【登釣記】河川大捜査線

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▼ 河川大捜査線

ジャンル:日記/一般

魚は出せずとも、「やり切った」という感に満たされ、激流の中を闊歩しながら戻ろうとした時の事。

足をまさかの流れに奪われてしまい、激流を流され…

なんて話ではない(笑)。

何事もなく無事いつもの様に車に戻り、車の鍵を入れてあるマリンカプセルに手を掛けた。

！？

ない！

車の鍵を入れた筈の、ima『MARINE CAPSULE-ゲバラRED仕様-』がライジャケのDリングから忽然と姿を消している！

マジかよおい！

何てこった！

この大河川、しかも激流へも入った後のこの不始末…。

しかも仕事帰りの釣行の為、もちろん車は社用車。
数時間後にはコイツに乗って出勤しなければならない。

「サーッ」と血の気が引くと同時に、頭の中には“どんぶらこ”と流されていくカプセルが安易に想像出来た…。

いや！兎にも角にもまずは探すしかない！

激流に落ちていない事を願って、決死の捜索を開始！

急遽「ERDAカップ」改め、一人「カプセルカップ」を開催する運びとなってしまったのです。

潮時は上げ三分と言った所。
水色はまだ若干の濁りが残っていたが、ピンク色を施したマリンカプセルを見つけるにはさほど影響はない。

この日は朝から生憎の曇り空。
AM6:00を回ったというのに辺りはまだ薄暗く、ヘッドライトが必須となる状況。

レンジはトップ。

まずは通った道を隈無く探り、急流筋を越え、深みも越えて…茂みへ。

ない！

ない！

どこにもない！

ベイトはいる。

しかしカプセルは見当たらず。

まさかトップじゃないのか！？
隙間から浸水して、ボトム…なんて事もあるやもしれない。

来た道をもう一度車まで引き返す道中…

「鍵屋に頼むか…いや、そんな事をしたら時間も金もかかる。
会社の誰かに電話して、スぺアーキーを持って来てもらうか…。
いや、そんな事をしたら直帰した理由が釣りだという不純な動機がバレてしまう…ってかそもそもスペアーキーなんてあんのかこの車！？

そうだ。いっその事乗り捨てて帰るか…」

疲労と焦りで、頭の中は混乱気味(笑)。

冷静さを失い、半ば諦め掛けていたその時…。

消波ブロックの際にプカプカと浮かぶマリンカプセルを発見！

やはりレンジはトッブ！

「あった…あったぞ～！うぉ～！奇跡だ！」

渾身のガッツポーズ！

魚を釣った時よりも激しいガッツポーズを数回！

思わず涙が零れそうでした。

こうしてTOMMY…たった一人の「カプセルカップ」は辛くも勝利で終了。

ありがとうMARINE CAPSULE！

ありがとうREDさん！(笑)。

顔は消えかけてしまっているけど、これからも大切にします。

皆さんも藪漕ぎや、ディープウェーディングの際には注意しましょう。

そして常日頃から、カプセルの隙間やヒビは要チェック！

レンジはボトム…何て事になったら終わりですぜ？