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間違いだらけの釣り英語

私たちが嗜むルアーフィッシングは、日本の伝統的な疑似餌釣法を除き、外国の釣りに由来しています。したがって、私たちが普段使う釣り用語も必然的に外国語(英語)に倣ったカタカナ英語が多くなります


ところが、その釣り英語には多くの混乱が見受けられます。和製英語だったり、完全な誤用だったり、和製英語と思っていたものが実は正しい英語だったり。


そこで、まずは下記の5つの用語について、それぞれの意味を可能な範囲で調べた結果を綴ってみました。何かしらの参考になれば幸いです。また、ボクの誤解や誤りがあれば御指摘いただければと思います。



1 ボイル、ライズ

まず最初に「ボイル」から。最も誤った意味で使われている用語で、声を大にして正しい意味をお伝えしたいものです。ボクの印象では、プロを含めて、正しい使い方をしていない人が大半です。


多くの人は、「ボイル」という言葉を「ボイルが出た」とか「ボイルは出るけど散発的」という使い方をしています。この用法では、「魚が餌を求めて浮上する」現象を「ボイル」と呼んでいることになります。


しかし、本来の「ボイル」の意味は「沸騰する」であり、「boil」と綴ります。そこから転じて「海が沸き立つほど荒れる」状況を指します。前述の使われ方とは全く異なる状況を意味します。


では、多くの人が現在「ボイル」と呼んでいる事象は英語で何というべきか。それは「ライズ=rise」です。「rise」という言葉は「昇る」という意味です。そこから転じて、上述のとおり「魚が餌を求めて浮上する」という意味になります。例えば、「I haven’t got a single rise. 」(ライズが一つも出ない)のように使われます。これであれば「ライズが出た」「ライズは出るけど散発的」という使い方と整合的になります。


では、「ボイル」とはどういう現象かというと、「boiling 」という言葉が使われ、「ライズが盛んに起こり、水面が沸騰しているような様子」を指します。日本語で言うと「ナブラ」が一番近いかもしれません。あるいは、鳥山の下で青物がバシャバシャやっている様子がイメージが湧きやすい状況かと思います。



2 糸ふけ

次に気になって仕方がないのが「糸ふけ」に相当する英語です。ラインのたるみのことを日本語で「糸ふけ」と言いますが、英語で「ラインスラッグ」と呼んでいる事例をあちこちで見かけます。某釣り番組TFの中でも「グ」と表記していました。


ところが、「スラッグ=slug」はナメクジという意味で、糸ふけとは何の関係もないことは明らかです。正しくは「スラック=slack」で、「たるみ」や「緩み」を指し、「ラインスラック」は、まさに「糸ふけ」を意味するのです。



3 ランカー

シーバスフィッシングにおいて、80㎝以上の大型魚を「ランカー」と呼ぶことが一般的です。その「ランカー」の英語表記にも混乱があります。


「自己記録にランキングされるほど大きな魚」という意味で「ranker」という綴りが用いられることがあります。実際に、how to本でもそのような解説をしているものもあります。また、某D社のルアーの名前において「ランカー」を表すために「R」を使っていたことがあります(後に「L」に改められました)。しかし、「ランキング」という意味で「ランカー」という言葉を使うと、人によって「ランカー」の基準が異なり得ることになります。


正しくは「Lunker」です。好例として、濱本国彦さんが主宰されていた「Lunker Club」が挙げられます。Lunker とは、「その種において特別大きい釣魚」のことを意味します。シーバスについては、その特別大きいサイズとして80㎝がコンセンサスになっており、シーバスフィッシングをする人達の共通の基準となっているわけです。



4 サーフ

砂浜からヒラメやマゴチを狙うアングラーにとっては当たり前の「サーフ」という言葉。一般的には「波乗り」とか「波にのる」、あるいは「寄せ波で発生する波打ち際の泡」のことを指し、いくら辞書を調べても「砂浜」という意味に辿り着くことはできませんでした。


あれこれ調べてみたところ、イギリスでは「サーフ」という言葉は使わずに「ビーチ」を使うようです。サーフ・フィッシングとは言わず、ビーチ・フィッシングと言います。そういう意味では、DUOの「ビーチ・ウォーカー」というブランドはイギリス式と言えるでしょう。


一方、アメリカでは、「サーフ・フィッシング」という言葉が使われています。おそらく釣りに特化した専門用語で、釣り人には当たり前の言葉なのかもしれません。 日本語でも、例えば「陸っぱり」という言葉がありますが、釣りをしない人には読めない・分からないというのと同じ次元の話なのかもしれません。


ちなみに、アメリカでは、ヒラメのことをsummer flounder、カレイのことをwinter flounderと呼びます。ヨーロッパでは、カレイのことをplaice、ヒラメのことをflounderと使い分けることがある一方で、flounderがカレイとヒラメの総称として使われることもあります。なお、日本でヒラメのことをhalibutと呼んでいるケースが稀にありますが、これは誤用で、正確にはオヒョウを指します。



5 ING

ジギングを始めとして、INGを付けた用語がたくさんあり、意外に正しいものがあったりします。ただし、そこから派生して、完全に和製英語になっているものもあります。一つずつ検討してみましょう。


(1)ジギング

ジグを使う釣りだからジギング。これ正解。アメリカのサイトしか調べていないのでイギリスでどうかは分かりませんが、確かにジギングと言います。


(2)プラッギング

プラグを使う釣りだからプラッギング。イギリスのサイトで確認しました。でも、「ミノーイング」の方は確認できませんでした。ご存知の方が多いと思いますが、魚の形をしたルアーを指すミノーという言葉は、もともと活き餌(ライブベイト)に由来しています。ジギングやプラッギングと同様に考えれば、ミノーイングという用語があっても不自然ではないと思います。


(3)エギング

餌木を使った釣りだからエギング。「餌木」がJUDOやTSUNAMIと同様に「EGI」として共通語になれば、「エギング」が正しい英語になる日が来るのかもしれません。


ちなみにオーストラリアではイカ釣りがとても盛んらしく、ヤマリアなどの餌木が普通に売られているようです。日本のメーカーは、egi、egingという言葉を使っていますが(共通語にしたいという意図の現れか)、現地のサイトでは、squid jig、squid jig fishing という用語が用いられていました。


(4)その他魚の名前が付いたING

ジギングのINGから派生してきているシーバッシング、メバリング、アジング、チニング、サーベリング。ご想像のとおり、これらは完全なる和製英語です。


英語としては正しくありませんが、日本国内で、ルアーアングラーが使うにはとても便利で分かりやすい言葉だと思います。


(5)ウェーディング

ウェーダー(釣り人が履く靴と繋がった防水ズボン)を履いて浸かるからウェーディングという典型的なING和製英語のように思えます。意外や意外、正しい英語なのです。


wader は「川を歩いて渡る人」という意味と上述の「防水ズボン」の二つの意味があり、wadingは「浅瀬を歩く」という意味です。日本語では「浸かる」という意味で使われることが多いので、厳密には正しくありませんが、当たらずとも遠からじといったところです。



今日は上記の5つの用語について検討してみました。正しい釣り英語の普及に一役買えれば幸いです。

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