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キングスマン (ゴールデン・スタンダップ)

沿岸海域の食物連鎖の頂点に君臨する王、それがKing-Fish(ヒラマサ)である。
その剛力に魅せられ、強大な王を仕留めるべく、剛竿を携えて荒海に乗り出す漢の中の男闘呼達をヒトはKingsmanと呼ぶ。
私も、Kingsmanクラブに名を連ねるべく、幾度か王に挑戦したが、未だ小物ばかりで真のKingsmanとは言えぬ、言わば見習いの身である。

正式メンバーと認めて貰うには、せめて10キロオーバーを仕留める必要があろう。
今年は全体的に不調で、Kingsmanの間でも、「ヒラマサはもはや幻の魚だ。」などと言う笑えぬ冗談が囁かれるほどである。

そんな中、私は春にショアから二度、夏にボートから一度マサを掛けたが全てバラすと言う失態を犯した。
特に三度目のヤツは、目標の10キロ超えの可能性が高かったため、自分のツメの甘さに大いに凹んだ。
その後の秋にも何度かチャレンジしたが、マサからのコンタクトは皆無であり、自分にはKingsmanの資質はないのかもしれぬと心折れかけた。

しかし、この荊の道は、皆が通った道。心折れぬ者だけがKingsmanになり得ると励まされ、初冬を迎えた先日、師匠と仰ぎ見るマサキチ三平さんの新Love Fish Sanpei号に乗り込んだのであった。

曇天、強風、低気温、条件は厳しい。
しかし、前日海に出ていた仲間から、サンマが絨毯状態で、デカマサがボコボコ海面を沸かしていたと言う、これ以上は無い朗報を得て、急遽愛機ブラストにPE10号を巻いたほど入れ込んでいた。
だが、自然は無情で無常、「前日までは良かった。」は外房の常識、サンマどころかエンピツサヨリの一匹も見当たらぬ…
これには甲板に倒れ込みたくなった。
なぜ、いつもこうなのだ…

いや、これがいつもの海ではないか。
そして、昨日までそんな状態であったのならば、王家の残党が何処かに潜んでいるはずだ。
風が強くて沖に出られないので、岬の陰になる岸近くの水深10m未満のシャローを撃つことにした。
別注ヒラマサをキャスト。



PE10号がバチバチとロッドを叩く。
飛距離を心配したが、追い風のせいか結構飛ぶ。
2、3投目であったろうか。うねりの谷間で別注が爆発した。
「出た!」
思わず三平師匠とハモった。
しかし、乗らなかった。

ボートが強風に流され、すぐにポイントから流されてしまう。
ボートを最初の位置に戻して二流し目。
出ない。
さっきはルアーに触れなかったので出ても良いのだが…
再び戻って三流し目、ルアーを最も信頼しているブリットにチェンジする。
うねりの先端がやや崩れて白泡が生じるスポットの脇だったと思う。
目で追っていたブリットがうねりの陰に入り、見失ったそのとき、うねりの向こう側で水柱が立った!
「出た!」
ラインが海面を切って走り、ロッドがしなる。
「乗った!」
ロッドのグリップエンドをギンバルにセットする…
って、ん、アレ?ギンバルがない。
仕方ないので下腹に当てる。
引きはそれほど強力ではないが、久々のマサを逃したくなくて緊張する。
最後のボート脇での突っ込みでラインを引き出されて焦ったが、三平師匠が無事掬ってくれた。
100ポンドリーダーが根ズレで削れていた。





ッシャー!

悪条件の中での貴重な一本。
嬉しかった。
また10キロには届かなかったが、諦めるな俺。
寒風になぶられ、ベイトに弄ばれ、うねりに酔わされ甲板に倒れ伏そうとも、立ち上がれ!
悲しみを怒りに変え、立てよ俺!(ギレン風に)

って…



お前は立つなーっ!

いや、違っ!
これはチ◯コでなくてギンバルな!
間違ってギンバルの上にカッパを履いてしまっただけな!
決して興奮のあまりスタンダップしたワケではない!
つか、さっきラインで家族に写真送ってしまったし…orz

ま、とにかくまた貴重な経験を積めて良かった。
(カッパを履くときは気を付けろとかw)
Kingsmanへの道は続く

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