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▼ JetSetter 71Sというロッド
- ジャンル:釣り具インプレ
Transcendenceのテスターに就任して初めてのインプレ記事は
まさかの他社ロッドです。
JetSetter 71S
このロッドとの出会いは2016年。海外の大学への進学を決めた僕が、それに合うパックロッドを探しに東京は八王子の冒険用品の店を訪ねた時の事。水口さんがこのロッドと僕を引き合わせてくれて、僕の海外釣行の扉は開かれたのでした。
今後、使う機会は減ってしまうかもしれませんが、一つの区切りと今までの感謝も込めて。
先日、大阪FSのために日本に帰国。
それに合わせて、汐巻でのヒラマサジギングを企画していたのだが、生憎荒天で中止になってしまった。そんな中、中学校から友人であり、現Fishmanテスターである木村匠から「明日鯛ラバでちょっと出てみませんか?」連絡が入る。
もちろんこの帰国の為に鯛ラバ用ロッドなど持ち合わせていないので、キャスラバメインでJetSetter 71Sに登場してもらう。
最初に申しあげておく。
このロッドは
重い
ダルい
思ったよりゴツい
決して優等生ではない。しかし、その不器用さが ’’あらゆる釣りを70点でこなしてしまう'' 奇跡的とも言えるユーティリティーさに繋がっている。
45gのヘッドを付け、50m程遠投。砂地のボトムを広く探っていく。
お世辞にも繊細な当たりを絡め取るようなティップは付いていない。
でも、しっかりと釣りが成立する。
20cmクラス〜写真のロクマルまで、半日の釣りで10枚弱。
もちろん弾いてしまった当たりもあるが、この釣りが ’’出来てしまう''
木村くんにも渡して使ってみてもらう。
「あ〜無理はしますけど、全然出来ん事はないっすね。」
そう、「この出来ん事はない」
これが非常にキモ。
このロッドで初めての一匹は、僕の住むハンガリーはセゲドを流れるティサ川で釣った、ヨーロッパオオナマズの子供。
何の変哲もない大規模河川の敷石で出来たブレイクのショルダーに5gのジグヘッドに3inchのシャッドテールワームで探っていく。
正直、最初の釣行で「ロッドを間違えた」と思った。この釣りに100%適したロッドは間違いなくこれではない。もっとシャープで軽くて、チニングロッドのようなロッドこそ自分には必要だった。
でも
45gの鯛ラバを投げた同じロッドで5gジグヘッドが投げられてしまう。
強い流れに対してアップに投げた5gジグヘッドの着底が驚くほど結構明確に分かってしまう。
そして釣れてしまう。
ハンガリー国内、特に自分の住む街で使う上での不満は正直拭いきれなかった。しかし、ハンガリーを飛び出てヨーロッパ・中東でこのロッドと釣りを重ねていく中で ’’旅をするロッドとは何か’’をジワジワと実感することができた。
このロッドのスイートスポットに当てはまる釣りは、30-40gのジグを用いたキャストジギング、そして近年凄まじい盛り上がりを見せる120-140mmクラスのミノーを用いたジャーキングの釣りだと思う。
忖度抜きに80点-90点で満足のいく釣りができる。
これは西表島ロケでの60アップのバラハタ。
PE2号フロロ40lbでかなりのドラグを掛けているが、ロッド自体にはまだ余裕がある。
ギャフ撃ちでミスってバレてしまったが、ブローウィン140Sでメータークラスのクイーンフィッシュもこの通り。
2号40lbのセッティングであれば、ストラクチャーにもよるが10kgまでの魚は余裕を持って対峙できるポテンシャルがある。
ギリシャの地磯でゼッパー80Sに地中海バラクーダ
勿論シーバスにも。ルアーはクミホンディープ 75S
ほぼ全ての巻物に対応。1/2〜3/4ozのスピナベなんかとの相性も抜群に良い。これがグラスコンポジットと7.1ftという絶妙なレングス設計の恩恵。まさに小川健太郎氏の魔法。恐るべし。
何度も言うが、現代的な、雑味を一切排した洗練され切ったロッドでは決してない。
しかし、どの国行っても、どんな海・川・湖に行っても、このロッド一本さえあれば、どんな釣りでも成立してしまう。そんなロッド。
旅をする上で、どんな形であれ ''ある程度の出来で釣りが出来る’’という安心感は非常に大きい。
勿論チニング・エギング・パワースピンなどをベースにしたロッドもマルチに使う事ができる。ボトムを主体として釣りを組み立て、使うルアーが20g以下であるならそちらの方が使用感もいいと思う。
しかし、0.6号〜2号、5~45gの範囲で上から下まで。グリップこそ短いが、ローレスポンス気味に120gのジグならバーチカルにシャクれる。これほどまでに汎用性の高いロッドを僕は知らない。
もし、旅をする上でパワー別に細かく4.5セットタックルを持っていける余裕があるなら僕はこのロッドを選ばないかもしれない。
しかし、仮に 1タックルのみで色々なウエイトのルアーを投げる可能性があるなら、メインで使うタックルとは別にもう1タックルだけ積めるなら、1タックルで南の島を旅するなら。
このロッドは本当におすすめです。
このロッドと出会わせていただいた水口さんに改めて感謝を申し上げると共に、このインプレがどなたかの楽しい釣りに繋がればいいなと思っています。
- 2023年3月17日
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