね?(笑)》

「タチが悪いなぁ(笑)ま、そんなこんなで。週末天気良ければ来るんでしょ?」

《良ければね…どうだろ?なんか微妙ッポイような…》

「ま、良ければ週末。」

《ま、良ければ週末(笑)》


気付けば小1時間の長電話(笑)仕事のストレスだか知らないけど、I君との電話は長いんだよね……。

電話を切るとT氏から『ストリンガー貸して』『マゴっチャン』『久々にダイナン』と3本のメールが入ってた(^_^;) 

取り込み後、暫し撃つも反応無しのため…T氏の行っている先端へ移動。

「ストリンガー渡してすぐに本命出ましたよ♪」

『え゙?マヂで?』

「こんな感じでした」

…と、先ほど撮影した画像を見せる。

『おぉ~ナカナカじゃないですか。パンパンですねぇ』

「あったかプニプニでした(〃∀〃)テレ」

そこから2時間···

ミノーとバイブを取り替えながら撃つも…触りすらなし。
と云うか、半分は駄弁っていて撃ってなかったんですがねwww

その間に2人のルアーマンが入れ替わり立ち替わりやって来て置いてある竿の隣で撃つも、正味15分?1人あたり10投も撃たずに去って行く。

···なんつーか…アレ?
もしかして渓流マス釣り場みたいに“入れポン”みたいのを期待してる訳?

http://f.pic.to/6goo4

甘い、甘過ぎるよ。まるで、使っていくうちにビンの底に沈澱してくるハチミツの糖の結晶みたいに甘いよぉwww

だってここ、オープンエリアよ?相手だって移動してるだろうに、10投で見切るのってオカシクね?

『いやいや、中には3投投げて帰ってく人も居ますよ(笑)あ、今何時でしょう。結構回ってる?』

「今…0:30回ったトコですね。お開きにします?」

『お?なんスか、余裕じゃないwww』

「年間2桁が見えてきましたからね。あと2匹なら何とかなりそうな…希望ですが(※この時点では8匹目だと誤認してます)」

『今年の外道は任せて下さい(泣)…上がりましょうか。って、マゴっチャンどうしよう』



…と、ストリンガーを引き上げるT氏。

ビッタン·ビッタン·ビッタン!!

「ウホッいいサイズ♪食べるんじゃないんですか、好きでしょう?」

『いや、好きなんですけどね。この時間から捌いて風呂入ったら寝る時間が…明朝5時起きなんで』

「5時起き!?捌かなくても睡眠時間4時間無いじゃないですか(笑)」

『明日は死んだものだと思って下さいwwwんな訳で…もったいないけどぉ~、ポイっ』

ドッポン!! 

『おぉ行った行った。今度は日中のうちに掛かれよ~、とか云って明日あたり誰かに釣られちゃうんだよ…アイツ(笑)』

T氏と別れた後、再びさっきの場所に戻って試すも…反応がないので1:30納棺…いや納竿。



何とか10本をクリアしプロジェクトを達成できたので、あとは“年間1ダース”に目標を上方修正して残り3週間に望みを託したいと思います。

出来れば80が出てくれると嬉しいかな(≧▽≦) 

どっとはらい(笑)

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