「ねぇ、パパ　　いつぶりだろう?」

航跡の向こうに見えるベイブリッジを見ながら鮭太郎がボソッと聞いてきた。

『うーん、忘れた。』(失格

「釣り行きたい！」を連呼しながら受験勉強を頑張ってきた鮭太郎だが、

いざ、こうして来てみると、

テンションが上がるふうでもなく、

口数がむしろ減って、

何かを思いながら海を見ていた。

こんなときは、そっと、ほっといてあげよう、

きっと色々な思いをかみしめていたんだと思う。

今回お世話になったのは、

いつもの横浜、新山下に有る渡辺釣舟店さん。

体力の落ちまくっている鮭太郎のコンディションを考えて

午後からの船にエントリーした。

こんな話をいつもの釣り仲間にしていると、

午前便にGEN77氏とみっちゅんが乗って、パターンを偵察してくれると！

何ともありがたい、、、のだが

そのコメントは結構辛口

「フォールに切り替えの瞬間に出る小さなアタリを掛けていく感じです。」

「正直ムズいです」

な！なにぃぃーー！！

釣り船発表の前日釣果情報だけでは分からんものがありますな！

最近釣れ釣れ情報満載で、はっきり言って舐めてました！

午後船の仲間は、外さない男アニータ氏、小技最強のみっちゅん、そして鮭太郎、ちゃり林の釣り仲間！

いざポイントに着いてみると、

潮全く動かず、

海には、油撒いたか？

船中どころか、周りの船も誰一人竿が曲がりません。

「今潮止まりだから、しばらく我慢して頑張ってねー

魚探に群れは写ってるよー!!」

と、船長に励まされますが、

まぁなんにも当りあたりません、触りません。

やばいYOこのカンジ！これはヤバいYO！！

そーは云ってもジグを落とさなければなんもはじまらん！

黙々と！黙々と！！

そして、

日も傾き、夕方の沖上がり時間が迫る頃、

船長の云う通り、夕方のジアイがやってきた！

みっちゅんが掛ける！

アニ―タ氏が絶好調に掛ける！！

おお！

で、おれにも、キタ！、、、ばれたー！！！！orz

鮭太郎焦る!焦る!!

隣に居合わせた超凄腕父さんにもいいアドバイスを貰いつつ、

集中力を高めていくと！

ガン！！

よっしゃ！

一気にハイテンションに巻き上げると、フッ！

ばれた―！！！

やっと掛かったのに！

とか云ってるヒマはねぇ！

キープジギング！！

そして！

やっとキター！！！

ゴンゴンと海に刺さる穂先、

シーバス特有の首振りがわかる。

キタゼェ！こんどこそっ！

が！

あーっ！ばれたー！！

を、実はこの後何度も繰り返す

チキショウ！！

サスガにこれは心折れかける。

くそ！

なんでやぁぁぁぁ！！！！

そして、日もすっかり傾きかけている。

もうあと数分で沖上がりか？

ヤバい！

やばいYO!!

もういろいろ悩んでらんねぇ！

ジグのカラーチエンジする時間さえ惜しい！

駄菓子菓子！！

ココでおまつり！orz　万事休すか！？

良し、パパのこの竿使え！

「えー！この何だかわかんないニコイチリール難しいよぉ、、、」

いうこの超絶ピンチなタイミングで、釣友アニータ氏が超人神―タに変身！！

自分の使っていたタックル一式を鮭太郎に手渡し、釣れたパターンと共に伝授！

「このタックル使って！グリグリ！ストン！グリグリ！ストン！！ってくりかえしてっ！！」

おお！

まさに！

その竿は！ケンさんのビームス、BURIST5.10

藁にすがる思いでアニータ氏の目を見てうなずく鮭太郎

カチ！すー----　トン、カチっ

グリグリグリグリっ!!　　カチっ　　　すー--------トン、カチっ！

スペシャルタックルとアニータ氏のアドバイスを信じて黙々と！！

！

ごん！

着底直後、ゴゴっと竿先が入った！

ばらすなよー!!

丁寧に行けよー!!!!

掛けた瞬間

「スゴイ！！この竿！」

ワケ分からず吠える鮭太郎

え！？何かわかるの？？

綺麗なベンドカーブを描き、なんだろう？バレる気がしない(驚

そしてー！

そしてー！！

キャーッち！

あと5分！

ギリギリの攻防だった！

安堵しつつも周りの皆とハイタッチ！

やー、感動した―！！

かくして、ずっとずっと楽しみにしていた復帰第一戦は、

みんなのアシストに支えられて、無事にハッピーエンドを迎えたのでした。

本当にありがとうございました。

船宿のHPにも、載せてもらいました〜♪

もちろんキッチリ血抜きして、キッチリ絞めて帰りました。

たべるよー！！！♪

夕日を追い掛ける様に港へ！

図らずして最後に鮭太郎が釣った1本、バケツの中で元気満点だったのをエラ切ったのが帰港20分前。

途中抜けたところで神経を絞める。

冷やしすぎず、クーラーへ、

車に乗り、安全運転で25分、

シメて1時間以内にまな板の上に載っていた。

死後硬直が始まらず、デロデロと捌きにくい。

腹の中はイワシでパンパン

所詮東京湾のシーバスだろ?

と、

思ってたんですが！

思ってたんですが！！

つまみ食いしたら旨いですよ！？

フライを食おうと云ってましたが、

急きょ半身は刺身に変更！

60センチ以下のフッコでしたので、テーブルに出すにはちょうど良いサイズです。

刺身とフライのダブル姿盛り～！！♪

この味、この旨み、どんな魚のものなのか？

自分で釣った魚の顔、

殺して食うという事、

沢山の事を感じてほしいので、

ウチでは出来る限り魚を姿で盛り付けるように心がけている。

サスガにこのサイズのお皿は邪魔に成るだけなので、流木で作った板をそれっぽくレイアウト。

邪道ですが、

背びれは1本目をコンなふうに輪ゴムで引っ張ると、カッコよく立ちます♪

さて、調子に乗ってパパの釣った魚も数本持ち帰ってしまいました。

同時に岩手から今年最後の鱈が届きました。

共に良い状態の鱈とシーバスの身が有ります♪

このコラボ！

ナニする何する???

考えろぉ～♪

コレはマジでチャンスだぞぉ！！！