検証【ベアリングの防錆性】

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先日、竿と一緒に釣り上げた’03リョービ·サイノス。

http://r.pic.to/15qoly

外側はフジツボにビッシリ覆われベール取り付け部も腐食割れしている。
内部には「どこから入った?」と言わんばかりに大量の砂…と云うか泥。
亜鉛製のギアは歯が溶け真鍮のピニオンも錆々。

こんな状態のリールで…果たしてベアリングは、どんな状態か?

普通の方なら『真っ赤な錆の固まり』を想像するのでしょう。

各メーカーの防錆ベアリングのテスト画像でも『〇〇時間塩水シャワー』とかって比較写真が出てますからね~♪

使用されているベアリングはピニオンの一箇所で只のステンレス製です。


それでは御覧に入れましょう♪



♪ジャン♪

http://l.pic.to/19b6dk

ローター側シールド板に赤錆少々と塩。
ボディ内側はオープンで、こちらも塩、それと砂の粒子が大量に付着。

http://m.pic.to/18kuuh





想像した状態と比べて、如何でしょうか?



私は同様のリールを何度も解体しているので、『ま、こんなモンだよね』って感じですが…

『えっ!?メーカーの写真だと、数日で錆だらけだったはず···』

って方も居るのではないでしょうか?


私としては逆に、『いったい、どうやれば汎用ステンレス製ベアリングをアソコまで錆びさせられんだ?』って思ってるんですけどねw

話を外したベアリングに戻しましょう。

さすがに外観は兎も角“この状態”では固着していて回りません。
ボール·外輪·内輪の接触部に塩や砂が挟まっているからです。

変態な私は、そこで『ハイ終了~』とは言いませんwww

洗浄してみました。(爆)

まずベアリングを割り箸に通し、60℃のお湯で塩分を溶かします。
そのあとパーツクリーナーで油分と一緒に砂を落とします。

…で、洗浄したのがこの状態。

http://s.pic.to/15yak9

まだ非接触部に少々塩が付着していますが、内部の異物は粗方排除できたはずです。

回してみましょう。

http://h.pic.to/199lzc】※3gpの携帯ムービーです※

回る回る(笑)

少々唸りが大きめですが、03の安物だったら…普通に使っていてもコノ程度の唸りは出ます。

…と、云うか···

友人がオーバーホールに出したフィネス限定1年使用のイグジスト。
その返却されたベアリングを貰って洗浄してみたら…コレと殆ど同じくらいの唸りが出ましたよ(爆)


良く『高いパーツだから、汎用より高性能』って思ってる方もいらっしゃいますが…
ことベアリングの耐久性に関しては『汎用ステンレス』で充分なわけです。

ちなみに同サイズのNSK日本精工のステンレスベアリングだと¥230からラインナップが有ります。

これがCRBBやS-ARBだと¥1200。


ハイエンドをオーバーホールに出すと…ブッ飛んだ請求が来ますが、その殆どが防錆ベアリング代。

もうそろそろユーザー側も…盲目的な防錆ベアリング信者から足を洗った方が良いのではないでしょうか?(笑)


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