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【釣り座学】第005回 DAZYT

  • ジャンル:日記/一般
  • (DAZYT)
■はじめに
こんにちは、わさびです。
木曜日あたりから体調を崩しており、大人の風邪のしんどさを痛感しています。
喉の腫れ → 鼻水 → 咳 → 発熱 と来ており、次は頭痛か腹痛が来るのではないかと予想しています。
不幸中の幸いではありますが、体は元気です。

それでは、今回もジャークについての深堀りをしていきます。
第003回と第004回では、ジャークで竿を煽ったときのルアーの移動量について計算してきました。
今回は、その計算結果をもっとわかりやすくお伝えしたいと思い、グラフでお見せしていきたいと思います。
 

■ジャークについて
それでは、今回もジャークについて深掘りしていきます。
よろしくお願いします。

●ジャークについてどうアプローチするのか
今回は、以前の計算結果をグラフで示していきたいと思います。
グラフとしては、縦軸にルアーの移動量、横軸にライン長さを示します。
そして、ロッド長さなどのパラメータを変えたときに、グラフがどう変化するのかを見ながら、ジャークについて深堀りしてきた内容を整理していきたいと思います。

●これまでの数式について
図1は、前回の記事でお見せしたものです。
また、計算のために以下の変数を定義しています。
ロッドの長さ:R
ロッドの角度:θ
トップガイドの位置(横方向):x1
トップガイドの位置(縦方向):y1
ラインの長さ(≒ キャスト距離):L
水面から手まで高さ(≒足場の高さ):H1
ルアーの水深:H2
ルアーのアイの位置(横方向):x2
ルアーのアイの位置(縦方向):y2

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結果として、ルアーのアイの位置は以下の数式で表すことができます。
x2 = √(L^2 - (H1+H2+y1)^2) + x1
y2 = -(H1+H2)

上記の数式は、地磯や堤防を想定したものとご説明しました。
しかし、H1 = 0 とすれば、ウェーディングを想定した数式になります。
つまり、上記の式だけで、これまで説明してきたシチュエーションはすべて計算できることになります。

今回グラフを作成していく上でも、上記計算式を使用しています。
自分でグラフを描いてみたいという方は、Excelなどを使って描いてみてください。
ご質問等があれば、是非ともコメントにてお願いいたします。

それでは、グラフとしてさまざまな計算結果を見ていきましょう。

●基本のグラフ
下記仮定のもと、グラフ1を描画しました。
なお、ルアーの移動量は横方向のx2だけを示します。
ロッドの長さ:9 feet
ジャーク角度:0° → 30°
水面から手まで高さ(≒足場の高さ):0 m
ルアーの水深:3 m

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グラフ1は、基本となるものです。
縦軸はルアー移動量、横軸はラインの長さを表しています。
横軸は、左側が100m、右側が0mになっていることに気をつけてください。
ラインを巻けば巻くほど、プロット(グラフ上の座標)は右方向にシフトします。

グラフ1では、横軸の値が小さくなるほど、縦軸の値が大きくなる傾向が見えます。
つまり、ラインの長さが短いほど、ジャーク時のルアー移動量が大きくなるということです。
また、ラインの長さが100m〜30mくらいまでは緩やかな傾斜ですが、10mや5mだと急激に値が変化していることがわかります。
これは、ラインの長さが短いときは、今回の計算で仮定した条件だと、ルアーの動きを正しく表現できないためだと考えています。
具体的には、「ルアーは水深を維持する」ことを仮定しているため、生じてしまっている異常値だと考えています。
ラインが短いとき、ルアーは上方向に引っ張られるため、本来なら水面に向かって移動します。
それを計算上で禁じたために、異常な数値が出てきてしまったのだと考えております。

このグラフ1が基本となるものだと考えて、ロッドの長さなどを変えたときに、グラフがどのように変化していくのかを見ていきましょう。

●ロッドの長さを変えてみた
下記仮定のもと、グラフ2を描画しました。
なお、ルアーの移動量は横方向のx2だけを示します。
ロッドの長さ:7 feet ~ 11 feet
ジャーク角度:0° → 30°
水面から手まで高さ(≒足場の高さ):0 m
ルアーの水深:3 m

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グラフ2は、ロッドの長さに応じて、ルアー移動量がどう変化するのかを表しています。
ロッドが長くなるほど、グラフは上にシフトしていくことがわかります。
つまり、ロッドが長くなるほど、ルアーの移動量が大きくなることを示しています。
また、ラインが十分に長いとき、ロッドの長さが2 feet長くなると、ルアー移動量が約100mm大きくなることがわかります。
このグラフから推察すると、ロッドの長さが1 feet長くなると、ルアー移動量が約50mm大きくなるような関係性が見えてきますね。

●水面から手まで高さ(≒足場の高さ)を変えてみた
下記仮定のもと、グラフ3を描画しました。
なお、ルアーの移動量は横方向のx2だけを示します。
ロッドの長さ:9 feet
ジャーク角度:0° → 30°
ルアーの水深:3 m

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グラフ3は、足場の高さに応じて、ルアー移動量がどう変化するのかを表しています。
足場が高くなるほど、グラフは上にシフトしていくことがわかります。
つまり、足場が高くなるほど、ルアーの移動量が大きくなることを示しています。
また、足場が高くなるほど、ルアーの移動量が急激に変化するラインの長さが長くなっていることがわかります。
これは、足場が高くなると、より上からルアーを引くことになるため、計算が上手くいかなくなっていると考えられます。
例えば、ライン長さが20mの部分を見てみましょう。
足場が0mのときは、少し値が大きくなっている程度ですが、足場が10mのときは、明かな異常値になっています。
20m先にルアーがいたとして、自分の足場が10m高くなれば、ルアーを上方向に引いてしまうし、ルアーは上方向に移動しようとしますよね。
現実では上記のようにルアーは上方向に移動しようとしますが、計算上は横方向に限定しているため、異常な値が出ています。
また、足場が高くなるほど、異常な値が出てくるラインの長さが長くなります。

●ジャークの角度を変えてみた
下記仮定のもと、グラフ4を描画しました。
なお、ルアーの移動量は横方向のx2だけを示します。
ロッドの長さ:9 feet
水面から手まで高さ(≒足場の高さ):0 m
ルアーの水深:3 m

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グラフ4は、ジャークの角度に応じて、ルアー移動量がどう変化するのかを表しています。
角度が大きくなるほど、グラフは上にシフトしていくことがわかります。
つまり、角度が大きくなるほど、ルアーの移動量が大きくなることを示しています。
これは、ジャークの幅が30°だとしても、よりロッドを立てた状態にした方が、ルアーが大きく動くことを示しています。
また、ライン長さが10mよりも短くなってくると、角度30°→60°と60°→90°のルアー移動量が逆転していることがわかります。
逆転してしまうことは想定外だったので、グラフを描くことで初めて知ることができました。
これまで、ラインが短いときの計算結果は正しくないと散々申し上げてきましたが、今回もその影響だと思います。

グラフ4では、30°ずつジャーク角度を上方向にシフトしていますが、ルアーの移動量は線形に変化しているわけではなさそうですね。
もう少し噛み砕いて言うと、0°→30°と30°→60°、30°→60°と60°→90°を比較したときに、前者の方がルアー移動量が大きくなっています。
ロッドを立てる方が体力の消耗も大きくなるので、無駄に立てるよりは、寝かせていた方が効率良くジャークできるように思えました。

●総括
これまでの計算結果をグラフにすることで、頭の中を整理してみました。
いろいろなパラメータがあったと思いますが、何をどうすればルアー移動量が大きくなるのかが明確になったと思います。
また、ルアー移動量が大きくなる組み合わせでジャークすることで、より大きくルアーを移動させることができますね。
そもそもジャークの幅を大きくすればいいと思ってしまいますが、体力消耗も考えて、より効率よくジャークできる方法を模索する際の参考にしていただければと思います。
 

■最後に
第003回から今回の第005回までは、ジャークについての深堀りでした。
ただし、これまでの深堀りは、ジャーク時にロッドをしゃくる動作についてです。
もう少し噛み砕いて言うと、「ロッドを寝かせた状態から立たせたら、ルアーはどのくらい移動するのか」についてです。
実際のジャークは、立たせたロッドを再度寝かせますよね?
また、リールも一定速度で巻いていると思います。
次回は、ロッドを寝かせることやリールの巻きも考慮して、ルアーがどう動くのかを考えてみます。
次次回では、ロッドの硬さについても考えていければと思います。

この記事も最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回も引き続き、よろしくお願いいたします。

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