先日の早暁と黄昏の増水大河での高反応に本日も夜明け前に目が覚める…
本来は土日に絡む休日の釣行は自粛しているがこの高反応のタイミングを逃す訳にはいかない…


激務の夜勤前ということでやっても一時間と決めて大河に向かう…


到着と同時に東の空が美しい紫色染まる…

水位は下降傾向だがまだまだ高い状態。
昨日と同ポジションに立ち込みダウンクロスでフルキャスト。
このポイントに入った初日にランディング直後に脱走したスズキサイズを掛けたポイントを撃つ。

薄暗い中、ドキドキしながらの開始一投目。
ほぼ無風といった状況で綺麗な放物線を描いて飛んで行ったミノーが着水と同時に”ドスンッ”と引ったくられた…

”狙い通りだ…”

魚の重みが乗った途端にドラグを唸らせ一気に下流に突っ走る。
感じからしてランカークラスの予感。
そして流心で一度水面を割った後はこちらに向かって泳いで来た。
ヘッドライトで照らし出された魚体は完璧スズキサイズの極太ボディ。そして手前の淵でいきなりの鋭い突っ込みにもう一度沖に出られてしまう…
見えたフッキング位置は完璧だったので焦らず腰を落としてその場で走りに耐える。そして沖で迫力の全身曝け出しの派手な鰓洗いを一発。痺れるようなやりとりでようやく寄せて来たところを押さえ込むようにランディング。



昨日に引き続き再び獲った…


純淡水域の清流鱸らしい小顔の魚。


傷一つ無い極太パーフェクトボディ。


77cm、4.4kgの極太清流鱸。

貫禄の魚体で一回り大きく見えた魚は惜しくもランカーでは無かったがファイトも含め今季最高の魚だった。

この魚も増水による溶存酸素量のお陰かサイズ＆長いファイトの割には元気そのもので蘇生も時間が掛からず元気に大河の流れに消えて行った…

開始一投目に極太を仕留めたという事で納得の納竿でも良かったのだが、昨日の状況を考えると、この純淡水域では反則技と呼ばれている複数獲りも可能だろうと思い再び狙いの筋を攻めて行く。

すると沖目で”ジュボッ”と良い音。
直様、狙いの場所の上流側に撃ち込みボイルが起きた辺りに流し込むと”ドンッ”とハッキリとした気持ちの良いバイトに魚が乗る。
掛けた途端に鰓洗いを連発するのは暴れん坊のフッコサイズ。
手前の淵では良い突っ込みをするが先程の極太に比べたら全然可愛いファイトを征して無事ランディング。


上唇にリアフック一本掛かりとヒヤヒヤのやり取りだった…


62cm、2.3kgのフッコサイズ。


激流の中での連発鰓洗いはこのサイズならでは。


蘇生無しで自分の手を元気に振り切って大河の流れに消えて行った…


そして一気に夜が明け明るくなってきた…
本命二本獲りと既に納得といった状況だったが、決めた一時間まであと１０分程あった為、時間最後までやり通す事に。

ダウンクロスで流したミノーを回収していた所、下から”ジュボッ”と突き上げと同時にロッドに重みが乗った。

昨日、虎柄が喰って来た場所だったのでそれほど大きく無い魚は再び虎柄だろうと思っていると水面を割った魚体は銀鱗だった。

本命らしい鋭い突っ込みと鰓洗いを繰り返すが無事ランディング。


小型らしい銀鱗が美しい…


53cm、1.6kgのフッコサイズ。
今季最小の本命。


このサイズは本当に元気だ…


そして完全に夜が明け、予定の時間となった為に納竿。

一時間で極太スズキサイズを含めた本命三本獲りと本命に関しては今季一番の良い釣りとなった。

これで昨日の早暁の三バラシの雪辱を完全に果たす事が出来ただろう…

そして本日から激務の夜勤。
自分的に好調な増水大河とも数日間はお別れだ…