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▼ 微笑みの国の雷神 ~其の参~
其の壱はこちら
其の弐はこちら
ブンサムランのあるバンカピという街を後にし、まずはバンコクを目指す。
セーヤさんに聞いたところ、60番というバスに乗ればバンコクへ行けるそうなので、バス停にて待機する。
すると色々な番号のバスが走っていて、止まらないバスも多い。
と思ったら、手を挙げないと止まってくれないようだった。
しかも、止まるというか、ドアを開けながら低速で走る感じなので(たぶんニュートラルにするのがめんどくさいという理由 笑)、急いで乗る必要があるみたい。
郷に入れば郷に従え、ということで、やっと来た60番のバスに手を振り、僕らは乗り込んだ。
ちなみに、時速80キロほどでドアが開けっ放し(笑
バンコクからはサーイ・ターイ(南バスターミナル)へ行く予定だった。
しかし行き方がわからなかったので、途中、バスの乗務員に聞いてみる。
すると、周りの乗客としばらく話し合った後、511と書いた紙を渡してバスの後方を指差した。
後ろを走っている511のバスに乗り込め、ということらしい。
僕たちは礼を言って道路のど真ん中に降り立ち、そのまま後方のバスに乗り込んだ。
サーイ・ターイは色々な方面に行くバスでごった返していた。
その中で、カンチャナブリー、と書かれたバスを探す。
探すとは言っても、添乗員らしきタイ人がしきりに行き先を尋ねてきて、答えれば案内してくれた。
言われたバスに乗り込み、一路カンチャナブリー目指す。
目的地であるサンクラブリーへ行くバスはもうないので、この日はカンチャナブリーで一泊する。
すると近くにヤークウェー川という川があったので、夕涼みがてら行ってみる。
着いて川沿いを見ながら歩いていると、釣りをしている現地人を発見。
「トック・プラー?」(釣り?)
と聞いたら頷いたので、隣でやらせてもらうことにする。
すると現地の子供やら若い人が集まってきて、みんなでタックルを見ながらワイワイと。
日本でこういうことがあると決まって子供はクソガキなので、イライラして子供嫌いになりかけていた僕だったのだけど、タイの子供たちはみんな純真で可愛かった。
(お前が一番クソガキだ!という苦情は受け付けません 笑)
しばらくやったが、他の二人のトップにバイトがあっただけで終わり。
もう暗くなっていたのでそのまま屋台へ。
屋台は、その場で食べる場合はお皿だけど、持ち帰りの場合は全部ビニール袋に入れる。
麺も、ご飯も、スープも、調味料も。
ちなみに写真のヤツは少量でも殺人級の辛さだった。
翌朝、カンチャナブリーのバス停からサンクラブリー行きに乗り込む。
しばらくすると、平野だらけだった景色に山が混じり始める。
ミャンマーとの国境も近いようで、時々軍人だか警察みたいな人がバスに乗り込んできてパスポートを見せろと言っていた。
これは途中の車内販売で買った飲み物。
ストローをぶっ刺して飲む。
かき氷のイチゴ味な感じで美味しかった。
途中、意味の分からない休憩を挟み、カオレム湖が見えてきたのは夕方だった。
ここがカオレム湖か。
窓から見える景色に心が躍った。
そしてバスはサンクラブリーに着いた。
まずは湖の近くの宿を探す。
しかしこの日は土曜日で、目星をつけておいた宿は既にいっぱいだった。
何件かの宿を回り、途中で紹介されたゲストハウスに入る。
すると、先ほどまでバスで一緒だった白人が居るではないか。
顔を会わせたとたん、互いに事情が飲み込めて微笑みあう。
聞いてみると、やっぱり彼も断られ続けてここに来たそう。
この宿はかなり空いているようで、全員が無事に入ることができた。
夜は、通りにあったお店に入って、ちょっと豪華な夕飯にした。
何故かというと、次の日からは全員が別行動ということになっていたから。
漁師に交渉する際、複数人だと乗れなかったり、同じ魚を取り合うことになってしまう。
そしてこの旅は、今後の一人旅のための練習でもある。
やるしかない。
14日の夜に宿か、15日の朝にバス停に集合。
それだけ決めた。
翌朝、夜明けとともに出発。
と、その前に、共同財産をめぐる熱きジャンケン大会(笑
左から、
・トイレットペーパー
・魚の写真が載っている本
・地球の歩き方
一番勝ちしたので、地球の歩き方をゲット!
トイレットペーパーはティッシュがあるし、写真は無くてもいけるはず。
最後に集合写真。
朝靄の中を、各々が別の道を歩いていく。
僕はまずこんなところに行った。
そもそも漁師が何処に住んでいるのかすらわからないが、水上家屋に船があればイケるだろうと思い、話しかけてみる。
「ヤーク・トック・プラー。ヤーク・ナング・ルア!」
指さし会話帳の単語を繋げただけの文章。
だけど、竿を持ちながら話せば、「釣りがしたい、船に乗りたい」という意味になるはずだ。
案の定、意味は伝わった。
しかし、帰ってきたのは
「ミッサンパン(フィッシングガイド)へ行け」
という言葉だった。
しょうがない。
次の漁師に交渉する。
しかし、ここもダメ。
仕方なくトボトボ歩いていると、漁村の集落からかなり離れた場所で怪しい道を発見した。
道路の脇にあるこの道。
舗装もないガタガタの山道で、湖の傍に繋がっているかもわからない。
だけど、たまにバイクが走っていくので、もしかしたらこの先に村があるかもしれない。
どうしようか。
少し悩んだが、「楽な‘道’より 楽しい‘未知’を」の方針ならば、行くしかあるまい。
意を決して山の中に突撃する。
しばらくして、奇跡的に湖畔の村にたどり着いた。
さて、本題はここからだ。
家と家の間を抜け、船が止まっている水上家屋を目指す。
かなりの視線を感じる。
そりゃ、何やら大きなバッグと水道管を手にした外国人がいきなり登場すれば、見ないわけにもいくまい。
かなり緊張しつつ、水上家屋に座っている老人に声をかける。
「こんにちは。僕は釣りがしたい。船に乗りたい。お金を払うから、乗せてくれないか?」
さっきの経験から意味が伝わることは確信していたが、後は向こうがどうでるか。
すると、老人は隣の船にいた男性(おそらく息子)に交渉を託したようで、その男性が近づいてきた。
これはチャンスだ。
紙に「1DAY 750B AM8:00-PM3:00」
と書いて見せる。
向こうはそれに対してタイ語で何かを喋るが、もちろん僕にはわからない。
なので、ただ、釣りがしたいと伝え続ける。
するとこちらの熱意が伝わったのか、頷いて了承してくれた。
そして紙をもって老人の元へ行き、事情を説明した後、僕を水上家屋へ呼んだ。
操船してくれるのは老人の方だった。
後で知ることになるのだが、この人はレーンさんと言い、やはり漁師だった。
船は木造の漁師船で、バランスが悪いので立って釣りをするのにはコツが必要だった。
レーンさんは、おそらくいつも自分が網を張っているエリアに僕を連れて行った。
立木の間に、シャドーの定番ルアー、「ペラルアー」を打ち込み引いてくる。
数投で、なぜこのルアーが定番なのか、すぐにわかった。
カオレム湖には細く密集した立木が多くあり、タブルフックでトップのペラルアーでなければ釣りが成り立たない場面が多い。
だが、ペラのついたルアーで魚を釣ったことがないので、正直ペラルアーを信用できているわけではなかった。
ペラ、自作だったし(笑
しばらく流していくものの、反応がない。
今度は対岸へ移動し、ワンドをしらみつぶしに打つ。
すると、かなりの数のワンドを引き倒した後、とある立木ゾーンで
バフッ!
と水面が揺れた。
おぉ、居るじゃないか。
最初はルアーを訝しげに見ていたレーンさんも、バイトを見たことでモチベーションが上がってきたようだった。
しかしこのルアー、このあと5発ほどバイトが出るのだが、ほとんどフックにもかすらない。
何かを掴んだようで掴んでいない気分で、昼飯を食べに村へ戻る。
村の家はみんな高床式で、その下の日陰は色々な人が集まる広場みたいだった。
いきなり現れた異国人に最初は戸惑っていた村人たちだったが、日本からのお土産を渡すと徐々に打ち解けることができた。
すると途中で女の子たちが屋台へ案内してくれた。
左から、ヌーナ、サーリカ、メーカラ、ピョー。
で、こんな食べ物。
はるさめみたいな麺のラーメン。
これはどこでもそうなんだけど、麺には4つくらいの調味料を入れて味を調整する。
そんで、女の子たちのアドバイス通りに入れてみたら凄く美味しかった。
家の下に戻ると、レーンさんが「昼は暑いから休憩」みたいなことを言っていたので、子供たちと一緒に遊ぶ。
やっぱり子供は順応が速い。
大人たちよりも早く、僕という新しい存在を受け入れていた。
歌を歌ったり、高跳びみたいなことをしたり、指さし会話帳の単語を一緒に見たり。
僕は全くタイ語が喋れなくて、向こうも日本語はおろか英語も全くしゃべれなかったけど、会話はできた。
むしろ、言葉で通じ合うよりも充分なくらいに。
言葉はコミュニケーションのツールであって、コミュニケーションそのものではない。
そんなことを思った。
夕方になると、また釣りに出発した。
今度はバイト数は少なかったが、何とか一匹キャッチ。
目標のシャドーではなく、プラー・チョンだったけど、凄く嬉しかった。
村に戻ると子供たちが集まってきた。
中でもプジョーが魚に興味津々だったので持たせてあげる。
そしてそれを見たレーンさんも写真を撮りたいと言い出す(笑
村人、全員爆笑。
魚はレーンさんに献上した。
美味しい魚だからね。
そしてここからが本番。
実は昼の時に子供たちに
「泊っていくの?」
と聞かれて
「うん」
と言っていたのだが、大人たちに話を通していなかった。
なので再び緊張しつつ、レーンさんに交渉する。
「今日から14日まで、ここで泊めて釣りをさせてくれないか?」
レーンさんは考え込んでいる。
そこで、予想外事が起きた。
一緒に遊んでいた子供たちが、
「リューセイを泊めさせてあげて!」
とお願いしてくれたのだ(たぶん
そしてそのおかげで奥様方の承諾を得ることができ、レーンさんも承諾してくれた。
良かったー....
その後、5日間お世話になる家に上がらせてもらった。
高床式で、板と板の間が3センチほど空いている。
後で知ったけど、みんなここからタバコの灰を落としたり、タンを吐いたりしてた(笑
荷物を置かせてもらった後、ミエイさん(村の女の人)から
「ご飯の前に水浴びしてきなさい」
と言われる。
え、ここって水道通ってないよね?
ということは....
予想通りでした。
風呂&シャワー・洗面台・洗濯
全部カオレム湖が代わりです(爆
というわけで、子供たちと一緒に泳ぎまくる。
そして夕飯を頂く。
こちらでは床に置いて食べるみたい。
ちなみに左の真っ赤なやつ、死ぬほど辛かった.....
こうしてカオレムでの一日目は終了。
まだ見ぬシャドーに思いを馳せ、ヤモリの鳴き声を聞きながら眠りについた。
其の肆に続く
其の弐はこちら
ブンサムランのあるバンカピという街を後にし、まずはバンコクを目指す。
セーヤさんに聞いたところ、60番というバスに乗ればバンコクへ行けるそうなので、バス停にて待機する。
すると色々な番号のバスが走っていて、止まらないバスも多い。
と思ったら、手を挙げないと止まってくれないようだった。
しかも、止まるというか、ドアを開けながら低速で走る感じなので(たぶんニュートラルにするのがめんどくさいという理由 笑)、急いで乗る必要があるみたい。
郷に入れば郷に従え、ということで、やっと来た60番のバスに手を振り、僕らは乗り込んだ。
ちなみに、時速80キロほどでドアが開けっ放し(笑
バンコクからはサーイ・ターイ(南バスターミナル)へ行く予定だった。
しかし行き方がわからなかったので、途中、バスの乗務員に聞いてみる。
すると、周りの乗客としばらく話し合った後、511と書いた紙を渡してバスの後方を指差した。
後ろを走っている511のバスに乗り込め、ということらしい。
僕たちは礼を言って道路のど真ん中に降り立ち、そのまま後方のバスに乗り込んだ。
サーイ・ターイは色々な方面に行くバスでごった返していた。
その中で、カンチャナブリー、と書かれたバスを探す。
探すとは言っても、添乗員らしきタイ人がしきりに行き先を尋ねてきて、答えれば案内してくれた。
言われたバスに乗り込み、一路カンチャナブリー目指す。
目的地であるサンクラブリーへ行くバスはもうないので、この日はカンチャナブリーで一泊する。
すると近くにヤークウェー川という川があったので、夕涼みがてら行ってみる。
着いて川沿いを見ながら歩いていると、釣りをしている現地人を発見。
「トック・プラー?」(釣り?)
と聞いたら頷いたので、隣でやらせてもらうことにする。
すると現地の子供やら若い人が集まってきて、みんなでタックルを見ながらワイワイと。
日本でこういうことがあると決まって子供はクソガキなので、イライラして子供嫌いになりかけていた僕だったのだけど、タイの子供たちはみんな純真で可愛かった。
(お前が一番クソガキだ!という苦情は受け付けません 笑)
しばらくやったが、他の二人のトップにバイトがあっただけで終わり。
もう暗くなっていたのでそのまま屋台へ。
屋台は、その場で食べる場合はお皿だけど、持ち帰りの場合は全部ビニール袋に入れる。
麺も、ご飯も、スープも、調味料も。
ちなみに写真のヤツは少量でも殺人級の辛さだった。
翌朝、カンチャナブリーのバス停からサンクラブリー行きに乗り込む。
しばらくすると、平野だらけだった景色に山が混じり始める。
ミャンマーとの国境も近いようで、時々軍人だか警察みたいな人がバスに乗り込んできてパスポートを見せろと言っていた。
これは途中の車内販売で買った飲み物。
ストローをぶっ刺して飲む。
かき氷のイチゴ味な感じで美味しかった。
途中、意味の分からない休憩を挟み、カオレム湖が見えてきたのは夕方だった。
ここがカオレム湖か。
窓から見える景色に心が躍った。
そしてバスはサンクラブリーに着いた。
まずは湖の近くの宿を探す。
しかしこの日は土曜日で、目星をつけておいた宿は既にいっぱいだった。
何件かの宿を回り、途中で紹介されたゲストハウスに入る。
すると、先ほどまでバスで一緒だった白人が居るではないか。
顔を会わせたとたん、互いに事情が飲み込めて微笑みあう。
聞いてみると、やっぱり彼も断られ続けてここに来たそう。
この宿はかなり空いているようで、全員が無事に入ることができた。
夜は、通りにあったお店に入って、ちょっと豪華な夕飯にした。
何故かというと、次の日からは全員が別行動ということになっていたから。
漁師に交渉する際、複数人だと乗れなかったり、同じ魚を取り合うことになってしまう。
そしてこの旅は、今後の一人旅のための練習でもある。
やるしかない。
14日の夜に宿か、15日の朝にバス停に集合。
それだけ決めた。
翌朝、夜明けとともに出発。
と、その前に、共同財産をめぐる熱きジャンケン大会(笑
左から、
・トイレットペーパー
・魚の写真が載っている本
・地球の歩き方
一番勝ちしたので、地球の歩き方をゲット!
トイレットペーパーはティッシュがあるし、写真は無くてもいけるはず。
最後に集合写真。
朝靄の中を、各々が別の道を歩いていく。
僕はまずこんなところに行った。
そもそも漁師が何処に住んでいるのかすらわからないが、水上家屋に船があればイケるだろうと思い、話しかけてみる。
「ヤーク・トック・プラー。ヤーク・ナング・ルア!」
指さし会話帳の単語を繋げただけの文章。
だけど、竿を持ちながら話せば、「釣りがしたい、船に乗りたい」という意味になるはずだ。
案の定、意味は伝わった。
しかし、帰ってきたのは
「ミッサンパン(フィッシングガイド)へ行け」
という言葉だった。
しょうがない。
次の漁師に交渉する。
しかし、ここもダメ。
仕方なくトボトボ歩いていると、漁村の集落からかなり離れた場所で怪しい道を発見した。
道路の脇にあるこの道。
舗装もないガタガタの山道で、湖の傍に繋がっているかもわからない。
だけど、たまにバイクが走っていくので、もしかしたらこの先に村があるかもしれない。
どうしようか。
少し悩んだが、「楽な‘道’より 楽しい‘未知’を」の方針ならば、行くしかあるまい。
意を決して山の中に突撃する。
しばらくして、奇跡的に湖畔の村にたどり着いた。
さて、本題はここからだ。
家と家の間を抜け、船が止まっている水上家屋を目指す。
かなりの視線を感じる。
そりゃ、何やら大きなバッグと水道管を手にした外国人がいきなり登場すれば、見ないわけにもいくまい。
かなり緊張しつつ、水上家屋に座っている老人に声をかける。
「こんにちは。僕は釣りがしたい。船に乗りたい。お金を払うから、乗せてくれないか?」
さっきの経験から意味が伝わることは確信していたが、後は向こうがどうでるか。
すると、老人は隣の船にいた男性(おそらく息子)に交渉を託したようで、その男性が近づいてきた。
これはチャンスだ。
紙に「1DAY 750B AM8:00-PM3:00」
と書いて見せる。
向こうはそれに対してタイ語で何かを喋るが、もちろん僕にはわからない。
なので、ただ、釣りがしたいと伝え続ける。
するとこちらの熱意が伝わったのか、頷いて了承してくれた。
そして紙をもって老人の元へ行き、事情を説明した後、僕を水上家屋へ呼んだ。
操船してくれるのは老人の方だった。
後で知ることになるのだが、この人はレーンさんと言い、やはり漁師だった。
船は木造の漁師船で、バランスが悪いので立って釣りをするのにはコツが必要だった。
レーンさんは、おそらくいつも自分が網を張っているエリアに僕を連れて行った。
立木の間に、シャドーの定番ルアー、「ペラルアー」を打ち込み引いてくる。
数投で、なぜこのルアーが定番なのか、すぐにわかった。
カオレム湖には細く密集した立木が多くあり、タブルフックでトップのペラルアーでなければ釣りが成り立たない場面が多い。
だが、ペラのついたルアーで魚を釣ったことがないので、正直ペラルアーを信用できているわけではなかった。
ペラ、自作だったし(笑
しばらく流していくものの、反応がない。
今度は対岸へ移動し、ワンドをしらみつぶしに打つ。
すると、かなりの数のワンドを引き倒した後、とある立木ゾーンで
バフッ!
と水面が揺れた。
おぉ、居るじゃないか。
最初はルアーを訝しげに見ていたレーンさんも、バイトを見たことでモチベーションが上がってきたようだった。
しかしこのルアー、このあと5発ほどバイトが出るのだが、ほとんどフックにもかすらない。
何かを掴んだようで掴んでいない気分で、昼飯を食べに村へ戻る。
村の家はみんな高床式で、その下の日陰は色々な人が集まる広場みたいだった。
いきなり現れた異国人に最初は戸惑っていた村人たちだったが、日本からのお土産を渡すと徐々に打ち解けることができた。
すると途中で女の子たちが屋台へ案内してくれた。
左から、ヌーナ、サーリカ、メーカラ、ピョー。
で、こんな食べ物。
はるさめみたいな麺のラーメン。
これはどこでもそうなんだけど、麺には4つくらいの調味料を入れて味を調整する。
そんで、女の子たちのアドバイス通りに入れてみたら凄く美味しかった。
家の下に戻ると、レーンさんが「昼は暑いから休憩」みたいなことを言っていたので、子供たちと一緒に遊ぶ。
やっぱり子供は順応が速い。
大人たちよりも早く、僕という新しい存在を受け入れていた。
歌を歌ったり、高跳びみたいなことをしたり、指さし会話帳の単語を一緒に見たり。
僕は全くタイ語が喋れなくて、向こうも日本語はおろか英語も全くしゃべれなかったけど、会話はできた。
むしろ、言葉で通じ合うよりも充分なくらいに。
言葉はコミュニケーションのツールであって、コミュニケーションそのものではない。
そんなことを思った。
夕方になると、また釣りに出発した。
今度はバイト数は少なかったが、何とか一匹キャッチ。
目標のシャドーではなく、プラー・チョンだったけど、凄く嬉しかった。
村に戻ると子供たちが集まってきた。
中でもプジョーが魚に興味津々だったので持たせてあげる。
そしてそれを見たレーンさんも写真を撮りたいと言い出す(笑
村人、全員爆笑。
魚はレーンさんに献上した。
美味しい魚だからね。
そしてここからが本番。
実は昼の時に子供たちに
「泊っていくの?」
と聞かれて
「うん」
と言っていたのだが、大人たちに話を通していなかった。
なので再び緊張しつつ、レーンさんに交渉する。
「今日から14日まで、ここで泊めて釣りをさせてくれないか?」
レーンさんは考え込んでいる。
そこで、予想外事が起きた。
一緒に遊んでいた子供たちが、
「リューセイを泊めさせてあげて!」
とお願いしてくれたのだ(たぶん
そしてそのおかげで奥様方の承諾を得ることができ、レーンさんも承諾してくれた。
良かったー....
その後、5日間お世話になる家に上がらせてもらった。
高床式で、板と板の間が3センチほど空いている。
後で知ったけど、みんなここからタバコの灰を落としたり、タンを吐いたりしてた(笑
荷物を置かせてもらった後、ミエイさん(村の女の人)から
「ご飯の前に水浴びしてきなさい」
と言われる。
え、ここって水道通ってないよね?
ということは....
予想通りでした。
風呂&シャワー・洗面台・洗濯
全部カオレム湖が代わりです(爆
というわけで、子供たちと一緒に泳ぎまくる。
そして夕飯を頂く。
こちらでは床に置いて食べるみたい。
ちなみに左の真っ赤なやつ、死ぬほど辛かった.....
こうしてカオレムでの一日目は終了。
まだ見ぬシャドーに思いを馳せ、ヤモリの鳴き声を聞きながら眠りについた。
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- 2013年3月29日
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