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▼ スウィングウォブラー85S 回顧録
- ジャンル:日記/一般
このブログは2年前に書いたものだけど、スウィングウォブラー85Sの開発ストーリーになっております。読み損ねた方も多いと思うんで、是非読んでみてくだせ〜!!
非常に濃厚こってりな味付けになっております。
スウィングウォブラー85Sが発売されて早2年。私にとっては実に印象深いポジドラのルアーの一つだ。そもそもの開発経緯からしておかしい。
最初はポジドラのルアーラインナップの一つとしてバチヌケ用の細っこいルアーを作ろうというところから始まったアイテムだ。で、小櫃川のバチで全然ダメ。
そもそもケツを振り過ぎるアクションで、バチ食いのシーバスが明らかに選んで食って来ない。これじゃバチ用のルアーとしては全然ダメ。
ただ、スプラッシャータイプのカップに極細のボディって設定は面白いアイデアだと感じていた。
けれど、バチシーズンが終わったこともあってそのままお蔵入りしてしまう。
その後、数か月が経ち初夏の涸沼で日の目を見る。開発の飯村と涸沼のキムラックスで辟易とする釣れないボイルに攻めあぐねていた。
手持ちのルアーは投げ尽して、どうにも食わない。ベイトのサイズが小さ過ぎる上に、ベイトの密集度も高過ぎるのだ。
ルアーボックスをガサガサ漁ると、例のバチ用サンプルが出て来た。なんとなく釣れる予感がした。
キャストしてゆっくりリトリーブを開始するといきなりゴンッというアタリ。
マジか・・・?信じられん。
仲間にサンプルで釣れることを告げると、すぐに二人にもシーバスがヒット!!
このサンプルルアーの活路はイナッコパターンかも知れん・・・。
すぐに飯村がアクションを派手目にし、ボディ形状も逆反りさせたものを造る。
これはヤバイかも知れない・・・。
デイのボイルも間違いなく釣れる。
初期サンプルのレンジは20~30㎝。
これをトップレンジから水面直下5㎝くらいまで一気に浅くし、よりボイルに対応できるようにする。
すると、さらにバイトに拍車がかかる。
正にイナッコパターンのために生まれたトップウォータープラグが完成に近づいていく。
利根川や福島の鮫川等、様々なフィールドでイナッコパターンを試し、確信を深める。
これなら釣れないボイルを攻略することが可能だ。しかも細身ボディながら飛距離は抜群だ。少々遠いボイル撃ちも可能なのは心強い。
こうした検証に検証を重ねてスウィングウォブラー85Sは発売された。
だが、やはり発売当初はバチ用ルアーと誤認して購入するアングラーも多かった・・・。
「ソレ、違うんですよ、イナッコやマイクロベイトパターンの釣れないボイルで使って下さい・・・」
こんな説明を店舗スタッフやフィールドで出会ったアングラーさんにしまくった。
おかげさまで利根川ではイナッコパターンの定番として使って頂けるようになったのだが、発売後しばらくして九州方面からの引き合いが炸裂。
九州のチヌのトップゲームでは無敵だと言う。
私自身、チヌはスウィングウォブラー85Sで釣っているものの、あくまでシーバスのゲストフィッシュで釣っている。
今年は、チヌ専門狙いでスウィングウォブラー85Sをじっくり検証してみようと思っている。
- 2020年8月20日
- コメント(3)
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