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命あっての…

  • ジャンル:日記/一般

先日、友人が磯で釣りをしている時、波にさらわれ行方不明になったとの連絡を受けた。

 

ここ数年、彼とは会っていなかったが、最後に会ったとき釣りを始めたと言っていた。

そして、「シーバス釣りを教えてくれ」と熱心に道具や釣り方などを私に質問していた事を思い出した。

 

そんな彼は、いつの間にか磯へ繰り出し、大物と対峙するほどまでになっていたとは知らなかった。

 

事故に遭う前週に、良い釣りをしていたようで、多分、事故当日も相当な意気込みで向かったものと思われる。

 

事故当日は、風も10mを超す強風だと思われる。また波も4m以上は有ったものと推測される。

 





事故現場での捜索の映像を見ても結構な荒れ具合だったことが伺える。

 

仲間と二人で釣行した彼は、落水後、仲間からランディングネットを差し出されたとの事だったが、助けることはできずそのまま見失ってしまったようである。

 



未だに彼は見つかっていない。

 

またこれは、ニュースの情報なのだが、ライフジャケットは着用していなかったとの事。

非常に残念で悲しい事故である。

 



事故にいつ遭うか分からない状況での釣をしているのは、私も同じだ。

 

荒れた海、不安定な足場。そして、ポイントまでの危険なルート。

 

一歩間違えれば、命の保証はない。

 




そういったリスクが高い場所で釣りをしているという自覚はある。

だから、自分を客観的に見れるかどうか、一歩引けるかどうかがそのリスクを少しでも下げることに繋がると私は感じている。

ライフジャケットを着用しているから助かるなんて思っていはない。

落水してしまった時点で即死に至る場合だってる。

常に最悪の事態に備えているつもりである。

 

落水、落石、転落、転倒、脱水症状、他にも小さい怪我等のリスクも考えておかなくてはならない。

 

装備は常に万全にしておく必要がある。

 

ライフジャケット、ウェットスーツ、スパイクシューズ、ヘルメット、ライト、非常食、グローブ、応急セット、水分。

 

様々な事を想定し、フィールドには立つのだが、一番大切だと感じていることがある。

 

それは、体力、精神力、集中力、判断力、観察力。

 

自分自身の持っている物が常に高い部分で維持できていなければ、どんなに装備がそろっていても危険が迫ってくる。


自分がどれ位のポテンシャルを持ち、どの位のラインで身を引くか。



冷静に見極める目と、引けるメンタルが無くてはいけない。


 例えば、歩きすぎたり、天候が厳しく体力が奪われたとき、私はまだ時間が早くても止めるようにしている。


また、朝マヅメや夕マヅメはなるべくやらないようにしている。どうしてもやりたい時は車から近く平らな磯へ行くようにしている。


ゴールデンタイムは心踊る瞬間ではあるが、視界は悪く、夕マヅメならばこれから暗くなる。また、日中での体力消耗で判断を誤る恐れがある。

そう言ったリスクをなるべく減らしたいのが私の考え。


また、今とこれからの天候と潮位。


これは非常に重要で、これから荒れるのか、潮は高くなるのか、それによって立ち位置や、行動ルートが変わる。

落雷、突風等、リスクを高くする要素がどう変化するのか。

それを意識しなくてはならない。


これは、海に立つときだけではなく、海まで出るルート(トレッキング)でのリスクを減らす事にも繋がる。


転倒、転落、滑落。

このリスクが、雨などにより高まることはなるべく避けたい。


更には、ポイントに立つ際に、最大の波の高さを確認することを大切にしている。

所謂、「セット波」と言われるものだ。


波長があったときに発生する数分に一回の最大波。

これを見ないままポイントに入り、波に飛ばされた経験がある。

これは非常に危険。

この時私は命の危険を感じた。


何度も言うようだか、磯釣りは本当に危険。

だからこそ、想定される事は全てを把握しておかなくてはならない。


昨今、ロックショアフィッシングは流行ってきている。


しかし、装備や行動が伴っていないアングラ-を見かける。

私も含め、もう一度心構え(覚悟)や、装備を確認して安全に釣行していただきたい。





私は釣り人だ。

釣りで死ぬことは絶対にしたくないし、あってはならないと思っている。


もう、悲しい報告は聞きたくない。


海難事故が少しでも減ることを切に願う。

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