夏目漱石は恋の囁きを「月が綺麗ですね。」
と訳した。




「月が綺麗だなぁ。」

と僕の口から漏れたのは
三度目のバイトを空振りした時だった。

前回、アコウのバイトを得たポイント。
今回はカサゴのバイトを多数、アコウのバイトを2回感じる事が出来たがそのどれも掛ける事ができなかった。




前回に増して超のつくショートバイト。
ワームの先を咥えるだけの
食い込まない、もどかしいバイトのみが手元に伝わるのみだった。





釣り場に着き幸先良くカサゴのバイトを感じる。

二度目のアタリはアコウのそれ。

三度目。
これもアコウのバイト。
ワームの先を咥えるのみの心許ないバイト。
しっかり時間を置き、汁だくガルプを食い込ませる。
カツ、カツカツ。
機は熟した！

掛けると同時に根から離すための大きなフッキング。


しかしSBFC782LTのバットに重みが乗る事は無かった。



思わず天を見上げる…


強烈な存在感を放つそれが視界に入ると
半ば諦めの気持ちと共に思わず独り言をぽつり。




ミニマルを補充しようと思ったけども
家を出たのは上げ8分。
そんな時間は残されてない。

なにより

打ちたかったタイミングは遥か過去。

歯車が狂ったのはいつからだろう？



爛々とした月が照らす下
様々手を尽くすけど…

ホゲ回避のカサゴのバイトも
今回は何をやっても掛けれない。


普段よりもひときは明るいスポットライトを浴びながら
今夜の釣りは独り舞台
いつもの共演者は今日は傍観者
感じたのはあまたの無常のレスポンス



時計が10時を指す前に友人から入電。

「今仕事が終わったよ。」

この言葉を聴き
今日の舞台の幕を引いた。



明るい月よりさらに明るい
贔屓の店の看板が目に入ったのは
舞台を降りて約1時間後の事だった。




あー、
満月は難しいなぁ´д` ;

えらい渋かったなぁ…

満月の明るさは難しいんだなぁ、やっぱり！
警戒心が高くなるんだろうか？？
ワームの先っぽを齧って確かめてるようなバイトだけ。
こういう時は尚更硬いものの方がいいと思うんですよ(;^_^A
エビもカニも硬いジャン！！
硬いワームやら柔らかいワームまで様々使ったけど、
硬いワームの方が食ってからのレスポンスは良かった！



うーん、いいデータが取れたという事で…

チェックメイトはおあずけです！！

イシガキダイの薄造り、美味しかったなぁ^ ^



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