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芥河晋
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▼ 本当にそうなのか
- ジャンル:日記/一般
- (よしなしごと)
気づけば震災から2週間以上が経ちますが、いまだ心のもやもやは晴れることもなく、むしろそれは増える一方で、まったく困ったもんだなと思いつつ日々の時間が過ぎて行きます。
東日本では計画停電などもあり、その影響の大きさは知り合いや家族からも聞いていますが、それらを耳にするたびに事の大きさを改めて痛感させられますよね(実際には当初予定されていたほどの停電はないらしいですが、いつその対象になるのか先が読めない状況というのはやはり相当なことだろうと思います)。
いまこうして西日本でのほほんと過ごしていること、同じときに東日本でさまざまな困難や不自由さに直面しながらも頑張っている方々のことを思うと、正直、申しわけなくて仕方ありません
そんな、晴れきらない気分の中でも、常に心に留まって離れないことがありました。
いつなん時も、何をやっていても、心の片隅どころかその中心にドスンと居座って動かないもの。
それは、何ができるのか、何かすべきことがあるのではないか。
いまこうしているあいだにも、できることがあるはずだろ、ということ。
そして、ぼくはいまもやれることはやり、さらに考え続けています。
意識を保つこと。
少しのきっかけにでも反応して何かできることに気づける状態を維持すること。
これが、すぐにできることをするのと同じくらい大切だと思うので。
で、以前の項でも書きましたが、節電について改めて思うことがいろいろと出てきました。
節電、いっとき全国的に叫ばれたものの、その後は西日本ではやっても実りが少ないといわれましたよね。
なんでも、西日本で発電した電気を東日本に送る場合、送電に必須となる周波数変換をできる容量に限界があり、しかもその容量は極めて小さいので、西日本で節電をして電気を浮かせたとしても、それを東日本にそのまま送ることができないとか。
要するに、周波数変換というボトルネックがあるので、震災以前の電気使用量を維持したとしても、発電所をプラスアルファで稼動させた分の電気で十分に(最大限に)東日本へ送る分は確保できるという話しだったと思います。
この話しを聞いたとき、ぼくも
なるほど、そうかぁ!
と、いちおう、腑に落ちたのを思い出します。
きっと皆さんも同じだったことでしょう。
でも、一方で、なんだかスッキリしない点もありました。
本当にそうなのか、と。
で、それから色々と考えたり調べたりしたんですけど、いまここで改めてぼくは言いたいです。
節電、やはり西日本でもするべきだと思います。
知り合いの電気の専門家に聞いたところ、大まかに言うと、現在の日本の電力確保の構図は次のようになっているそうです。
電気の需要は季節、曜日、時間帯などによって変動しますが、これをほとんど変動しないベースとなる部分と変動する部分に分けて考え、不変の部分(ベースの部分)の多くを原子力でまかない、変動分は発電所の出力調整をしやすい火力発電でまかなっているらしいのです。
イメージ的にはこんな感じ → ここをクリックで図が出ます
となると、我々西日本在住者が節電に励めば、西日本での火力発電の量を減らすことができるはず。
そうすれば、その燃料は浮くはずです。
これを東日本で使える可能性はあるはずです。
ちなみに、現在火力発電で使われる燃料は、石油、石炭、天然ガスなどが主なもので、1970年代のオイルショック以降は石油から他の燃料への代替が進んでいるとのこと。また、「石油」というのも基本的には「重油」のことらしい。となれば、重油は基本的にガソリンなどを精製した後の残り物なので、燃料を浮かすことでガソリン不足の解消に寄与するという方向性は難しそう。。。
う~ん、残念。
話しは戻って、西日本での節電も有効と断言するには、浮いた燃料を輸送するシステムがあるのか、その燃料をさらに発電にまわせるだけのキャパが東日本の発電所にあるのか、などなど、いろいろとクリアにすべき点はあるとは思います。
でもね、こんな一大事にそんなことを言っている場合ではないと思うんです。
いまは、「何かバックに確たるものがない限り事を起こさない」なんて事をしている場合ではないでしょう。
実際のところ、我々が節電に励んだとして、問題になることは何もないはずです。
だったら、やった方が、断然良いでしょ。
そもそも、「西日本での節電は意味ナシ」という風潮は、「節電で浮いた電気を西にそのまま送るのは難しい」ということで、一見すると理論的には正しくも思えますが、それで話しを終わりにしてしまうのはおかしな話しだと思います。
本来は、『この手がダメなら他の手を捜さねば』とならないと。
今回の節電に関しては、動きがひとり歩き的に加速していたことと、ちょうど色々なチェーンメールの被害が出始めていたこともあって、それを抑制しようという背景もあってのことだとは思いますが、やはりどこかで話しの本質がすり替わってしまって、いたずらに問題が解決した雰囲気ができてしまったのは事実だと思います。
改めて言います。
節電、みんなでしませんか。
どんなに節電したところで、計画停電で強制的に電気が止まる東日本のようなレベルにはならないのだから、ぼくらの生活にそんなに大きな影響は出ないはずです。
だけど、意識を持って節電すれば、気持ちの上では東日本のひとの生活のことや被災地のことをずっと自分のこととして心に置きながら時間を送ることは確実にできます。
これ、とても大切なことだと思うんです。
日本全体が大変なことになっている、いまこのときに、心の痛みも、不自由さも、日本全体で共有しましょう。
そして、必ず、この困難なときをぼくらは乗り越えていけるので、ちょっと時間はかかるかもしれないけれど頑張って、みんなで乗り越えたときにはそれを自分のこととしてその喜びもまた共有しましょう。
あともうひとつ。
個人的には、西日本に居るぼくらにはもうひとつ大事な仕事が残されていると思います。
それは、生活への影響が少ない分だけ、それを活かして、頑張って日々の仕事に励んで日本の経済をまわすこと。
これも本当に大事なことだと思います。
なんだか、熱くなってどっさりと書いてしまったけれど、そんな思いでこれからもぼくは頑張って毎日を過ごして行こうと思います!
- 2011年3月29日
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