プロフィール

TOMMY

和歌山県

プロフィール詳細

カレンダー

<< 2025/6 >>

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30

検索

:

アクセスカウンター

  • 今日のアクセス:2
  • 昨日のアクセス:28
  • 総アクセス数:345903

QRコード

リンク先

邪道
楽宿おおはし
週刊つりニュース
手作りマリンアート
本州最南端潮岬タワー
横道坊主official site
Genie TATTOO
東北ライジングサンプロジェクト

台風一過 ~雪辱決闘編~

  • ジャンル:釣行記
2011年7月9日。

場所は愛知県木曽川某所。
初めて入る流れの中から、久し振りの70UPを掛けたにも拘わらず、ランディング寸前でバラすと言う失態をやらかしたTOMMY(7月11日ログ参照)。


今思えば、この辺りから歯車が狂い始めていたのかもしれない。


翌日はそこそこ釣れたものの、その後行った先週の二日間はまったくのノーバイト・・・。
頭の中では同じ疑問が繰り返される。


魚はいた。
いたのに釣れなかった。

やれる事は全てやった。
持てる術は全て出した。

なのに何故?


『そんな時もある』

その一言で片づけてしまえばそれまでなのだが、私にはストイックになる必要があった。


自分の釣りをとことん追求するべく、凄腕にすら参加していない今、自分を甘やかせば何の意味も無くなってしまう・・・。
そう感じていたから。
それはこれを書いている今も変わりはない。


自分をとことんまで追い込み、悩み、葛藤し、考える力を養い、狙って穫ると言った究極の喜びに依存してしまった体。
既に末期。

こいつを満足させるには、「苦」すらも「楽」なのである。


そしてこんな釣れない時程、決まって釣りとは別の所で何かが起こる。


特大台風襲来・・・。
奇しくも台風6号(マーゴン)と共に。

これまで張っていた糸がプツンと切れ、身と心に一気に疲れが来た。




そいつを人の縁と歌の力で補い、22日未明。

台風一過となった河川と心に、全てを掛けて挑んだのである。





ホームの河川は台風前が減水気味だった為、ちょうどいい水量でTOMMYを迎えてくれた。

時刻は1:30。

同行者はごっさん。
ここぞと言う時のお決まりの「アリナミンV」を流し込み、いざ入川。


強い流れを足に受けながら、まずはヨレヨレから投入。

しっかりと流れを受けさせ、巻き過ぎず水中を漂わせる。


すると数投目に反応あり。
ゴゴゴッ!っと明確なバイトの後、エラ洗い一発でフックアウト。

しかし、TOMMYの心は更に軽さを増した。
魚の反応を得られた事で、これまで知らない内に強ばっていた肩からスッと力が抜けたのを感じた。


覚醒モード突入(笑)。


それからミニヨレで47cmを釣り上げ、リベンジ成功。

もう一本チビを追加した所で余裕が生む、目先の変化。

下げも七分に差し掛かっていた為、所々にゴロタが顔を出し始めていた。
フローティング、もしくはトップで攻める他ない。


立ち位置を変え、急流の中へ歩を進める。
腰を落とし、岩と岩の間へ足を挟み込む。
そうでもしなければ体ごとフワッと浮いてしまう様な流れ。


奴等が潜むであろう、狙った流れの際へプレゼン出来る場所。
奴等の鼻先へ送る為の、一番最善のコースを取れる場所。


それがここだった。


一投目。
アップクロスにフルキャストし、急流の上を滑る様にルアーを流し、ダウンに差し掛かる手前でリーリング開始。

失敗。

狙いたかった際よりも下流をルアーが通ってしまった。


少し着水点を調整した二投目。
今度は滑る速度と糸フケを取るタイミングもバッチリと合い、ルアーが狙いたかったピンへと泳ぎ出した。

ロッドをゆっくりと立て、ルアーに流れを掴ませる。


ブルルルル・・・

ルアーは『DUEL アイルマグ』水噛みが得意なパールな奴。


そしてその時が来た。



ブルルルル・・・
ゆっくりとスライドさせながらロッドを起こした瞬間・・・


『ドスッ!』

鈍い感触。


刹那、キツめに設定してあったドラグが鳴った!

「ジジジジジジーッ!! 」
流れに乗って一気に降る魚!


「来たぞこんちくしょー!ぜってぇ逃がさねぇー!」
と哮りながら、ゴロタ場を下流に向かってTOMMYも走る!


こちらとしては最高の、足場の良い小さなサーフを陣取った。

しかし油断は出来ない。

何せ相手は急流で散々鍛え上げられ、新鮮な酸素と豊富なエサをたらふく腹に詰め込んだ最強の清流鱸。


ふと先日のバラシが蘇った。
あの時は主導権を握られまいと、瞬殺ファイトで寄せてしまった。
デカい奴等は頭がいい。
余力を残しておいて、こちらがスキを見せた瞬間に牙を剥く。
過去にも何度も同じ目にあった。


幾度と無く突っ込まれ、激流もかわし、重量級特有の頭だけ出しての「ゴボァゴボァ!」っといったエラ洗いも数度かわし、サーフにズリ上げた。

今回はとことんファイトしてのノックアウト勝利。






デカい。

太く、艶があり、最高の仕上がりの魚体

程なくして込み上げる嬉震。

感謝の意味を込め、膝をついて魚体をそっと撫でた。



『ごっさん穫ったぞー!!』



7月22日、AM4:00。
78cm。リベンジに相応しい堂々たる清流鱸との決闘が幕を閉じた。





ありがとう。



また闘ろうぜ。



コメントを見る