【マリア企画・開発スタッフBLOG】シーバスの季節到来！ルアーのカラー今昔 vol.4　【Maria　ザ・ファースト　カラー　Limited '90】

皆さんこんにちは、シニアマイスターＮです。

古のルアーカラーのお話も、早４回目となりました。

ザ・ファーストＬimited’９０、スプレイだけでベイトフィッシュライクなナ

チュラルカラーを表現していた頃に、サバやコノシロのようにマスキン

グによって特徴的な模様が付けられるものは、なんとなく説得力があ

るのですが、それがないタイプのカラー、ＫＳ「キス」カラーとＡＹ

「落ちアユ」カラー。

色目だけで特徴を出す為に、さんざん調色を繰り返して完成しました。

まずはＫＳ「キス」カラー。

本物のシロギスのあの何とも言えない背中の色。

こういう色が一番難しいんですよ、本当に。

それに、見る角度によってピンクパールにも、ブルーパールにも輝く体

表をかなり濃く２色のパールを吹く事で、表現しました。

パールが薄いと、ただの「黄土色」です(笑)。

それにしてもこのＫＳ「キス」カラー、自分の中では“マヅメのＫＳ”と呼

んで多用しました。

早朝の釣行が多かった当時、真っ暗いうちのＦＲＨと空が白みだしてく

る時間のＫＳ、この２色は鉄板でした。

Ｌｉｍｉｔｅｄ ’９０発売直後のある朝、友人のショップの店員さんとその仲

間、自分の仲間と総勢７名が横一列に並んでルアーをキャスト、全員

で２本のシーバスをキャッチ。

２本とも、自分が投げていたザ・ファーストＭＦ１１５のＫＳカラーでの

ヒットでした。

また、当時スポンサーをしていた釣番組でのロケ中にも、最後の最後

に自分を主役たらしめてくれる１本のシーバスをヒットさせたのも、ＭＦ

１４０のＫＳでした。自分にとって一番思い出の残るカラーです。

そしてＡＹ「落ちアユ」カラー。

その頃、アユカラーといえば、シルバーベースにモスグリーンバックの

いわゆる「若アユ」カラーがアユらしいアユカラーでした。

はっきり言って、冒険でした。

背中の色、「サビ」の出た側面の色、色づく腹などなど・・・、アユ釣りを

する先輩社員のうちから冷凍になったサビアユをもらってきたり、雑誌

のグラビアとにらめっこした結果、完成しました。

そして、やっぱり当時としてはマニアック過ぎたのでしょう、あまり売れ

ずに消えていきました。

このカラーが唯一「ヒットカラー」となり得た場所がありました。

遠く離れたアムール川のタイメンには、ご馳走に見えたらしく、こちらに

行かれるお客様からの指名買いがありました。

そういえば、季節は落ちアユの頃、ザ・ファーストのＡＹカラーを持って

あの川にでも行ってみようかなぁ～。

皆さんにも、Ｍａｒｉａの古のアイテムでの思い出話とかありませんか？

是非、Ｍａｒｉａ　ＣＯＭＭＵＮＩＴＹにご入会頂き、「タックル投稿｝で昔話を

しませんか？

それでは皆さん、また次回。

ごきげんよう。

ｂｙシニアマイスターＮ