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爪痕

  • ジャンル:日記/一般
昨夜は仕事が早く終わったので、そのままホームの小河川へ。


この川を訪れるのは数ヶ月振り。

ポイントよりも少し下流にある橋の上は、仕事で毎日通っていたので、先日の台風の影響が落ち着いてから見に行こうと決めていた。


2011年9月12日、PM9:30。大潮下げ六分。


見慣れた景色の右岸を走り、時より目に移る満月が照らす水面に心が緩む。


いつものスペースに車を停め、仕事着のまま川縁に下りる。


しかし、目に飛び込んで来たのは“愕然”とする光景だった。


ホタルが飛んでいた、あの緑豊かであった草や木は消え、恐らく上流より流れて来たであろう土砂が、川の相を全て変えていた…。


数ヶ月前にはそこにあった筈の木。
子供達とクワガタを探した、蜜の出ていた木が無惨にも根刮ぎ倒れていた。

蝶やバッタ、トンボが飛び交い、更にはヌートリアまでいた、あの豊かな自然が全て流されてしまっていた。


例え様のない悲しみに包まれ、しばし呆然。


竿を出すのを一瞬躊躇したが、川の流れを見ている内にその考えは変わった。


緑は無く、地形も変わってしまったが川は今も生きている。

あの時と同じ様に、今も海へと脈々と流れている。


きっと今回だけじゃない。
今までだって幾度もこうして流されては、また自然は自然で在ろうとする。


川は絶えず流れ、倒れた木や草はいずれまた立ち上がり、生き物はどこかで強く逞しく生きている。


『釣り人は釣りを。』


今はそこに魚はいないかも知れない。


でもきっと奴等もわかっている筈。


ここに豊かな自然があった事を。


そんな事を考えながら、新しい地形を踏み締め、数時間探り歩いた。


バイトらしき反応は一回。

シーバスなのかどうかさえわからない。


しかし帰りに見た一匹の雷魚と、小さな小魚達の群れが、またここに来ようと思わせてくれた。


まるで変わってしまった地形を把握するには、一から探り直さなければならない。


こうして全てを流した今回の爪痕は、また新たな楽しみもくれた。


さぁ川と共に、また一からのスタート。


なぁに奴等の居場所なんかすぐに見付かるさ。


たぶん…。


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