▼ やだなーこわいなー

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この話はねえ、アタシ自身あまりしたくないんだ。
1月17日土曜日のお話なんですがね、この日は友人と地磯メバリングの予定だったんでね、すぐに子供を寝かしつけたんですよ。ええ。

でもね、なんかおかしい、なーんかお腹の様子がおかしい。
ってなもんですぐにトイレに駆け込んだんですよ。そしたらね、出たんですよ、ええイオナズンとかアルマゲドン級のあれが。それでアタシはピーンときた。
「ああ、これは昨日食べた半生の鶏肉のせいだ」
ってね。

それでね、スッキリした後に友人に連絡とってみたんです。でもね、友人の反応がないんですよ。不思議なことにLINEを何度送っても既読がつかないんですよ。

だけどもアタシは時間は限られてるわけですからね、ええ。すぐに出発したんですよ。地磯に1人で行くのはやだな〜こわいな〜と思いながら向かってたんですよ。
そしたらね、車内にメバリングロッドとは別になぜかアジングタックルも載ってるんです。気付いたんです、これが最近流行りの妖怪のせいなのねってことに。

それでね、以前よくアジングしてた場所に行ってみることにしたんですよ。夜10時頃に着いたらね、全く人が居ないんです。シーーーンとした港にアタシ1人ですよ。

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「妙に変だなー、悪くない場所なのに人っ子一人寄り付かない、気持ち悪いな〜なんでだろな〜」
と思いながら0.6gのジグヘッドをキャストしたんだ。
でもねこれがまた全然アタリも何もないんです。何回投げてもアタらないんです。そしたらね、急にビュービューと風が吹いてきたんでね、ジグヘッド重くしてみたんですよ。

するとね、違和感があったんでアワセを入れてみたんだー。港にドラグ音が鳴り響いたんですよ、ええ。でもね、なーんかいやーな感じがするな〜おかしいな〜と思ったんですね。
だってね、全く動かないんです。

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それでアタシはピーンときた。
「ああ、これは根掛かりだ」ってね。

こんなんじゃ釣りにならないから、場所移動して釣りしてる時に友達からやっと連絡が来たんですよ、「寝てた」ってね。
彼は0時までしか釣りができないんです。今の時刻は10時半。こりゃ釣りする時間ないなーと思っていつもの場所に行ってみたんだ〜。

ええ。驚いたことに、ここにも誰も居ないんですね〜。暗い海にピチャーン、ピチャーンとアタシの投げたジグヘッドの着水音だけが響くんです。

しばらく投げているとね、コンッと誰かに突っつかれた気がして。すかさずアワセをいれると乗ってくれたんで必死にリールを巻いたんですね、今日はまだ1匹も魚に出会えてませんから。
そしたら上がってきたのは小さなメバルだったんですね。

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ええ、小さいけどありがたかったですね〜今日初めての魚ですから。そのメバルをリリースした瞬間、感じたんですよ、アタシの後ろに何か気配を。
やだな〜こわいな〜と恐る恐る後ろを振り返った瞬間、背筋がゾクーッ！とした。

そこには丸々に太った猫が居たんですね〜。釣り人の魚を待ってたんですね〜。でも残念ながらあまり釣れてないのでお裾分けする魚が無いんです。
それを察した猫はアタシを見下すようにして去って行ったんですね。

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ええ、悔しいのでまた場所を移動してあの化け猫が居ないところで釣りを始めたんですね。
実はTICTの55でも使えるフロートを自作したんでね、試してみたかったんです。
0.3gでゆーーっくりデッドスローで沈んでくんですね〜。
そしたらジグヘッド単体の時と変わらないアタリがあったんでアワセを入れたんだ。上がってきたのは、ええ。

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やっぱり小さいメバルだったんですね。自作フロートが使えるのも分かったんで、帰ることにしたんです。

でもね、まだ0時過ぎで不完全燃焼だったんでね、市内のとあるアジングできる場所に寄ったんですね。
そして海の様子を見てると、近くに止まってた車のドアがギィィィーっ　バタンっ！と音がして、TKO木下に似てる兄ちゃんが降りてきたんですね。「釣れてますか？」って。
ロッドも何も持ってないのにそんなこと聞くなんて、思わずあなたはニュータイプですか？って聞きそうになりましたよ。

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で、しばらく雑談してたら彼がシーバスタックルを持ってきたんですね〜。シーバスを始めたばかりでまだ釣ったことがないんですって。

彼がキャストするのを見ながら延々と雑談してたんですよ。
「関にアジング行ったんですがダメでした。」とか、「ここはシーバスつれるのかな」「ラインは何号ですか？」とか。

そしたらね、木下さんが言ったんです。
「これイグジストだよ」って。

アタシは背筋がゾクーッとして飛び上がりましたよ。
聞いたらステラ2つとイグジスト2つ持ってるって言うじゃないですか。ええ、完全にアタシの手の届かないリールを4つも持ってらっしゃる。

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この人ならきっとDaiwaのドラグ音分かってくれるかもしれない、と思ったんだー。でもね、
「Daiwaのドラグ、カリカリカリってデカい音がしますよね、それが好ｋ「Daiwaはそうそう、ドラグ音がダメ！」
と木下さんに一蹴されましてね、その瞬間フゥーーーって意識なくなって、ふと気がつくとアタシもウンウン言ってたんですね～、一緒になってDaiwaのドラグ音の批判をしてたんですね。ええ、きっと何かが取り憑いたんですね。

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ロッドはDaiwaが好きみたいでね、アジング用は月下美人アジングEX、エギングはエメラルダスEX、他にも色々高級ロッドを使ってるみたいなんだ。でもシーバスロッドはなぜかAPIAだったんですね。
木下さんがしばらく投げてると何か掛かったみたいですが、予想通りコノシロのスレ掛かりでしたよ。

それでね、話してるだけっても暇なもんで、ちょっとアジングロッドを準備したんですね。そしたら木下さんが急に興味をしめしてきたんです、これもしかしてTICTのいいやつ！ってね。

マリアのフィールドテスターの河野さんも言ってたんですよ、アジングはタックルだって。

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でもね、木下さんにあまり見せたくなかったんです、なんせリールはフリームスですからね、ええ。
でも正直に言ったら木下さんアドバイスくれたんですね、Daiwaならオススメはルビアスだって。セルテートは重いからって。

1時間以上も話し込んでしまって、時刻は深夜2時半になったんで木下さんとお別れして車に乗り込んだんです。
「寒いな〜、いやだな〜、眠いな〜」と帰り道を走ったんですね。

でもね、このログにはこれといってオチがないんですね〜。

いやーあるんですねぇ。こういう話。

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