地元に帰って早いもので7年が過ぎる。






仕事の関係でお師匠さんと出会った。



最初は、人見知りの性格であまり相手にしてくれなかった。



しだいに釣りの話をする様になり…



毎晩の様に嫁と一緒にお師匠さんのとこに飯を食べに行き、釣りの話やお師匠さんの武勇伝などの話で盛り上がった‼

武勇伝で僕が気にいってる話は

イカのスッテでカジキマグロを釣ったと言う話だ（笑）

人間関係の相談なども親身に聞いてくれたりと

家族以上に家族のような不思議な存在になった


遠洋漁業の漁師だった師匠は隠さず僕に技を教えてくれた。

疑似餌だけで釣る‼

アジ

カサゴ

カマス

イサキ

タイ

ヒラマサ

カツオ

サワラ

などなど

昔からの疑似餌の漁師道具

生活がかかっているので決して人に教えない漁師道具を僕には教えてくれた。

極端に言うと


針

髪の毛

糸

があれば魚が釣れる。

正直、始めて見た時は驚きが隠せなかった…

魚によって疑似糸（フラッシャー）の色を調合する。

手品を見ている様な光景…

毎日の様に4年間、一緒に沖に出た



お師匠さんは時合いを逃さない

鳥のような目で遥か沖のナブラを見つける事が出来る。



一緒に沖に出て師匠の技を盗む日々

伝統漁法と最新漁具を合わせて一緒に漁具開発もした‼

僕は最新の道具で

師匠は伝統漁法で


いつも負けた（≧∇≦）


時合の事をよく祭りが始まったと言っていたのを思い出す。


師匠が病気になってからも一緒に沖に行く日々

入退院を繰り返し

最後の最後まで海の話で盛り上がった‼



お師匠さんは生涯海に生きた

本当に海が好きだった。

心も寛大で海のような人だった。



いつか僕もお師匠さんみたいに海のような人になれたらいいなぁ