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▼ ドデカいマグレ ①
月末にして漸く、今月初の川釣りにひょっこり行ってみようと決めたのは日曜日のドライブ帰りのクルマの窓から川を見つめる妻の一声があったから。
「アッ、これはきっと釣れるよ!」
女の第六勘が騒いだとでも言えばいいのか?確かにおれが見ても肝属河口の水から受ける印象はここ最近では抜群に良く、おれの釣り師の勘もビンビンに反応せざるを得なかった。
まぁ、その晩は他の部分がもっとビンビンになってしまって川に赴く事はしなかったが、翌晩は子供を寝かした後にそそくさと家を出た。
ベイトの出入りや水温の推移、流れの癖や地形の趨勢…圧倒的に稀少なモンスターに遭遇し食わせて獲るために必要な数々の要素は、毎週日曜日に半ば強引に家族サービスを利用して川の様子を見に来る事だけで得ていた。
まぁサイズの如何によらず、釣れたらマグレだ。
ただ、釣れちゃっても大丈夫な備えはもちろん常に整えてある。
竿はFishmanの101M proto。
茨城のFishmanテスター鈴木君が提案したモデルだが、フラットフィッシュをメインターゲットに開発される。
そいつをFishmanオフィスからふんだくったのには意味があって、このポイントで常用していたBRIST VENDAVALの穴を埋める為だ。
その真意は、フルキャスト先でのラインメンディングにある。
ここ最近の地形の変化から思うように淀み側からの釣りが成立しなくなったのは7月のブログで解説した。
要は、淀みから浸かりブレイクを攻めるには深くなり過ぎた。
そこで、対岸の流芯側からのアプローチを余儀無くされるようになったのだ。
立ち込み位置から既に強い流れが足元を浚うこのポイントは、30メートル先の流芯付近も魚の着き場になるのは間違い無いが、おれの印象では、さらに沖60メートル付近のブレイクラインがより美味しいポイントであるように感じる。
あくまでもモンスターに絡むと言う意味でだ。
作戦的には流れの上流に遠投し、ルアーの頭を下流に向けたまま舐めるようにゆっくり、そしてなるべく長い距離ブレイクラインを流してやるつもりだ。
淀み側からの水の捌け口となる小さなスリットも7月の釣りでは見付けていたが、それはヒトツキも前の話し。
本流のブレイクと淀みからのスリットが合わさる辺りがわかりさえすれば…
先月、モンスターを掛けながらもキャッチ出来なかったあの夜が今も記憶に新しい。
ともあれ、流れが緩い方にキャストして流れが早い方に流すわけだから手前の流れにラインを取られたくない。
遥か沖でよりゆっくりとナチュラルに淀みから流れにルアーを溶け込ますためにはラインメンディングが鍵になる。
トレースライン、速度、レンジ…ロングディスタンスでモンスターに口を使わすためには、8.9ftのベンダではラインメンディングの点で穴があったのだ。
それを、10.1ftで補う作戦。
ラインメンディングにはラインやリーダーの太さも大きく影響する。
通常ならレジンシェラーPE2号以上に耐摩耗ショックリーダー10号以上を使用したいところではあるが、この夜はストロング8の1.5号に耐摩耗ショックリーダー5号。
4ブレイドのレジンから8ブレイドのストロング8、しかも号数を落として。
もちろん少しでも水流の抵抗をキャンセルしたい意向だ。
8ブレイドの方が水キレがいい。
強度は多少落としたところで、狙うのは鱸だ。
鱸ならせいぜい15kgまでだ。
それ以上も考えられるカワヌベを相手にするわけではない。
まぁ、まかり間違ってカワヌベを掛けたとしても、オープンのほぼフラットボトムのエリアだ、走らせればまぁなんとか…
楽観思考で、とにかくラインメンディングを重視しよう。
ルアーはほぼシンペンオンリー。
アイマのハニトラ95やカルトラ、ヨイチとヨイチライト。
とにかくブレイクに絡めるには飛距離は絶対だ。
フックはfimoフックのヘビータイプを装着している。
ラインシステム的に通常のMHでも事足りるようにも感じたが…
まぁ、何か釣れたら物持ち写真は撮りたいからウエアは夜撮でも映えるように明るい色を選んだのは一応テスターだから(笑)
スマホがあるからまぁいいかと思ったが、一応長い1脚にはミラーレス一眼と撮影用照明をセット。
ロッドの感触だけでも確認出来ればいいや的な感じで入水した。
もちろん、後であんな事になるなんてこの時には全く思いもしないで…
- 2018年8月30日
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