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▼ 古の激流、白銀の牙 1
アマゾン。
そのたった4文字の言葉の、この上ない甘美さ。
地球の裏側の楽園。
行くと言い出した時には、ほとんどの人に怪訝な顔をされた(笑
突飛な発想に思えるかもしれないが、でも実はかなり前から決めていた。
日本縦断を終えた後、タイ、パプア、ブラジルでバックパッカー釣行を3回やる。
確かタイへ行く前に既にイメージはしていて、タイの途中で決心した。
そうと決めれば後は行動あるのみ。
怒濤の勢いで全てをクリアし、気づいたらパプアに居て、ブラジルへの航空券を握りしめていた(笑
さて、旅のお話。
3/7
空港には最低2時間前に集合!と言っておきながら1時間半前に到着する。
実は2日前が誕生日で、前日に自宅で高校の部活の面々に祝ってもらっていたのだが、調子乗って飲みまくり飲ませまくりで色々と面倒なことになっていたのだ(笑
ごめんごめん!と言いながらshosho と合流する。
前回のパプアでガソリン代という壁にブチ当たったので、そしてshosho もアマゾンの計画を練っていたので、今回は一緒に行くことになったのだ。
時間がないので早速チェックインを済まし、飛行機へ。
ちなみに今回はダラスとマイアミを経由して行くルートで、所要時間は24時間ほど。
ちょっと飛行機が遅れたりとかはあったが、特に問題はなくマナウス「まで」は着いた。
そうマナウスで問題が発生した。
ロッドケースがない。。。
3/8の0:00過ぎにマナウスの空港にやっと着いたと思ったらこれである。
だが、今まで飛行機関連で散々な目にあってきたので、こんなことでは動じない(笑
英語が通じたのでなんとか宿に送って貰うよう手配し、他の乗客の最後が去ってからかなり遅れて到着ロビーに出る。
まずはATMでレアルを引き出して宿へ向かおう、そうshoshoと話しながらインフォメーションセンターへ。
が、しかし。。。
「ATMならもう閉まってるよ」
は?
よく聞けば両替所も閉まってるし手持ちは米ドルしかない。
最後の手でタクシーに交渉してみるが、NG。
結局ATMが開く8:00まで空港内で待機という最悪の事態に(笑
ま、一泊分浮いたと思えば良いもんねー。。。
(結構人がいて治安が良くて助かった。。。)
空港をやっと脱出しまずはマナウス市街へ。
とりあえず竿を持ってマナウスの港?で釣りをしてみたり、市場を見てみたり。
ネグロ川
肉&魚市場
マナウスの劇場
その後宿に戻って旅の方針の協議。
実は今回、飛行機に乗るまで全く何処へ行くのか決まっていなかった(笑
ダラスまでの長いフライトで話してたらようやく決まったというね。。。
プランとしては
・アマゾン河支流のシングー河でカショーロメインの釣り
その後
・パンタナルでのドラード釣り
になった。
まず基本的に赤道より南のアマゾンは雨期なので、本当はベネズエラ側に行くべき。
しかしメチャメチャ治安が悪いので思い止まった。
で、雨期に釣れるらしいのがカショーロというのを偶然知ったのでこちらに飛び付いた。
時期外れのネグロでなんとかツクナレ・アスーを狙うプランもあったのだが、二人とも再度アマゾンに来るつもりだったのでパス(笑
そしてこの時期に一番良いと思われるのはドラード。
でも到着地をマナウスにしちゃったしパンタナール遠いしどうしようかなーと思っていたら、shoshoがとんでもない偶然を持ってきた。
それは
「ブラジルに居るのでドラードが釣りたければ声をかけてください」
と書かれた紙が彼が立ち寄った釣具屋に貼ってあったのだ。
宿に着いた時点でその方へメールは出してあったので後は返答待ち。
問題は移動手段をどうするかだった。
だが、この日は前日のロッドケースの件や市場巡りで非常に疲れていたので翌日に観光案内所で話を聞こうという結論になった。
だが、ここから追い討ちをかけるようにトラブルが続く。。。
疲れて部屋でウトウトしていると、宿のフロントの人が部屋に来た。
僕たち宛に電話がきているという。
おぉ、空港からの電話か!?
すぐにフロントまで行って電話に出る。
すると何故かカタコトの日本語が出てきた。
「ハジメマシテ、ワタシツアーヤッテマス。アッテハナシガシタイデス。」
いやいや、頼んでないし何処で僕らの情報調べたんだよ、って感じだったのだが、疲れて面倒だったしブラジルでいきなり日本語が出てきたのもあって、話だけは聞こうと返事をしてしまった。
30分後。
その男がやってきた。
色々と説明していたが、どうせツアーに頼るつもりはなかったので諦めさせるために「荷物が一つ届いていなくて動けないし結構です」と言った。
すると、ツアー会社に空港にツテがある人物が居るので何とかできる、と言い出した。
ついでに航空券なんかも扱っているらしい。
それなら!と思い、とりあえずその会社の事務所へ。
それで話を聞くうちに、どうやら雨期の釣りは相当に厳しいということ、やるならドラードの方がいいとのことを知る。
それならばパンタナルへの航空券をここで買ってロッドケースをどうにかしてもらおうと考えた。
かなり航空券は高かったが、前述したパンタナルに住んでいる人の話もあったし、大丈夫だろうということでお願いすることにした。
。。。が、ここからが最悪の展開。
翌朝メールを見ていると、例のパンタナルの人からのメール。
「実は今はブラジルではなく日本に居ます。住んでいる所は最近バイオエタノールの燃料のために開発されて魚が激減してしまい禁漁になってしまいました。」
。。。
ヤバい、最悪だ。。。
パンタナルまで行けばこの人が居るから何とかなる、と思いほとんどの資金を使って航空券を買ってしまった。
つまり向こうで動ける資金がない。
なら航空券をキャンセルしかない。
まだ代金は全額払いきっていないので何とかなるだろう。
慌てて航空券のキャンセル交渉をツアー会社とする。
が。。。
なんと既に航空券は購入済みで、キャンセルは難しいとの返答。
ここから壮絶なバトルが始まる(笑
僕たちは名前しか教えていないし料金も払いきっていない。キャンセル規定の説明も受けていない。etc。。。
そんなことを英語で捲し立てる。
(英語でゴネたのは初めてでした。。。)
もうここまで来たら強気の一点張り。
と思ったら、隣でshoshoが錯乱して「オーマイガー。。。吐きそう。。。」とか訳のわからない事を真っ青な顔で言っている(笑
おいおい、強気でやってんのにそれはやめてくれ。。。
結果。
何とかパンタナル行きのチケットをキャンセルしてシングー河行きの途中にある街・サンタレンに変更してもらうことで決着。
だがキャンセル料やら何やらでかなりの金額を取られ、手痛い出費になってしまった。。。
ま、勉強代と思うことにします。。。
(ちなみにゴタゴタのせいでロッドケースは届かず、結局自分で空港まで取りに行った 笑。
基本的に他人に頼ってはダメだということ、無計画過ぎるのはダメだということの教訓になりました、はい。)
交渉が終わりなんとか全ての決着がついたので、ヤケクソで今夜はガッツリ食べに行こうぜ!なんて話していると、事務所内でバッタリ日本人の女の子2人組と遭遇。
そのまま一緒にご飯を食べに行くことに(笑
4人で撮影。
(shoshoのデレデレ度がヤバくて超楽しかったw)
マナウスで唯一、良いことあったなぁと思う一時でした(爆
だがこの後、財布を無くす。。。(核爆
翌日。
マナウスを離れるのが次の日だったので、色々と買い出し。
ハンモックやら何やら。
そしてその翌日にようやくアマゾナス州・マナウスを後にし、1時間30分程のフライトでパラ州・サンタレンに到着。
空港からホドビアリアという長距離バス停に向かい、シングー河の拠点となる街・アルタミラ行きのバスへ乗り込み出発。
ってこのバス、大丈夫か?w
途中、小さな街でバスを停めて車内で一泊し、ようやくアルタミラへ到着。
まずは、とあるレストランを目指す。
実は、たまたま知り合いの関係で日系の方がこちらに居てレストランのオーナーをしているとのことを聞いていた。
何の情報もないままここまで来ていたので、とりあえず訪ねてみようということになったのだ。
だが、分かっているのはレストランの名前と電話番号のみ。
辿り着けるかなーっと思っていると、ここからブラジルの親切心パワー炸裂。
長距離バスの運転手に話しかけたらとりあえずバスに乗せられて小さなお店へ。
そこでお店をやってるマサミさんという日系の方が出迎えてくれ、まあまあゆっくりしなさいと言いつつ飲み物を出してくれてレストランに連絡を取ってくれた。
そしてしばらくして来て頂いたのが、日系2世のネルソン・カジワラさん(似ているがネルソン・ナカムラではない 笑)。
自分達の旅の事を話すと、まあまあとりあえずご飯でも食べていきなさいということで昼食をご馳走になり、
そして、レストランの従業員が寝泊まりしている所でいいなら泊まりなさいとのことで寝る場所も提供して頂いた。。。
その後、釣りに行くために船を出したいのだと切り出すと、今度は川沿いのペスカドール(漁師)のところまで連れていって頂いて、交渉の通訳までやっていただいた。
ホント、突然の来訪で知らない人にここまでしてくれるなんて。。。
ありがとうございますm(_ _)m
交渉で決まったのは、まず4日間行って釣りをし、一旦帰ってきて2日後にもう一度4日間釣りに行く、というスケジュール。
そうと決まれば後は買い出し。
4日間で必要な水、塩、ピメンタ(トウガラシの調味料、正式名称モーリョ・デ・ピメンタ)なんかをスーパーで調達していく。
ここまで来るのに1週間もかかったけれど、河に出られるということだけで興奮していた。
さあ、ようやくアマゾン釣行の始まりだ!
その2
- 2014年4月4日
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