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【釣り座学】第007回 DAZYT

  • ジャンル:日記/一般
  • (DAZYT)
■はじめに
こんにちは、わさびです。
最近はせっかくの週末なのに雨が多いですね。
せっかく1週間学校や仕事を頑張ったのに、週末が雨だとテンションが下がってしまいますね。
そんなときこそ、やれることをどんどん進めて、未来の釣り時間を増やせるように過ごせると良いと思います。

今回は、ロッドの硬さについて考えてみました。
素人意見にはなってしまいますが、何かしらの参考になると嬉しいです。
 

■ロッドの硬さについて
ロッドの性能といえば、真っ先に思いつくのが下記3点だと思います。
・硬さ
・長さ
・調子(テーパー)

長さはどのくらいの距離を投げたいのかで決める方がほとんどだと思います。
ただ長ければ良いわけではなくて、しっかりと振り抜ける長さを選びましょう。
また、短い方がキャスト精度は高いので、必要な長さを見極めることも大切です。

調子(テーパー)は基本的には好みだと思います。
アジングロッドでは先調子が良いなど、いろいろあるかもしれませんが、好みだと思っています。

それでは、硬さはどうでしょうか?
皆様は、どのように硬さを選んでいますか?
おそらく、ジグの重さや獲物のサイズを鑑みて、ロッドパワーとして選んでいると思います。
今回は、硬さについて、他にも考え方がないのかを検討してみました。

●種類
シマノのディアルーナを例に、ロッドの硬さとしてどのような種類があるのかを見てみましょう。
・L-S
・L
・ML
・M
・MH

次に、同じ長さで硬さが異なるものについて、ジグウェイトとプラグウェイトを並べてみましょう。
・S86L-S:MAX25g:3-21g
・S86L:MAX28g:5-24g
・S86ML:MAX35g:6-28g
・S86M:MAX45g:7-38g

当たり前の結果ですが、硬くなるほど重いジグとプラグを扱うことができますね。
ちなみに、同じ硬さにおいては、長さが変わっても、ジグウェイトとプラグウェイトは変わりません。
投げることのできるジグウェイトとプラグウェイトは、硬さで決まります。

●硬さの選び方
まず絶対条件として、ジグウェイトとプラグウェイトが適しているのもを選びましょう。
例えば、30gのジグを扱いたいなら、S86MLまたはS86Mを選ぶことになります。
それでは、上記のどちらを選べばいいのでしょうか。
ここは、ターゲットの魚や釣り場によると思います。
パワーのある魚を力で寄せなければならない釣り場では、S86Mが適していると思います。
それ以外であれば、より柔らかいS86MLの方がバラシも少なく、ロッドがよく曲がるのでファイトも楽しいと思います。

間違ったことは言っていないと思いますが、あくまで一般論の範疇ですし、このままではつまらないですよね。
ということで、今回はテコの原理を使った比較をしてみたいと思います。
厳密な計算を行うわけではないですが、こういう考え方もできるなというアプローチを自分なりに行なってみます。

●硬さと力について
テコの原理を用いて、ロッド毎に必要な(釣り人にかかる)力を比較してみます。

まずはテコの原理の説明です。
図1には、その原理図を示します。

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三角形の台に長い棒を乗せています。
左側を人が上から押すことで、右側のオモリを持ち上げています。
人が力を加える点を「力点」と呼びます。
オモリを持ち上げる力が加わる点を「作用点」と呼びます。
テコを支える点(棒を支える点)を「支点」と呼びます。

テコの原理では、以下の式が成り立ちます。
(人が押す力)×(力点から支点までの距離)=(オモリの重さ)×(支点から作用点までの距離)

力点と作用点の中間に支点がある場合、人が押す力とオモリの重さは等しくなります。
作用点側に支点が移動すると、より小さい力でオモリをお持ち上げることができます。
力点側に支点が移動すると、より大きい力でオモリを持ち上げることになります。
このことは、皆様のこれまでの経験として、何となくご理解していたと思います。
自分たちが理解して自然と行なっていたことが、前述した数式のように表されているということです。

実は、テコの原理には、第一種、第二種、第三種の3つが存在します。
図1には、一番有名な第一種を示していました。
第二種は割愛しますが、栓抜きや穴あけパンチで活用されているものになります。
興味のある方は調べてみてください。
第三種を、以下の図2に示します。

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第三種のテコの原理は、箸やピンセットで使われています。
小さな力で大きな動きを得るためのものです。
どの種類のテコの原理においても、前述した以下の式は成り立ちます。
(人が押す力)×(力点から支点までの距離)=(オモリの重さ)×(支点から作用点までの距離)

次に、シマノの公式HPに記載されている以下の図を見てください。
図3と図4は、ベンディングカーブと言って、ロッドの曲がり方が、ロッドの硬さによってどう変わるのかを示しています。
ロッドの長さも異なるものがありますが、硬さによる曲がり方の違いが主に読み取れると思います。

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ここまでで、考えるための材料は揃いました。
さて、釣りをする際のロッドの支点・力点・作用点はどうなるでしょうか。
僕は、以下の図のように考えています。

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スピニングリールの左巻きを前提に考えてみました。
大物がかかってファイトする際には、図5のようにロッドを持ちます。
左手は、ロッドの根元を支えるように握ります。
右手は、ロッドのリール部分やそれよりも先端側を、下から持ち上げるように力を入れて握ります。
すなわち、左手が支点となり、右手が力点となっていると解釈します。
この形は、図2で示した第三種のテコの原理になっていることをご確認ください。

より大きな魚とファイトするときは、右手を先端側にシフトさせます。
こうすることで、支点と力点の距離が長くなるので、同じ力でもより大きな力を生じさせることができます。
言い換えると、より小さな力でファイトすることができます。
これは皆様もご経験があると思います。
大きな魚がかかったときに、右手を先端側に移動させていませんか?
それは、頭と体がテコの原理を理解しており、自然とそのように動いたのだと思います。
「こうするとより大きな力が入る」というのを、経験等から理解しているのでしょう。

ここからが本題です。
支点と力点は理解できたとして、作用点はどうなるでしょうか?
単純に考えると、ラインをぶら下げているトップガイドが作用点になります。
しかしながら、ロッドが曲がった際に、作用点がずれるのではないかと考えています。
そこで、ロッドが曲がった場合、作用点は曲がりのピーク位置に来ると仮定しましょう。
上記仮定のもと、図4に作用点をメモしたものを描いてみました。

m74xt5ec2wkpuax68yhj_480_480-f0fe342a.jpg
図6はあくまでイメージになりますが、ロッドが長くなるほど、ロッドが硬くなるほど、作用点が先端側にシフトしていることがわかります。
ここで、テコの原理の式を復習しましょう。
(人が押す力)×(力点から支点までの距離)=(オモリの重さ)×(支点から作用点までの距離)

次に、人が押す力について解き直してみます。
(人が押す力)=(オモリの重さ)×(支点から作用点までの距離)÷(力点から支点までの距離)

上記の式をもとに、考えてみましょう。
ロッドの持ち方(左右の手の位置)は固定だとすると、「力点から支点までの距離」は固定です。
オモリや魚による負荷が固定だとすると、「オモリの重さ」は固定です。
つまり、「人が押す力」は、「支点から作用点までの距離」に比例して変化することになります。
同じサイズで同じパワーの魚とファイトする状況だとしても、支点から作用点までの距離が長いほど、大きな力が必要になります。

つまり、ロッドが長いほど、ロッドが硬いほど、支点から作用点までの距離が長くなるため、より大きな力が必要になるということです。

結論として、力の弱い方は柔らかめのロッドを選ぶと良いのではないかと思いました。

皆様もご経験から何となくわかっていたことかもしれませんが、今回はテコの原理を用いてロッド硬さに対して必要な力について説明することができました。
また、今回の話が分かれば、テーパーによって必要な力が変化することもご理解いただけると思います。
ロッドが根本から曲がるのか、先端だけ曲がるのか、によって、作用点の位置が変わると考えてください。
そして、作用点の位置がどうなると、必要な力が大きくなるのか、小さくなるのかを考えてみてください。

何か疑問点等があれば、是非ともコメントにてよろしくお願いいたします。

●総括
ロッドの選び方については、以下を参考にしてみてください。

・硬さ
自分が扱いたいジグウェイトとプラグウェイトを満たすようにしてください。
その中でも、強引なファイトをしたい方は硬めを選択してください。
また、力の弱い方は、柔らかめを選択してください。

・長さ
投げたい距離に応じて決めてください。
遠くに投げたい場合は、長いロッドを選択してください。
近くに高精度に投げたい場合は、短いロッドを選択してください。
力の弱い方は、短めのを選択してください。

・調子(テーパー)
お好みです。
しいて言えば、力の弱い方は、より根本から曲がるものを選択してください。
 

■最後に
今回は、ロッドの硬さについて考えてみました。
理論的な計算を厳密にしたわけではございませんが、テコの原理を用いて、必要な力の強さについて考えてみました。
ある程度は、理論的な傾向を出せていけたと思っています。

今回の解説した内容以外にも、ロッドの選び方はたくさんあると思います。
あくまで、選ぶ際の考え方の1つとして、受け取っていただけると幸いです。
例えば、ルアーを俊敏に動かしたい場合は、硬めのロッドが適しています。
自分がどういう釣りをしたいのかを整理し、長く楽しく使えるロッドを選んでみてください。

来週からは、ブログの執筆は少しお休みして、前回宣言させていただいたWebアプリケーション開発を行なってみます。
まずはリールの巻き取り量を計算できるようにして、完成したものをブログにて紹介させていただきます。
これで少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
未知の分野ですが、Webに関する技術を得ることも目標として、頑張ってみます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回も引き続き、よろしくお願いいたします。

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